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初めてのキーモセラピー1(抗癌剤治療1クール初日〜15日目)

子宮体癌ステージ1aで全摘手術を受けてみたら郭清したリンパ節に転移が見つかり一挙にステージ3bへ。手術後の体力回復&ちょっぴり仕事のため2ヶ月半の猶予をもらって、抗がん剤治療に進みました。パクリタキセルとカルボプラチンという2種類の薬を3週間ごとに1回投与するCT療法です。
キーモ初体験の記録を、自分のFB投稿を引用しながらまとめていきます。

まず、FBに子宮を摘出するよ〜ということは気楽に書けたのですが、それが癌のためだ、と書くかどうか、ずいぶん迷いました。FB友達の中には、仕事やNVCなど特定の興味関心で繋がっている方も多いので、読み手にどんな影響を与えるか、いろいろ想像してしまって。ご自分の親しい方の癌のことを思い出して恐くなったり、私の選択に歯痒い思いをされたり、ご自身が人に言えず苦しんでいてさらに傷ついたり。。。そして、自分はこれから手術を受けて非力の極みになり、人様のケアどころではない状態に入ろうとしているのに。というわけで、癌である、と友達限定の投稿で告白したのは、手術後しばらく経ってその後の治療方針を先生と相談して決めた数日後。手帳を見ると、初めて自宅近くの浴場に行った日でした。(沖縄あるあるで自宅には浴槽がなくシャワーだけなので、傷がよくなったら早く行きたくてたまらなかったのに、内側の傷がしっかり治るまで1ヶ月以上かかったのでした)その投稿からスタートします。

6月7日のFB投稿

術後の経過は順調
手術は、筋腫もあったけど子宮内膜癌ステージⅠbとの術前診断。ところが郭清したリンパ節からも癌が見つかって一挙に子宮体癌ステージⅢCにアップグレード。
7月第2週目から、抗がん剤治療に入ります。3週間ごとに一泊入院して、6クール。とはいえ、種々の理由で3x6=18週で終わるケースは稀なので、半年はかかると思っててね、とのこと。
予定では、その後は定期検査を受けながら、普通に生活や活動ができるようになる…はず…。
またまた未知なる領域に突入します。
知念ちゃんと二人三脚でこの未知なる旅に出られることに感謝。
暖かく見守っててね。
(ここからはどーでもいいお喋り)
余命宣告とかじゃないんだけど、5年生存率が資料によるけど60%~70%とかって数字を見ると、段取り好きな私は、つい、いろいろ準備したくなったり。「狭い門から入れ」が刷り込まれてるから、どうしても自分を少ない方のグループに入れちゃうの。
明日カミナリに打たれて死ぬかもしれないし、「備えよ常に」と毎日を大切に生きてきたつもりだけど、やっぱり前にも後ろにもなんとなく同じように続いている感じの人生と、後ろの長さに比べて前が少し先まで行くとボヤ〜っと霞がかかって見えない感じの人生とでは、「今」の感覚も違うもんだな〜と。
昨日の診察で、子宮をとる時にちょんぎって縫い合わせた内側の傷の写真を撮って見せてくれて、「内視鏡手術だとこうはいかないんですけどね。ちゃんと縫い合わせてあるから、しっかりついてて、もう温泉でも海でも入れますよ〜。」と得意そうに話す先生が好き。「仔犬を飼い始めようと思うんですが、何かご意見はありますか?」「いいじゃないですか〜。あ、以前の患者さんに子猫に引っ掻かれて、免疫力下がってるから感染しちゃった方はいましたけどね〜」って
抗がん剤治療を始めるタイミングも、私がぜひやりたい仕事が7月8日まである、というと、「じゃあ、その翌週からスタートしましょう。どんなことするんです?え?コミュニケーション?うちの学生たちもずっとコロナでオンライン授業で勉強してて、いきなり研修に来るから……」と愚痴ってくれたり。
入院は薬を入れる1泊だけだけど、通院は毎週するそうで。会うのが楽しみな先生でヨカッタ。
という訳で、あれ?もう手術してからずいぶん経つのに、まだグダってるの?と疑問に思うみなさま、まだまだこれから6ヶ月間、弱音のオンパレードを投稿するので、適当にあしらってやってください。
それにしても、うちに来る運命の子犬はどこにいるのかなぁ??
誰か知ってたら教えてね

7月11日のFB投稿

個人的ニュース
① 仔犬(パール)が家族に加わった。
② 念願の中学校でのNVC授業、夏休み前の3回が出来た
③ 遠方から友人たちが訪ねてくれた
④ 今日から3週間X6クールの抗がん剤治療が始まる
⑤ 伊波さんと太郎さんが引き続き国会の場で働いてくれることになった

上記それぞれで満たされる(生き生きする)ニーズ
 ① 愛、笑い、遊び、創造性、意味、希望
 ② つながり、パワー、受容、挑戦、喜び
 ③ 大切にする・される、親密さ、人生の共有
 ④ 信頼、健やかさ、冒険、支え
 ⑤ 感謝、希望、自立、平和

そして、治療のための一泊入院から戻った私は、FB上で記録を付けようと思い立ったのでした。

抗がん剤治療(=キーモ)日記的備忘録

私のことなのでいつまで続くかわかんないけど、やってみようかと。たまに読んで、イイネマークでもつけていただければ励みになります。コメントはツッコミ、冷やかし、ユーモア系でよろしく〜。

7月12日のFB投稿

7月11日(月) 第一日目

10:00 入院手続き〜病棟へ 付き添いの知念ちゃんは4階の病棟入り口まで来られるけど、そこでさよなら。病室には入れない。
普通の4人部屋かと思ったら、指定されたのはナースステーションに近い2人部屋。薬剤師さんが、薬の種類の説明や副作用の出る時期がカレンダー式にわかるようになってる表をくれたり。看護師さんが点滴用の針を設置してくれたり。(はじめて、腕の外側につけてもらった!)針を刺す時、「消毒のアルコール、大丈夫ですか?」と聞かれたので「アルコールは中も外も大丈夫です!」と答えたら、ウケてくれた。
看護師さんにその日の予定を聞いたら、抗がん剤を点滴するときは、心電図と酸素と血圧をモニターする機械をつけるそう。トイレに行くときは、外していいですよ〜って、自分の名前とフラットな心電図が映されてるのを見るのは、なかなかシュール。
お昼が早めに来てくれたので、大慌てで繋がれる前に食事を済ます。調剤部から薬が上がってくるのに少し時間がかかったので、無事デザート(マンゴーです、はい。)まで完食できた。

点滴スタート
12時から、吐き気どめの点滴スタート。
小さなパックで30分ほど。つなぐと独りにされたのでその隙にジェシーに頼まれたビデオ撮りを済ませる。
吐き気どめ点滴が終わる頃、ドクターと看護師さんがいらして、いよいよ最初の抗がん剤、パクリタキセルをつなぐ。「5分ごとに様子を見に来ますから。痒みや痺れなど、出てきたらすぐに教えてください。」とドクター。血圧計も5分おきに自動で測るようにセットされて。
リスク管理とは、こういうことなんだろう。
何かあった時に計測し始めたのでは、間に合わないかもしれない。また、自覚はなくても危険な状態に陥るかもしれない。だから、そうなる可能性がある時、あらかじめデータをモニターする。それを目の当たりにする出来事が夜起きるけど、それはまだあと。
副作用や急性反応リスクの説明を散々して、大層な機械につないで、ドクター立ち会いの元、滴下開始。こっちは、いったい何が起こるのかと、少しの不安と好奇心でいっぱい。最初の5分くらい見ていてくださったが、アナフィラキシー等はなく、順調に薬が入っていることを確認したら、退室。看護師さんは本当に5分おきに見にきてくれて、先生は30分くらい経ってから「遅くなっちゃったけど、順調そうですね〜」と。ここで、血圧計は外れた。
私は身体がほかほかして、とろ〜り眠くなって、いい気持ち。でも、輸液パックを見るとほとんど減ってない!本当に3時間で終わるのか、と少し不安に。たまにスマホでパズルゲームとかするけど、何かを見たり聞いたり読んだりする気にはならず、トイレだけは何度も行って、後はうとうとしてた。
パクリタキセルは、アルコール分がビール500ml缶一本分ほど入っているらしく、アルコール好きには至福の投薬となるみたい。
3時間半くらいかけて、パクリタキセルが終わると、次はカルボプラチン。こちらは量は同じくらいなのに、1時間で投与。少しずつ酔いが覚めてきて、お腹も減ってくる。これも順調に終わり、心電図や酸素のモニターが外れて身軽に。最後に生理食塩水を流していた時、事件が起こった。

事件
同室の方の、大きな咳のような、むせるような音が聞こえて、苦しそうだなー、と思って「大丈夫ですか?ナースコールしましょうか?」って声かけてたらバタンバタンバタン!って、ただ倒れただけじゃない音がして、慌ててカーテンを上げて様子を見たら、ベッドに倒れたまま、喉をゴボゴボさせてて、自分で助けを呼べる状態じゃないのが明白だったので、私がナースコールして、たちまち複数のナースたちとドクターが駆けつけて、私は場所を空ける意味もあって点滴持ってトイレに行ってた。トイレに座って、あの方は助かるんだろうか、私がもっと早く助けを呼んであげたらよかったのか、薄っぺらいカーテンが保証してるプライバシーの意味などを逡巡して、お部屋に戻ると、その方は落ち着かれて、意識も戻ってドクターとお話ししてたので、一安心。
そして、「計測」が行われていた。血液検査して、心電図、その他私が聞いてもわからない何かを測定することに、全てのエネルギーが裂かれていて、本人が訴えている「お腹が痛い。トイレに行きたい」については、「ごめんねー、今は危険で起き上がれないから、我慢してね。」の一点張り。「検査が終わるまでは…ダメ」というニュアンスも受け取れる。オムツシートをひいて、ベッドの上ででも、出させてあげればいいのに、と思っていると、どうやら本人は何が何でもトイレに行くことにこだわっている様子。カーテンのこちらから「私も手術の夜はオムツにうんちしたよ。ベッドの上で。出して楽になったら?」などと言ってみるが、「関係ない!」ともっともな声が返ってくる。その間にドクターは放射線科と連絡をとってCTの準備を整え、彼女はベッドごと1階の検査室に行ってしまった。
するとすぐに、そこにその日手術を受けた方が1人部屋から移されてきて、私の隣人は検査の後は1人部屋に戻ることになった様子。
……なんてことがあったので、私がすっかり冷めた夕食にありついたのは7時過ぎ。吐き気どこ吹く風、お腹空いててガツガツ食べましたとも。
夜は1時間ごとにお隣さんの排尿量と点滴の進み具合チェックや体温測りに看護師さんたちがいらしてて、私もそうだったな〜と懐かしく思いだしながら、さっきの方はご無事だろうか?などとドキドキが収まらず、なかなか寝付けなかった。

7月12日のFB投稿

7月12日(火) 第2日目

朝になると、気分も落ち着いて、何人もの看護師さんに「小笠原さんが教えてくれたんですってね、ありがとう。ご本人もお礼を、って言ってましたよ」などと言われて、気持ちが落ち着くと同時に、こういうことが毎日の業務に織り込まれている医療従事者の方々が、どれだけのストレスに日々対応されてるのかと、心から頭が下がる思い。
朝ごはんもしっかり食べて、回診の先生と次の予定と持ち帰る薬の相談をして、会計して、9時半には首里駅行きのバスに乗れた。近くのバス停から15分ほど歩いてうちに帰る途中で、コンビニでどり&雄也のライブチケットを買い、市民スポーツ施設の岩盤浴でくつろぎ、ラーメン食べて帰ってきたら、パールが迎えてくれて、全く想定外の、楽しいスタートだった!
3日目から、色々出てくるとのことなので、またちょくちょく、記録しよう。(あれ?日記じゃなかった?)

7月12日のFB投稿

7月13日 第3日目

3日目までは強力な吐き気どめが出されてて、気力・体力・食欲もバッチリ。
家人の送り迎え、買い物、ズームミーティングも集中できて、長らく念願だったプロジェクトを前に進めることができた!
ただ、沖縄は熱中症の注意報だか警報が出るほどの蒸し暑さで、それは流石にこたえた。
夕食後は座っていられなくてソファに横になる。少しずつ身体がキュウキュウいう感じがしだして、関節もポキっとか。なんか変だなーと思いつつ、知念ちゃんが回してくれた洗濯物を干し、パールのサークルを夜仕様に縮め、9時過ぎには布団に。
ところが、なかなか眠れない。
エアコンの温度を調整し、2時間ごとにトイレに起き、その度に体の節々が痛いなぁと思い、下腹部周りも手術の後とは違う感じの絞れる痛み…
長い夜を過ごす。

7月14日 第4日目

目覚めたら、なんだか身体中が疲れてる。痛みはどこも一過性で、あれ?痛いな?と思っているうちに寝られちゃうくらいだけど、続けて熟睡できず、朝になってもだるさが残っている。
知念ちゃんに背中を撫でてもらって、起き上がったら大丈夫になった。
先生からは念のため、と筋肉痛&関節痛の痛み止めを渡されている。今、飲むべきか?もう少し痛みが続いて酷くなってから飲むか?
若いころの生理痛の激痛に慣らされてて、私の痛みのモノサシはかなり長め。今は、痛いというより重かったりダルかったり、強張ってる方だから、もう少し動いたりマッサージしたりで対応しようかな。

朝のうちにここまでの投稿をすると、多くの方々から、処方された痛み止めは、無駄に我慢せずに、飲むことをおすすめされ、背中を押されて飲み始める。

買ってあった材料を刻んでギョーザを作った。フレッシュなニラをザクザク刻んだり、生姜すったりするのは楽しかった包み始めたら、24個くらいで力尽きた。
(お義姉さんがレバーのお汁と美味しいウチナー煮物を持ってきてくださったので、分量はちょうどヨカッタ)
洗濯物を畳んで片付けるのも、気が紛れてよかった
 でも、その間にパールが畳におしっこをしそうになるのを阻止しに行ったり、上手にシートにできたウンチを踏まないように抱き上げたりなど、急な動きが挟まるとけっこうキツかった。
あとね、吐き気ちゃんはまだ来てないんだけど、今朝からわずかな兆しが。
変化としては、大好きでいつも飲んでるコーヒーを飲みたくなくて、レモンジンジャーとかが飲みたくなってる。
(椅子に座りながら室内物干しに洗濯物を干すのはよい作業だ)
(シーツを取り替えて、通気性のあるパッドを敷いて、サッパリした居間ベッドで、パールとの写真つき)

7月15日 第5日目

痛み続行中
 腰から下全体
 特に、ヒザ、足首、足の指の骨みたいな動くところ
 ピリピリと鈍痛と両方ある
ケア
 なでる、やさしく揉む
 あったかい手で触ってもらう
 とにかく暖める
 アビヤンガ(最強)
悩み 
その1:上半身と下半身の温度への反応の違い

 →顔や首背中は汗かいて暑いけど、腰から下はエアコンとか寒過ぎて痛み爆発
 昨夜いろいろやってみて、割とよかった方法:
   ○ エアコンは28度設定で微風、上向き
   ○ 顔のところだけ扇風機が当たるように
   ○ 腰から下は分厚い毛布でグルグル巻き
その2:お手当てしてあげてるとおさまるけど、ずーっとやってるわけにもいかず、疲れて横になって休む態勢になると、痛みたちが主張し始めるから、休むのが難しい。
→気が紛れて、暮らしの役に立って、キツくない作業を適度にやるとよいのだろうけれど、なかなかそんな「適度な」作業が転がってない…

7月16日 第6日目

足の痛み継続
初体験の衝撃から、この日は「とにかく暖めること」とのアドバイスをみなさんからいただいて、あっためグッズを検索したりウチにあるもので使えるものはないかな〜とタンスを漁ったり、痛みに対応する策を練った1日でした。
分かったことは、熱中症の危険もある沖縄では、ことさら暖めなくても、厚手のスウェットや靴下を履き、タオルを腰から腿に巻き、膝までカバーできるようにすれば、つまり、しっかり保温してエアコンの冷気から守れば、それだけで大分ラクということ。

ホットフラッシュ?
もう一つの症状?は、なんせ汗をかくこと。知念ちゃんは「涼しい」と言ってる室内で一人でバーっと大汗かいて、ベトベトの不快感に消耗していく。
夜も、高熱を出した時にひと汗、ふた汗とシャツを取り替えるたびに熱が下がるけど、そんな感じで汗をかく。体温を測ると36度台。
痛みと汗の関係
そして、分かってきたのは、不快感があると痛みも増幅される、ということ。ダルくて面倒臭くても、汗をかいたら蒸しタオルで体を拭いたり、シャツを着替えたり、不快感を取り除くと、体全体に健やかさが戻ってくる、あるいは、そこにある健やかさに気づけるようになる、のかな?

テッパンはシャワー
手術後も不思議だったけど、「今日は疲れたからシャワー浴びないで寝ちゃおう」ってするより、疲れててもエイッとシャワーを浴びると、すーっと疲れや違和感が消えていった。
なんたって身体はほぼ液体でできてて、具合が悪い時は何かと滞るから、さすると気持ちいいし、外側とはいえ、水の流れに当たるのは、内側の流れも助けるんじゃないかな〜。
去年も暑くてよく水シャワー浴びたけど、今年はお湯で足を温めながら、上半身もサッパリする温シャワーを日に何回か浴びてみよう。

お散歩(まだヒトだけ)
夕方になって、知念ちゃんとお散歩に行ってみることにした。犬たちとよく歩いたコース。パールは2回目の予防注射がまだなのでお留守番。
靴を履いて外を歩いてみて、ビックリ。足もとがしっかりしない。ヒザが笑っちゃうような、なんか左右のバランスがうまく取れず、ガクッとなる。手を繋いでもらって、かなりスローダウンして、一歩一歩進む。歩けば、去年枝をもらったドラゴンフルーツに花がついてる!とか、バナナがいい感じに実をつけてるね〜とか、あんな壊れたハウスでマンゴーがなってる‼️とか、発見があって楽しいけど、いつもの犬コースは坂道がキツすぎて断念。15分くらい、ちょろっと回って戻ってきた。

嗅覚、味覚の変化
まだ吐き気ではないんだけど、今までならヨダレが出てた餃子を焼く匂いやチャンプルーの匂いが、「距離を置かせていただきます」って感じに。味は大丈夫でおいしくいただけるんだけど。
そして、酸っぱい系が欲しくなる。昨日も知念ちゃんがモズクチャンプルーにするはずだったモズクを3/4もらって、シークワーサーポン酢にしちゃった。朝もシークワーサーのお湯割りでスタート。

夜、久しぶりに4時間まとめて寝られた
昨日のエアコン&扇風機設定&毛布ぐるぐる巻き作戦で床につき、1時過ぎまでは汗や痛みで寝たり起きたりだったけど、エイッと起きて蒸しタオルで体を拭いて着替えて寝たら、次に目覚めたのは6時近く!久しぶりに、眠れた〜って感じ。
そして、今は、痛み、というよりシビレ、になってきた。自分が慣れてきたってことなのか、痛みが和らいでるのか。
写真は、くるぶしを暖かくするスリッパをパールに取られたところ。

7月17日 第7日目

対処法、効いてます
冷やさない、あっためる、軽く動かす…で、足の違和感を「痛い」と感じる時間はものすごく減ってきています。ふくらはぎがどよーんとダルいのと、足の甲にピリピリ痺れる感じと、足の裏がゴリゴリして時々痛いのと。長く同じ姿勢でいると、膝とくるぶしが疼いて来るので、その時はモミモミして。
吐き気じゃなくて、気持ち悪さ
だんだんやって来ました。胃の辺りの違和感。まだ、「吐き気が出てきたら、飲むように」と渡された薬(メトクロプラミド)は飲んでいません。
運転の荒い人の車に乗せてもらった後のような、ちょっと胃を落ち着けたい感じ。でも、食欲は旺盛で「ニンニク生姜醤油に漬け込んだトリが食べたい!」とかって思いついたら、台所に立って楽しく調理できる。3食お腹が空くし、味覚と嗅覚が少し変化してるけど、おいしく食べられる。
昨夜はビールパスしたけど、今夜はしっかりいただきました;)

明日はパールの2回目の予防注射の日。自分で車を運転する自信がないから、洗い替えのスウェットパンツとか、毬子母への届け物とか、いろいろな買い物も、知念ちゃんに頼んでやっておかなければ。

7月18日 第8日目

久々のお出かけ
パールにとってはウチに来て初めてのドライブ。行き先は獣医さん。2回目の予防注射を受けに行ったら外耳炎が見つかってそちらの治療になった。小さなクリニックで、先生は女性。パールは診察台に乗せられていろいろ触られても全然嫌がる様子なく、先生の手にじゃれてる。これまで飼ってた犬たちは、みんな獣医は監獄、診察台は恐怖の処刑場みたいに震えたり必死に降りようとしてたから、パールの無邪気な「今日はここで遊ぶの?」的な振る舞いに癒される
 ヒトもイヌも、自分の健康を助けてくれるお医者さんと信頼関係があるのは、素敵なことだな〜
 ついでに、無印でスウェットパンツを買ったり、ワークマンで靴下買ったり、療養用品を買って帰宅。お昼食べたらみんなでお昼寝して、暑さをやり過ごし、夕方は元気にそれぞれ活動。昨夜は極楽畑のナーベラーの味噌煮と、同じく極楽産のシブイ&たそがれ味噌の味噌汁と、群馬の義姉が送ってくれた玉ねぎとトマトのサラダ。
豊かでありがたい一日だった。
足の痛みは、シビレとダルさに。
汗対応も夜一回だけで済み、よく眠れた。
そして、明日はキーモ始まって初めての外来受診。骨髄抑制(いろいろな血球が減る)が、どんな感じかに興味あるなぁ。
ホットフラッシュのことを伝えて、また美味しい漢方出してもらえんかな〜?

7月19日 第9日目

外来受診
昨日が、抗がん剤一泊入院後、初めての受診だった。主治医ではなく、執刀チームのもう一人、背の高いショートカットがよく似合う先生。私を担当してくださる先生方は麻酔科医以外全員女性で頼もしい。
「お元気そうですね〜。足りない薬はありますか?白血球、下がってますから、7度5分以上の熱が出たりしたらすぐ教えてくださいねー。次は8/1。また一泊でやりましょうね(沖縄で「〜しましょうね」は、「私は〜する」という意味)。今日入院案内までやって、帰ってください」
事前に話を聞いてくれた病棟看護師さんから、問題なし!と伝言されていたようで、順調ですね!OK!!と大きなマルをもらった感じ。
確かに、朝バスの乗り継ぎがギリギリで走れたし、数日前から関節痛と吐き気どめの薬とあっためる、よく休憩する、などの対応で日常生活は支障なく暮らせている。
これから8/1までは、比較的ラクに過ごせそうでヨカッタ
車の運転もできるかな?
帰りはお決まりのバスー歩きーお風呂ーフットマッサージのコース。

アーユルヴェーダ養生スープ
そして、今日は、ICU教会つながりシスターズの連携プレーで、とびきりおいしく美しく滋養あるアーユルヴェーダスープが三鷹から空輸されてきた
本当はもっと弱ってる時にいただくべきなのだろうけど、第2クール始まるまではもたないだろうな〜。 
おいしすぎて♡

ここまで毎日投稿していたが、数日途絶えて、三日後にまとめ投稿あり。その経緯がこちら。

二日ぶりの投稿です。投稿がないのは、体調がよくなって、悪い時にできなかったおうちのことをやったりして忙しかったから!私の場合は、体調が悪いときはここに詳細に書くことで弱音を吐かせてもらい、あわよくば対処法もゲットしよう、リア充(これ、まだ現役の言葉かなぁ?)の時は、FBなんか見たり書いたりしてるヒマはないよ〜という、自己中&虫のいいFB利用をしています。心配してくださった方、ごめんなさい。

7月20日 第10日目

匂いへのむかつき感あり。手足の指先にシビレあり。痛みなし。だるさあり。
*友人から届いたアーユルヴェーダの薬草、チャンダナパウダーを汗かくところに塗ってシャワーしたら、この日の夜は、ひさ〜〜しぶりに6時間通してぐっすり眠れた!なんと、これは白檀の粉だそうでなんともいい匂い♡高貴な匂いを身にまとって知念ちゃんに惚れ直してもらえるかもと期待したけど、知念ちゃんは嗅覚ないから効き目なし。

7月21日 第11日目

朝37.0度 匂いも大丈夫になり、吐き気どめも痛み止めも飲まずに過ごす。腿と肘&膝の内側に発疹が出るが痛みも痒みもない。
午前中は、洗濯したりミシンを引っ張り出していてドッグベッドカバーを作ったり、活動的に。
午後は少し疲れが出て、休み休み、友達とズームなど。夕方再び白檀シャワー。
夜、暑苦しくはなくて寝始めるが、夜半に胃もたれで目が覚めて寝付けず。クミン入りホットミルクのお湯わりを飲んで、なんとか凌ぐ。

7月22日 第12日目

朝37.0度 吐き気も痛みもないので薬はお休み。手足の指先にシビレあり。胃が自信ない感じ。
午前中は、東京から仕事できてる友達が寄ってくれて、おしゃべり。錦松梅のお土産がありがたい。午後は、アビヤンガを受けにいく。昨夜の寝不足のせいか、施術中、ほぼずっと夢の中。発汗は軽めに、との注意を守り、中温で10分。それでも汗は出た。寄り道せずに帰宅。

アーユルヴェーダ玉手箱
そして、アーユルヴェーダの専門家である友人からまたまた玉手箱が到来
中身は。。。(手作り)ギー、薔薇の花びらのジャム、シャタワリカルパ(謎!パッケージに小さい子供の写真がついてる。説明は全てインドの文字)、化粧品風の容器に入ったクリーム2種。
割れたり漏れたりしないように厳重に梱包されてるけど、説明書もお手紙もなし。
メッセンジャーでお礼と共に「これらは何で、どう使うの?」と質問したら、一つ一つ、事細かに教えてくれて、さっそく飲んだり塗ったり色々試してみた。
びっくりしたのは、「ギークリームは、発疹が出たり、皮膚がつれた感じの時に塗るといいよ」って、まだ誰にも発疹のことは言ってなかったのに、先回りして対処クリームを送ってくれてたこと。持つべきものは経験豊富な友!そして、痺れてるな〜、赤くなってるな〜っていうのは自覚してたけど、つれた感じって言われてみて、あ〜それそれ!そんな感じ!!ってわかったのもスゴイ。
バラの絵が書いてあるおしゃれな容器に入ってて、ローズクリームかな?と思ったらギークリームだそうで、確かに成分のトップはバターエキス。やわらかな使い心地で、早速両腿に塗って落ち着いた。
私の秘蔵の友人ですが、実はその道の著名人。彼女のFBやインスタをフォローするだけでも、日常のアーユルヴェーダ的生活や、介護xアーユルヴェーダの体験談など、とても面白い。スクールもやっててオンラインで受講できるので、興味を持った方は、ぜひ、覗いてみてね〜。https://satvik.jp/

7月23日〜25日 第13日〜15日目

12日目以降、薬は服用していない。吐き気も収まり、自分で炒め物を作れるようになった。食べすぎると胃もたれするが、ベチバー&クミン水で解決。
沖縄は引き続き猛暑が続いているので、午後は暑さでバテてしまうが、家族みんなで同じ反応なので、副作用ではなさそう。手足の指先のシビレがあるので、時々グーパー体操をしたり、手でこすって温めたり。痛みも吐き気もないのが素晴らしい!!
このまま次の抗がん剤投与日、8月1日をむかえたい。

アーユルヴェーダ的養生ルーティーン

朝:シャタワリカルパをホットミルクに溶かして飲む。
これは、シャッタワリというアスパラガスの仲間の植物の根の汁を砂糖にまぶしたものだそうで、いい香りがして甘くて飲みやすい。パッケージには小さな子どもたちの顔が描かれていて、昔飲まされた肝油やモルトのような滋養強壮剤でもあるし、体の中の余分な熱を取り去ってうるおしてくれて、骨髄抑制で良い体液や血液が不足すると体力が落ちて痛みを強く感じてしまうので、そこを下支えして体の回復を促す働きもあるそうです。

朝ごはん:トーストにギーを塗って食べる。バラジャムをひと舐め。
ギーとは、澄ましバターのことで、無塩バターから水分とタンパク質を取り除いたもの。これが美味しいし、熱を下げて滋養を上げる力があり、また、オージャスという免疫力の要をアップしてくれるそうな。
バラジャムといっても、火を一切使わずに、バラの花びらを氷砂糖でサンドイッチにしてエキスを出したもの。蓋を開けるたびにフワッと高貴な香りがして、クレオパトラにでもなった気分。最初は水に溶かしてみたりしたけど、そのままつまんで食べるのが一番美味しいと分かった。

日中:ベチバーとクミンを入れておいた水を飲む
他のものも飲むけど、キンキンに冷えたものは避けて、ベチバーとクミンシードの粉を入れた水を小さいペットボトルに作っておいて、ちょびちょび飲むようにしています。胃もたれ感はこれで吹っ飛ぶ。

夕方:白檀パック&シャワー
暑くて汗ベトベトになった日は、シャワーの時に白檀パウダーを顔・首・背中・腕に塗って、良い香りを楽しみながら鼻歌を歌って10分待つ。その後、流してしまうけど、こもったような熱が取れてサッパリ感が一晩続く。

夕食:ビールの代わりに炭酸水
ハチミツに梅を漬けてエキスが出てる梅ハチミツを入れたり、シークワーサー ジュースを入れたり、ベチバーやクミンの粉も入れてみたり、楽しみながら晩酌代わりの心楽しい炭酸水を夕食のともに。夫のグラスからビールを一口だけもらっていることはナイショだよ。



 16日目に、また、新たなる展開が起こりますが、それはまた次の記事をお楽しみに。

スキしてくださると、私のオリジナル10の「健康の秘訣」から一つがランダムに表示されます。お楽しみいただければ!

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