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【2020読書】No.399『「ブレない自分」のつくり方』

本日もお読みいただきありがとうございます。
昨年は、305冊の本を読みました、五木田穣(ごきたゆたか)です。

過去5年間で1015冊の本を読み、その記録はFacebookの方にしてきましたが、今年から、更新の仕方を変えつつ、こちらに記録をアップしております。

読書1015冊

2020年11月1日。2020年306日目。

2020年399冊目の読書は、
『「ブレない自分」のつくり方』
でした。

※なお、この投稿は、本の内容を要約する趣旨のものではございません。

あくまで個人的な感想をベースとしており、その心は、
本は自分で読んでこそ、自分の血となり肉となると考えるからです。

そこは、「知識」と「知恵」の違いであり、
「知識」を「見識」に高めるためには、
あくまで自分の知識と経験を高める必要があると考える
からです。

この記事が、何かのきっかけになれば幸いです。

読もうと思った理由

久々にアドラー本を読みたくなり、読みました。

読んだ感想

久々にアドラー本。

アドラー心理学の考え方は、色んな人に影響を与えてきたそうで、『人を動かす』のデール・カーネギー『7つの習慣』のスティーブン・コヴィーもそう。「欲求段階説」のアブラハム・マズローにも影響を与えています。

本を読む人なら、知らず知らずのうちに、誰かしらからかその影響の影響を受けていると思われます。確かに、いろんな本を読んでいると、これってアドラーと一緒だよなぁと思うこと多いですもんね。

最後に紹介してますが、アドラー本もけっこう読んでいます。
2015年に『嫌われる勇気』、2016年に『幸せになる勇気』を読んで以来、だいぶアドラー哲学が身についてきたように思います。

アドラー心理学では「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と考えていて、ゴールは、所属感、共感、信頼感、貢献感を含む「共同体感覚」を身につけることと理解しています。

アドラー心理学では、共同体感覚の備わった人を精神的に健康であると考えます。

私は、元々パーソナルトレーナーなので、体に対する健康を提供する身ですが、体だけに対するアプローチでは不十分だと感じ、心に関する勉強も重ねてきました。その一つがアドラー心理学です。

WHOも、健康の定義として、肉体的、精神的、社会的要素の重要性を説いています。

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実際に、運動指導は一切行わず、クライアントの仕事上の悩みに関して、自己決定性、目的論、認知論、ライフタスク、ライフスタイル、劣等感、劣等コンプレックス、課題の分離などの理論から、クライアントの悩みを整理し、課題は何で、どう行動していくか、という話をしていたら、体の不調が取れてしまったという例はいくらでもあります。

体に出ている症状は、あくまで症状であって、肉体だけに原因があるわけではありません。

例えば、肩がこるのは、僧帽筋が過剰に収縮しているからではありません。僧帽筋が収縮してしまう原因が別にあるんです。血流が悪いからでもありません。血流が悪くなってしまった原因が別にあります。常に、原因の原因の原因…が考えられる。それは、気温や空間などの外的な要素や、心理面からの影響もあると考えられます。

どこまでみていくか。そのために、部分ではなく、全体で捉える必要があります。体に対するアプローチだけでは、ほとんどの問題は解決できません。

アドラー心理学は、仏教的で、東洋的で、哲学的だと思っています。

アドラー心理学の良いところは、過去に原因を求めるのではなく、目的を未来に向け、人生は変えられるというスタンスをとるところです。アドラー自身がユダヤ人であり、不遇の待遇を受けてきたからこそ、未来に希望を持ったのかもしれません。

アドラー心理学的視点を身につければ、ほぼ悩みという悩みは消えると思います。

「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と、アドラーは言っていますが、「全ての行動には目的がある」ということを理解できて、「自分の課題」なのか「相手の課題」なのか、という線引きができたら、悩みは解決の方向へ向かうはず。

『親からの遺伝はそれほど重要でない。重要なのは、何を遺伝したかではなく、遺伝として与えられたものをどう使うかだ。』
『才能や能力は生まれつき。その考えは間違っている。』
『人生の意味は貢献だと理解する人だけが、勇気を持って、困難に対処でき、成功を掴む機会を得られる。』

ちなみに、他者の課題に口を出さない、否定しない、相手の価値観を受け入れることを推奨しているアドラーなのに、仲違いしたとされるフロイトについては、めちゃくちゃ否定しているのが面白い(笑)

「自分の不完全さを認め、受け入れなさい。相手の不完全さを認め、許しなさい」

と言っているアドラーですが、相手の不完全さを認められていません(笑)

「不完全である勇気」を持ちなさいと言ってるアドラーですが、自らにも言っていたんですかね(笑)

あどら矛盾もあるさ、人間だもの。

こちらの本は、アドラー心理学全体を理解するのにオススメです。

良い復習となりました。

こんな方にオススメです!

・アドラー心理学に興味がある方
・アドラー心理学の理解を深めたい方
・ブレない自分をつくりたい方
・対人関係の悩みを解決したい方
・人生を前向きに歩みたい方
・ピンときた方

今までに読んだアドラー本。

これまでに読んだアドラー本をご紹介します。


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