ドラマ「賢い医師生活」からの、映画「麻薬王」
「賢い医師生活」season1(2020年)です。
毎週楽しみなseason2
noteで評判が高いドラマ。season1の1話目からすっかり好きになって現在配信中のseason2にそのままなだれ込み中。素敵な人しか出てこないドラマで、つらい医療のエピソードはあるけれど、メインメンバー5人のドクターのそれぞれのキャラにとにかく癒されます。
ソンファの音痴はどこへ~?
医大の同期5人組の中心人物でカリスマ性あふれる神経外科教授のソンファ役のチャン・ミドが温かくて大好き。ソンファは5人のバンドのヴォーカルなのに音痴という設定ですが、チャン・ミドはもともとミュージカル女優なんだそうで。
ついうっかりApple MusicでドラマのOSTを検索。ついにウォーキング中に韓国ドラマOSTを聴くようになってしまった。自分にそんな日が訪れるとは!(笑)
重い病気の子どもと家族の取り扱い
さて、このドラマで驚いたのは、小児科の子どものなかに本当に難病の重い症状の子どもが描かれていることです。他の医療ドラマにも出てくるのかもしれませんが、植物状態になってしまった子どもや、残された時間が少ない子ども、亡くなってしまった子どもの親など、かなり踏み込んだエピソードが出てきます。
しかも、取り立ててそのような子どものエピソードだけというのではなく、外来のすぐ直る系の病気の子どものエピソードも同じように出てくる。実際の大きな病院の小児科は、日本でもそのような状況で、そんな様々なレベルの病気の子どもや親に対応するドクターたちは本当に大変だと思います。スキルの面でも精神的な面でも。
このドラマを見て、日本にもこんな「地上の星」のようなドクターがたくさんいる、と改めて思いましたし、深く感謝します。実際にジョンウォン先生のようなドクターを私も知っています。
5人のドクターたちが、「最善を尽くします」と語るシーンがよく出てきますが、その一言の重みと苦悩をドラマを見ている人も理解できるように描かれている。医療者でなくても、きっと誰もが「自分自身の仕事や生活の中で、私の最善とは何か?」と考えてしまいます。
ともすれば、重い病気の子どものエピソードは「知られていないし分かりにくいから、説明的、表面的、ステレオタイプ的に扱われる」ことが多いような気がしますが、このドラマではその辺の感覚がとても自然で、しかも患者側と医療者側の両方にリスペクトがある。
さらっとやってのけていますが、かなりの強い思いと配慮があるとみた。かなりの量の立場の違う人への取材をしたのではないかな?いったいこれを作った製作陣はどんな人たちなんだろう?
ギョウル先生のエピソード
ギョウル先生のもとに子どもを亡くしたお母さんが何度も訪ねてくるエピソード。人づきあいが下手なギョウル先生は、なぜそのお母さんが自分と話したがるのかが分からない。ジョンウォン先生に「生きていた時の子どものことを知っている人と話がしたいんだよ」と教えてもらって、初めてお母さんの気持ちに気づきます。
人の気持ちがわかる気の利いた人ばかりが役に立つ、素敵なのではなく、ギョウル先生みたいなともすれば空気読めない人にだって、誰かの気持ちを慰める役割があるし、そのことでお母さんもギョウル先生自身もとても慰められる、というエピソードが、誰にとっても優しくてとても好きです。
あわせてオススメ映画
「賢い医師生活」をお好きな方に、全然ジャンルが異なりますが、映画「麻薬王」もおすすめです。
仕事も恋愛も子育ても歌もお笑いも何でもこなす、最優秀選手賞(!)のイクジュン(チョ・ジョンソク)が、ソン・ガンホとペ・ドゥナ共演の映画「麻薬王」では麻薬王と対決する熱血検事、めっちゃいい役で出ています。
さらに、産婦人科医でマザコンのソクヒョン(キム・デミョン)もソ・ガンホの従兄というかなりハードな役で出演。こちらもぜんっぜん違います。
キム・デミョンは完成披露会でペ・ドゥナの隣に立っていて、撮影のとき「もっとこっちー」とペ・ドゥナに腕を引っ張られて苦笑いしていたのが可愛かった。
ついでに、めっちゃカッコイイ「HARPER’S BAZAAR KOREA」2019年1月号のグラビアを引用させていただきます。ペ・ドゥナはノリノリですし、ソン・ガンホもチョ・ジョンソクもカッコイイ~
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