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『初心者でも失敗しない 勝てる!長期型FX 簡単・安心・着実な資産運用のルール』第一章・無料全文公開

書籍『初心者でも失敗しない 勝てる!長期型FX 簡単・安心・着実な資産運用のルール』より、第一章「なぜFX投資が簡単・安心・着実なのか」を発売前に特別で無料全文公開!
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投資の必要性

人がお金を増やす方法は3つあります。「稼ぐ」「運用」「節約」です。他に「相続でもらう」などもありますが、ここでは例外としましょう。
今まで多くの日本人は「稼ぐ」と「節約」を中心とした生活をおくってきましたが、時代は変化し、それでは生活が厳しくなってきました。

それぞれなぜかというと、「稼ぐ」に関しては、高度経済成長期のような給与が右肩上がりの時代が終わったため、みんなが稼げるという状況ではありません。中国やインドなどの高い経済成長率を誇る新興国では、稼ぐを中心とした生活でもいいでしょう。
しかし日本や他の先進国では経済成長率は頭打ちであり、稼ぐを中心とした生活に限界も生じてきました。

続いて「節約」に関しては、日本人の得意分野で、質素倹約は美徳として昔から奨励されています。ただ、稼げない時代に節約するのは大変です。稼げる時代は少しずつ給与が増え、家計や日本の将来に希望もあり、節約もポジティブに行えました。
しかし稼げない環境では、節約してもお金が貯まる状況とはいえず、将来も不安で、なかなか前向きになることができません。稼ぐが「攻め」であれば、節約は「守り」です。攻撃力が弱まれば、守備に負担が増え節約疲れとなってしまいます。

そこで弱まった攻撃力を強くするために、攻撃力をプラスできる「運用」––––つまり「投資」を行うのです。

日本人の資産に対する投資の割合(日本銀行調査統計局 2020年調べ)は15%程度で、先進国にしては少なすぎます。ちなみに欧州では30%程度、米国では50%程度が投資に向けられています。先進国の先輩である欧米は、ひと足先に運用を取り入れているのです。日本も先進国になって久しく、そろそろ自覚し行動に移す時期ではないでしょうか。
ただ人には向き不向きがあり、すべての人に運用を勧めているわけではありません。稼ぐのが得意な人は「稼ぐ」を中心に、節約が得意な人は「節約」を中心にすえましょう。
「運用」はお金を増やす手段のひとつであって、今まで手段として認識しなかった人は、取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。昔と違い、今は会社の中で長時間働く時代でもなくなり、空いた時間で運用も容易にできるでしょう。

運用で儲かることは自分や家族のためにもなり、日本全体の経済成長にもつながります。日本人の預貯金は1,000兆円(日本銀行資金循環統計調べ)近くあるといわれていますが、このお金がすべて投資に向かい、経済成長に乗じて毎年1%の運用成果をあげられれば、10兆円の経済効果です。これが消費などに回れば日本の経済成長率が1~2%上乗せされます。外国人旅行者で利益を上げるインバウンドより大きな額です。
みんなが儲かって税金を払えば、日本の財政も健全化するでしょう。汗水たらしてお金を稼ぐのと同じくらい、運用で儲かることは立派なことなのです。

今後は少子高齢化でますます稼ぎ手が少なくなり、運用の必要性は増してくるでしょう。日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)という機関も、株や外国資産などのリスク資産への投資を増やしました。
政府は以前から貯蓄から投資へとメッセージを送っており、NISAやiDeCoも導入され投資を推奨しています。国は少しでもみんなの暮らしが充実するよう、そして日本経済が強くなるよう舵をとっているのです。

運用の重要性は理解できても損をする可能性もあり、二の足を踏んでいる人も多いでしょう。しかし投資では、損をコントロールすることが可能です。その術を学べば怖いことなどありません。
多くの人はコントロールする術を軽視して、一発逆転の投機を行うので損をするのです。投機と投資は違います。
投機とは、短期間で大きく儲けたいという欲に支配され、運や趣味や遊びの要素をもつものです。一方、長期間でゆっくりリスクをコントロールしながら資産を増やすのが投資で運用なのです。まずこの考えを土台として、運用を考えていきましょう。

投資は、長期間でお金を少しずつ増やしていく手段です。そして、経済全体にもいい影響を与えるのです。

それでは、私がなぜFXを行ったのか、そして成功しているのかをお伝えしていきましょう。具体的な投資法も公開します。

FXは株・不動産より優位

FXは投資において、優れている点や便利な点が多くあります。株や不動産投資にない魅力を厳選して、ここでは4つお伝えしていきましょう。

1つ目は、少ない資金で投資ができます。
株や不動産はある程度まとまった資金が必要になりますが、FXは数百円からでも投資できます。ただ現実的な投資額としては、10万円程度からスタートしたほうがよいでしょう。
実際私も30万円を初期費用にしました。サラリーマン時代にお小遣い稼ぎでFXをはじめたのがきっかけで、少しずつ儲かり、コツをつかんでから投資額を増やしていきました。
投資が怖いというイメージをもっている人もいると思いますが、少額からスタートできるのは大変魅力的でしょう。

2つ目は、為替を身近に感じることができます。
株も今は身近なものになりましたが、銘柄が多数あり、それぞれの価格や状況を把握するのは面倒です。不動産の場合、価格はさまざま。しかも広さや場所など同じものはないので個別性が強く、多岐にわたっています。
為替はドル/円であれば、必ずニュースで本日のレートなどを伝えてくれます。株も日経平均株価など伝えてくれますが、あくまで全体の平均株価であり、個別銘柄まではわかりません。個別銘柄よりは、ドル/円の水準やニュースのほうが身近に感じるでしょう。
当然、海外旅行や海外に関するすべてのことに為替は関わっており、私たちの生活に浸透しています。身近に感じることで接しやすく、学びやすく、不安も減り、FXなどの投資行動につながりやすくなるでしょう。

3つ目は、為替はローリスクで取引できます。
FXはハイリスク・ハイリターンのイメージがあると思いますが、それは投機の話でレバレッジ(※)を効かしたときだけです。

(※)レバレッジ……預けたお金以上の取引をすること。FXでは預けたお金の最大25倍までの取引が可能。大きな利益が狙える反面、大きな損失を抱える可能性もある。

私がオススメする投資的なFXはローリスクです。なぜなら、レバレッジをほぼ使用しないため、株と同じように自己資金の範囲内で取引するからです。しかも為替は株ほどダイナミックに動きません。株は1年で数倍になるケースやゼロになるケースもありますが、為替の動きは年間15%ほどです。1ドル100円が1年後に1ドル115円になる程度です。
そして、ドルがゼロの価値になるとは考え難いでしょう。たとえ1年中、為替を見ていないとしても、大損失の可能性は小さく大勢に影響がないこともあります。だから安心して長く運用できるのです。株は紙くずになる可能性があり、不動産は税金や維持費が負担になります。

さらにFXでは、ドルを買っても即座にいつでも売ることができ、売れないで困ることはありません。為替には流動性があり、株や不動産のように売買がスムーズにできないという事態はほとんどないのです。

4つ目は、下落での不安が少なく、慌てる必要がない投資です。
為替はゼロになることもなければ、期限もないため、何年ももち続けることも可能になります。
また、ドルなどをもち続けている間、金利も受け取れます。長い期間もち続けられれば、いずれ上がったところで売ればよく、下がって損した状態になっても、また上がるまで待てばよいのです。FXはドルを買って下がっても動揺せず、気持ちを切り替えることができるのです。

ドルなどの価値が下がる円高のときに不安になると思いますが、考え方次第で解消できます。円高のときは、円の価値が高くなっているので、円の稼ぎ時と考えましょう。
日本では円の価値は変わらないですが、海外から見たら円の価値が上がっており、円が高価なものになっています。要するに、自分は外国人であるという視点に立つのです。昔と違い、現在はグローバル社会です。資産価値もこの視点で見ると、視野が広がります。円やドルやユーロの中で円が値上がりすると、その高価なもの(日本円)を、日本では今までと同じように稼ぐことができるのです。

例えば1ドル100円が80円の円高になった場合、時給1,000円で働いていたとしても、円高のときの時給1,000円は海外から見たら円高前の時給1,000円の価値と違います。海外から見れば、時給10ドルが時給12.5ドルになっているのです。価値が高くなったものを稼ぐことができると考えれば、気もまぎれます。
他にも、もっている円の価値が高くなれば、外国に行くと円高前より多くのものが安くなり爆買いできます。不動産が安くなっていれば、移住も考えていいのです。日本にいても、あらゆる海外製品は安くなります。例えば、ガソリンはすぐに実感できるでしょう。

このようなことを考えれば、円高でも前向きになれます。私はドル/円が超円高の75円のとき、上記のように考え、ストレスを回避し、長くもち続け、その後アベノミクスの値上がりで難なく乗り切りました。

以上、ここで挙げた4つは株や不動産投資にはない魅力です。FXは「少額」ででき、「身近」で「ローリスク」、そして「不安が少ない」投資なのです。

相場を当てることと投資家の利益はイコールではない

FXは利点も多い反面、悪いイメージもあります。中には多くの誤解もありますので、この節ではそれらを解き明かしていきましょう。

◆FXは9割負ける!?

FXは「投資家の9割が負けている」といわれていますが、実際はどうなのでしょうか。
私は10年近くFX会社で顧客動向を見てきまして、1~2年程度の勝敗は「相場次第」であると考えています。円安のときであれば9割は儲かっており、円高では逆になるイメージです。なぜなら、多くの投資家は外貨買い中心で、高金利通貨などをもつ傾向にあるからです。(図①参照)
ドル/円の場合であれば、ドル買いしているので、上昇時は儲かる時期で、下落時は損する時期になります。

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最終的に投資家が9割負けてしまう理由は、円安のときに儲かっていた投資家がそのまま投資を続け、その後円高のときに儲けを失うだけでなく、さらに損を重ねて再起不能となるからです。つまり勝ち逃げせず、負けるまで続けてしまうので、多くの投資家が負けてしまうということでしょう。
これはあらゆるギャンブルにもいえることです。ということは、勝ち逃げをするか、致命的な大損を回避して勝つまで続ければよいだけなのです。


◆FXはハイリスク・ハイリターン!?

FXはハイリスク・ハイリターンで怖いというイメージがありますが、これについては間違いといっていいでしょう。正確にいえば、ハイリスク・ハイリターンも可能というだけで、ミドルリスクやローリスクの取引もできます。
FXはレバレッジを掛けるものというイメージが強いのですが、レバレッジを掛けずに1倍以下で取引することも可能です。1ドル100円ならば、100万円預けて、1,000ドルの取引を行えば10万円の取引になります。よってレバレッジ0.1倍の取引です。
このように自己資金内で身の丈にあった取引もできるのです。レバレッジは自分で調整できるので、超安全な取引ともいえます。


◆為替は難しい!?

為替の動きはわからないということも、よくいわれます。私がお伝えする投資手法は、為替の動きを予想しなくても勝てます。投資家が目指すのは利益であって、相場予想を当てることではありません。利益と予想を当てることはイコールではなく、相場を当ててもうまく売り抜けなくては利益にならないのです。しかもいつも当て続けるのは不可能なので、外れたときの対処が悪いとトータルで負けてしまいます。
他にも、利益には相場を当てるより、資金管理やメンタルのほうがよほど重要です。


◆FXは短期取引!?

FXは短期投資というイメージも誤解です。長期投資で金利を受け取り続ける手法もあります。このほうが楽で簡単です。
もちろん短期投資でも否定はしませんが、短期投資と長期投資の手法はまったく異なるので、分けて考えることが重要です。このことを一緒に考えて同じように取引してしまうと、うまくいきません。初心者の人であれば特に、長期投資をベースとした取引を推奨します。


◆FXは知識量!?

FXは多くの知識が必要というイメージも違います。間違った知識や身の丈以上の知識はマイナスになります。知識にも良質さと優先順位があり、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析(※)といった知識はまだ必要ではありません。

(※)ファンダメンタルズ分析……ニュースや経済状況などを参考にして将来予想を分析する手法。

(※)テクニカル分析……将来価格を予想するために、過去の価格動向を参考にする分析手法。

最初に必要な知識は、若干のFXルールと資金管理です。投資をする上で必要な知識は限られています。実際に儲かっている人たちも、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を網羅している人は少ないです。初心者が儲かるためには、他に優先度の高いものがあるのです。

以上がFXの実態で、あなたの目的はずばり利益。専門家や評論家になることではありません。FXの間違った一般的なイメージが、9割の負け投資家を作りだしていると考えましょう。
利益には、「勝つまで続けること」「ローリスクでゆっくりやること」「相場予想しないこと」「長期的視点をもつこと」「良質な知識と優先順位」が大切なのです。

勝つFXに必要な6つの基本ルール

FXに必要な知識について、まずはルールがあります。株の取引ルールが理解できれば合格点で、相場が上がると思えば買い、相場が下がると思えば売る、これが基本です。

◆ルール1:ドル高ドル安で考える

株や不動産など値がついているあらゆるものと同様で、FXでも数字が増えていけば上がる、減っていけば下がるといいます。例えば、ドルが100円で110円になれば「ドルが上がる」といい、90円になれば「ドルが下がる」といいます。
ここで注意することは、円高円安で考えず、ドル高ドル安で考えることです。数字が増えていれば外貨が上がっているので、外貨を中心にして考えることを覚えておきましょう。円高円安で考えると逆の意味になるので、混乱してしまいます。ドルが上がったとかユーロが上がったとかで、最初は判断してください。


◆ルール2:売るタイミングは自由

一度買えば長く何年でももち続けることが可能です。また、買った1秒後に売ることもできます。よってドルを資産として長期に保有することもできれば、デイトレーダーのように短時間のうちに何度でも売買を繰り返すこともできるのです。


◆ルール3:買う量は資金により上限額はあるが自由に決められる

1ドル買うこともできますし、10万ドル買うこともできます。1ドル100円で10万ドルを買い、110円まで上がれば100万円の儲けです。しかし90円になれば、100万円損をすることになります。この損益計算はできるようになってください。
もちろん買う量が増えれば損益は大きくなり、買う量が少なければ損益は小さくなります。最初は欲張らず数千ドルや数万ドル単位ではじめるのがよいでしょう。


◆ルール4:ほとんどの外貨に金利がつく

FXでもドルを買ってもっている状態なら、金利が毎日発生します。これを「スワップポイント」といいます。株でたとえるなら配当金のようなもので、不動産なら家賃収入のようなものです。
外貨を長くもち続ければ、それだけ長くスワップポイントが受け取れます。
スワップポイントは各国の金利に連動して変化します。世界的に好況時は金利が高くなり、不況時は低くなる傾向です。スワップポイントは1万ドルであれば1日10円など決まっており、365日間ドルをもち続けると3,650円が残高にプラスされます。10万ドルだと36,500円になります。この計算もできるようになっておきましょう。


◆ルール5:FXは24時間取引できる

株は平日の朝9時から午後3時までの取引ですが、FXは24時間取引可能です。月曜日の朝6時頃から土曜日の朝6時頃までの間でしたら、どの時間帯でも取引ができます。(冬時間やFX会社によって若干の違いはあります)
為替は日本だけで取引されるものではなく海外でも取引されており、24時間動いているのです。


◆ルール6:FXの取引手数料は安い

FXの魅力のひとつに、取引手数料の安さがあります。外貨投資には外貨預金などもありますが、FXのほうが取引手数料は断然安いです。
FXは外貨などの紙幣を実際に用意して保管しているのではなく、帳簿上で電子的に買ったり売ったりしているので、コストがかからないのです。
ほぼ無視してよいほどの安い手数料なので、取引する上で有利でしょう。例えばドル/円が「110.25-27」という表示になっていれば、今なら110円27銭でドルを買うことができ、110円25銭でドルを売れるという意味です。この2銭の差がFX会社の手数料のようなもので、「スプレッド」(※)といわれます。

(※)スプレッド……買値と売値の差。差が小さいと売買コストは少なくなる。110.25-110.28と表示されていれば、売値が前方のレートで買値が後方のレートになる。現在であれば110.25円で売れて、110.28円で買えるという意味。この差が広がり、110.24-110.29になれば売るレートは以前より低くなり、買うレートは高くなるので、投資家は広がれば不利になる。

また、取引する上で大事なポイントは、自分の資産に応じた取引量(買う量)を把握することです。取引量が曖昧なので、投資で負けてしまう人が続出するのです。
初心者には初心者に適した取引量があります。取引量は自分の資産、経験、目標利益額、取引期間、リスクに対する対処法、相場状況などに応じて変化します。これらを具体的に認識しておけば、スタート時の知識は十分でしょう。

簡単・安心・着実に勝てるFX

◆簡単に勝てる理由

FXの基本的なルールと資金管理だけが必要で、特に難しいことはありません。多くの投資家が勝てない理由は、難しく考えてしまうからです。

これも世間にあるイメージですが、投資は勉強して、頭がいい人たちが腕を競っていると考えてしまっているのです。
私もそのように考え、投資は難しいと思っていました。

相場に携わった人たちは、相場の難しさを誰よりもわかっています。どんなに知識や情報があっても、破綻したヘッジファンドは無数にあります。ノーベル経済学賞を受賞した人物などを揃え、「ドリームチーム」といわれたロングターム・キャピタル・マネジメントといった会社ですら破綻しました。
投資は知れば知るほど怖くなります。相場に携わった人間がそうであるなら、一般の人でもそのように考えて当たり前です。

難しく考えてしまうイメージは、短期的に大儲けすることを夢見て、相場予想をするからです。
本気でチャレンジすれば、そのイメージは崩れ、違う景色が見えてきます。長期的に儲かることを第一優先に考えれば、個人投資家は時間を味方につけられ、相場を読まなくてよいこともわかります。


◆安心して勝てる理由

為替はゼロにならず、動きも小さいので安心できます。レバレッジの使い方さえ間違わなければ、超安心して取引できます。ハラハラ・ドキドキが好きであればそのような取引もできますが、あまり為替の動きを気にせず、安心して少しずつ増やしていく取引もできるのです。第2章以降では、この取引をベースとした内容を具体的に解説していきます。


◆着実に勝てる理由

FXでやっていることは極論、単なる両替です。ドルと円を交換するだけです。例えば、海外旅行に行ったとき、ドルがあまったことがありませんか。そのとき、ドルをただもっていて損をするイメージがあるでしょうか。
少ない額なので気にならないかもしれませんが、もっている1ドル紙幣は毎秒で価値が変動しています。1ドル100円が90円になったら、その時点で10円損をしているのです。
このような状況になっても、放置したり、下落時に1ドルを新たに買ったりして、購入平均単価を引き下げ、上がるのを待っていればよいのです。少ない金額であれば、あらゆる手段を使って勝ちにもっていくことができると信じましょう。とにかく上がるまで待てばよいだけなのです。

なぜ多くの人がそれができないかというと、FXに対する誤解やイメージがあるからでしょう。ハイリスク・ハイリターンで、ギャンブルのような取引をすることが当然であると考えているのです。
ローリスクで確実な利益を積み重ねることができるとは知らず、ハイリスクでも大きく短期的に儲けることができ、自分ならそれができると思っている。
ローリスクの取引は簡単で誰でも利益が狙えるのですが、ハイリスクの取引は大儲けできる可能性がある反面、難しく運に左右されることも知らないのです。
ローリスクの取引は、長期的には想定以上の利益を狙えるのですが、ハイリスクの取引は想定以上の損をしてしまいます。競馬で例えるなら、ほとんど大本命が勝利するレースで、ローリスクの取引はコツコツ大本命を買い続ける人で、ハイリスクの取引は大穴狙いばかりする夢見るギャンブラーと同じなのです。

FXは本来、簡単で安心で着実に勝てる投資です。ただ残念ながら多くの人たちは、このように思っていません。なぜならFXの使い方が間違っており、理解していないからです。

第1章では、世間の誤解を紐解いてきました。あなたのもっているイメージも、解消されましたでしょうか?
第2章からは、いよいよ具体的なはじめ方を解説していきます。まずはやってみないと、ここで伝えたことの意味を理解してもらうことは難しいかもしれません。リスクのないはじめ方を指南していきますので、ご安心ください!

コラム①相場予測

私は特に短期投資で相場予測を行います。その予測を行うのに必要な分析が「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」です。

ファンダメンタルズ分析は経済や政治のニュースなどをもとに今後の予測をするもので、テクニカル分析は過去の価格動向をもとに予測をするものです。

ただこれら2つで完全に予測できるものではなく、過信は禁物。ポートフォリオ理論という投資理論では、これらを駆使しても相場予測できないと論じており、賛否はわかれています。

よって参考程度に考えましょう。利益追求のためにはルールが相場予測より大切です。まずはルールを優先して、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析をサブとして使っていきましょう。

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第一章はここまで!
続きを読みたい方は、各電子書籍ストアにて9月30日(木)より随時発売しておりますので、是非お買い求めください。
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著者プロフィール

田中和紀

ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、商品先物、FX、証券会社などを経て2006年にファイナンシャルプランナーとして独立。独立以前には業界初となるFX事業の立ち上げに関わり、その後、証券会社やFX会社などの創業メンバーとして活躍。合計4社の事業立ち上げに貢献。現在はFX業界の創成期を知る人物としてセミナー講師など各種業務にも従事。また投資業界25年のキャリアで、さまざまなパターンに即したファイナンシャルプランを構築。資産運用に強いFPとして活動中。個人投資家としても株、FX、225先物オプション、投信などで実績を積み上げている。他にはファイナンシャルアカデミーFXスクール講師、LEC専任講師なども務める。資格はCFP認定者、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種、金融先物取引外務員、内部管理責任者など。

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