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(合格脳シリーズ④)合格可能性が10倍になる「修正力」の話。

そもそもなんで計画通りにいかないのか

計画通りにいかなくて、挫折した経験はありますか?
「そんなのあるわけない(笑)」
という方はこの記事を読まなくて大丈夫です。

これまで10,000時間以上、入試や資格試験の合格指導をしてきました。
90%以上の人が、計画通りに学習が進まなくて、
イヤになって
諦めた経験があると答えてくれました。

人間、計画通りに進められる人は少ないんです。
計画通りに進められなかった方に、
どうしてうまくいかなくなったか聞いてみました。

表現はそれぞれですが、大体2種類に分かれます。

  1.  忙しくて、予定通りに時間を作ることができなかった

  2.  時間がかかる単元が出てきて、予定と大きくずれた

つまり、
【時間軸がずれる】➡【遅れを取り戻すのが難しくなる】
結果
【遅れを取り戻そうという意欲がなくなる】➡【あきらめる】
ということなんです。

初期計画通りに最後までやらねばならないという、呪い

計画がとん挫してあきらめた方は、皆さんすごくまじめな方です。
計画を立てる時点で、一般的な方々に比べてまじめで一生懸命なんです。
でも、うまくいきません。

これを私は、
【初期計画通りに最後までやらねばらならない】という【呪い】と呼んでいます。

呪いなんです。
「せねばならない」と思ってしまうと、思考が固定化されます。
視野が狭くなります。
しまいには、「自分なんて・・・」と自己否定に陥ります。

負の連鎖です。

この記事を読んでいる方で、計画通りにいかなくて
学習を続けることをあきらめた経験がある方に、
やってほしいことがあります。

自分が「呪いにかかっている」ということを認識してほしいんです。

ゲームに例えましょう。
「呪い状態」になるとステータスが下がります。
あなたの状況はこれです。

呪いのせいで、本来の力が半分以下になってしまってるんです。

頑張って、計画通りにやる。という、謎の教え

「がんばったら結果が出る」
「計画通りにやれるように頑張って」
「○○ちゃんは計画通りにやれてえらいね」

小学校の時にこんなことを言われたことはありませんか?
これ、そもそも間違えています。

意識して頑張らないといけないような、無理な計画を立てているのに、
計画の修正指示も出さずに、
修行に身を投じたことをほめたたえているんです。

だから、みんな、
「一度計画を立てたからには、限界まで頑張って、実行せねばならない」
と勘違いをして、
「これだけ頑張ったのにできなかったんだから、私には無理だったんだ」
と諦めてしまうんです。

だから、この「頑張って、計画通りにやったら、すごい」
という教えを忘れてください。

初期計画は変わるもの。予定は未定。

初期計画は変わります。
だって、予定は予定で、本当にそうなるかわからないんですから。

私はいつも、『予定は未定』と生徒さんにお伝えしています。
変わっていいんです。

部活の試合で、負けると思ってたら勝っちゃって、
インターハイに出場することになるかもしれない。

急な異動で、忙しい部署に配属されるかもしれない。

苦手な単元が出てきて、できるようになるのに、予定の3倍の時間がかかるかもしれない。

そんな時はどうしますか?
選択肢は3つです。あなたはどれを選びますか?

  1.  根性で時間を作って、当初計画通りに頑張る

  2.  限界までやってみて、ダメだったらあきらめる

  3.  計画を変更して、無理なく続けられるようにする

1を選択した方、呪いが強すぎます。
控えめに言って、地獄コースをわざわざ選択しています。
絶対に無理とは言いませんが、苦痛が強い修行コースになってしまいます。

2を選択した方、おそらくほとんどの方が諦めてしまうと思います。
今まで積み上げてきたものが無駄になる、すごくもったいない選択です。

私の推奨は3です。
計画を変更して、学習を継続したらいいんです。

初期計画を修正するためにすること

ゴール期限を変更できるか検討する

期限を変更できるかどうか、検討してみてください。

期限を変更できない場合

合格するために「絶対に必要な事」だけに学習内容を絞ります。
例えば、「出る順」と書かれている教材であれば、
3分の2から4分の3を確実に終える計画に修正する。

または、
過去問演習で、出題パターンを理解する学習計画に変更をおススメします。

ポイントは、絶対に必要なところに絞り切ることです。

期限が変更できる場合

思い切って、期限を変更してしまいましょう。
初期計画の中で、無理が出ているところを見つけましょう。

今後も、1日当たりの学習時間が予定よりも少なくなる時は、
思い切って、学習内容を半分にして、
2倍の時間をかけて学習するように計画を立て直してみてください。

難しい単元のせいで、本来進むべき範囲より遅れてしまっている場合は、
今、理解している単元から、もう一度始めるつもりで、
計画を立て直してください。

こうすれば、無理なく、学習することができます。

学習計画の修正に自信がない方へ

修正するのは実は難しいんです。
じゃあ、どうしたらいいかというと、相談するのが大切です。

受験生であれば、学校の先生・塾や予備校の先生に見てもらってください。

社会人で資格試験に挑戦する場合は、
あなたが受けようと思っている資格にすでに合格している方のアドバイスをもらってください。

不安は呪いに発展します。
不安なまま始めない。必ず相談する。

これを徹底していただくと、合格可能性は10倍に跳ね上がります。

補足ー過去質問を貰ったことー

Q1 期限変更をしたら、予定の回で受験したらだめ?

A 受験して下さい。学習した範囲がうまく出題される可能性もあります。受験される場合は、直前の2週間は過去問演習に特化した計画を立てることをおススメします。

Q2 すごく忙しくなったので、勉強をやめて、 落ち着いたら仕切り直したいと思いますが、どう思いますか?

A できれば、ゆっくりでも勉強を続けることをおススメします。これまで学習した内容を忘れてしまうと、またイチからの学習になり、二度手間になってしまうからです。時間も余計にかかります。ご状況次第だと思いますが、予定の半分、または4分の1のペースで続けられるなら、続けることも検討してみてください。


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