人に何かをお願いする時のダメな頼み方
多かれ少なかれ、こんな頼み方をしてしまってませんか?
私いまとても困ってて苦しくて。本当にごめん。お願いなんかしちゃって申し訳ない。本当はこんなこと頼みたくないのだけど…。そんなに大したことないことだし、やってみると意外に楽しめると思うの。前に私がお願いを聞いてあげたこともあったでしょ?どうにかお願い!
実はこれ。
ダメな頼み方のオンパレードみたいです。
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人は生まれながらにして誰かを助けたがっています。
だからこそ「自発的に」助ける時、助ける側は最善を尽くそうとするだけではなく、最高の気分を味わえます。
「自発的に」がポイント。自発的でない限りは最善も尽くさないし、最高の気分も味わえないのです。
逆に、人は助けることを強いられる(コントロールされる)ことをとても嫌がります。頼み事をするときにバーターを持ち出すのは、コントロール感が出てしまうので実は良くないんですね。他にも良くない頼み方があります。
■共感に頼りすぎる
変に困ってるアピールしすぎず、重たい感じは出してはいけません。そんな人を目の前にすると逃げたくなっちゃいます
■やたらと謝る
よそよそしい感じがでます。せっかくの関係性も、希薄になってしまうのです。
■言い訳をする
「普段は助けを求めることはないのだけど、しかたなく」などなど。頼む側がこんな調子では、助けた側は充実感が得られません。
■頼み事の内容の楽しさを強調する
頼みを引き受けることのメリットをことさらに強調すると、コントロールされている感が出ます。楽しいかどうかは助ける側が判断することです。
■頼み事が些細なものだとアピールする
頼み事を小さく見せかけることで、助ける側が感じる充実感や温かい気持ちも小さくなります。些細かどうかは助ける側が判断することです。
■借りがあることを思い出させる
コントロールされている感でますね。返報性の原理は自然と発生するものなのです。
以上、これらの良くない頼み方を詰め込むと、冒頭のような頼み方になるってわけですね。気を付けたものです。
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では、どのようなにお願いするのがよいのか。
■仲間になる
仲間のお願いは快く聞き入れたいもの。お願いする時は意識して仲間感を出すことが大切です。共通点を見出すとか、"私たち"という言葉を使うとか、共通の目標を意識してもらうなどですね。
■自尊心を高める
「これはあなたにしかできない。だからこそあなたにお願いしたいの」と伝えることで、相手の自尊心が高まります。その人にお願いする”理由”ですね。
■有効性を感じさせる
十分に役に立つことで良い気分になれそうなお願いなのかどうかを相手に判断してもらうってこと。
そのためには曖昧で遠回しな頼み方をしてはダメです。お願い毎の中身を具体的に伝えること。そうじゃないと自分が力を貸すことで何が起こり、どんな影響が生じるのかが判断できません。
(継続的な助けが必要な時は得に)助けてもらった後の結果もちゃんとフィードバックしましょう。フィードバック時には感謝はもちろん称賛も忘れずに。「ありがとう!おかげで〇〇できました!」だけではなく、「あなたは本当に〇〇が上手です」を付け加えて。助けた喜びを最大限味わってもらいましょう。
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まとめると、へたな工夫は逆効果ってことですね。
人の善意を信じて、まっすぐに頼み事をしましょう。
おすすめです。この本。
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