人は書くことと、消すことで、書いている。

タイトルは、トンボ鉛筆さんの消しゴムのキャッチコピーです。

なんだか、すばらしいコピーですよね。

「言葉ダイエット」という本の中で、紹介されていました。(言葉ダイエットも、すばらしくキャッチーなタイトルですよね。)

文章術の本は色々ありますが、「短く書くこと」に絞った一風変わった文章術の本です。

なんでこの本を手に取ったか?

それは、帯の文章が頭に飛びこんで来たからです。

「させていただきます」禁止。

ああ、使ってんなあああ。

この件、誠に恐縮ではございますが、ご相談させていただきたいと考えておりますので、後程MTGの方を開催させていただければ幸いでございます。

下手したら、こんくらい贅肉だらけのメール文章を書いたりすることあんなあああ。

僕には、文章や企画書において大切にしている信条があります。

それは、「less is more(より少ないことはより美しい)」です。

一文でも多く削れないか。少しでも短く言い換えられないか。常に考えます。1スライド1メッセージ。一文一意を自分へのルールと課してます。

だから文書や企画書は、わりと自信があります。でもメール(昨今はslack等のチャットも)となると、ちと話が違ってきます。

この本にも書いてました。

主張はしたいけど、嫌われたくない心理。伝えにくい内容を、失礼がないように遠回しに表現する。一見、紳士的な態度に思えますが、ちがいます。こういう人は仕事より自分が嫌われないことを優先しているのです。トラブルのときこそ単刀直入にいきましょう。厳しい書き方をすれば、自分の面子を保つために入れている文章です。伝えにくいことをぼかすために「ご相談させてください」という表現を使う人も増えました。読み手に誤解を与え、仕事上の事故を招きかねない危険な表現です。交渉の余地なくNGの判断が出たのであれば、ご相談などと誤魔化さず、ハッキリと書きましょう。

いや、まあ、ほんと、おっしゃる通りですね。

1to1で相手がいて、そこに関係性が生まれるメールだと、途端に冗長になる癖はあります。

いかんですね。

改めて気を引き締めて、言葉ダイエットに励む所存です。

でも、ストレートな物言いって難しいですよね。自分の保身は乗り越えたとしてですよ、相手がどう捉えるか問題は残りますよね。

最近の『アメトーーーク』で「生きづらい芸人」ってやってましたよね。些細なことも気にしてしまう方々の会です。僕は生きづらいタイプではないのですが、生きづらいタイプの人は一定いらっしゃるんですよね。

この本のアマゾン書評にも、こんな口コミがありました。

ただ悲しいことに現実の日本社会ではすっきりとした合理的な文章を書くと生意気だとか高慢だとか言われたりしてしまいます。

それも、そうだよなあと思う。

絶妙なバランスの婉曲表現であったり、合理的な文書と人間味あふれる対面を駆使するバランスも大切なんでしょうね。

最後に、自分への戒めを込めて、本書のまとめを。

「相手は自分の文書を読みたくない」という前提で、次の7つのことに気をつけて、書くようにしましょう。

1、ひとつの文には、ひとつの内容だけを書く
2、1文は40~60文字以内
3、抽象論禁止(修飾語、カタカナ用語は最小限)
4、繰り返し禁止(重言には特に注意)
5、ムダな敬語禁止
6、表記を統一しよう(同じ内容には同じ単語使う)
7、こそあど&接続語の連発禁止

重言の例はね、「やっちゃってるかも…」のオンパレードでした。

・違和感を感じる
・顧客体験の体験価値
・衝撃的なインパクト
・記念品としてプレゼントを用意

ぐぬぬ。


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