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「自殺20%減少」が表す社会の実像とは

去年と比べると、自殺する人の数は20%減ったようです。


コロナ被害が広がっていくごとに経済は落ち込み、生活苦により自殺する人が増えるとの声が多いですが、実際どうなのでしょうか。

と言っても、まだまだ世界的な大恐慌はこれから訪れるし現在はまだ序章に過ぎないと言われています。

また、緊急事態宣言を受けてまだ1ヶ月ちょっとしか経っておらず、不況の煽りによる金融破綻、倒産による生活苦等の影響はこれからなのかもしれません。

では何故今回、自殺数は減ったのかと考えると

ステイホームによる人との接触が少なくなることが意外と関係しているのではないでしょうか?

見方を変えれば

煩わしい人との付き合いが減ったことのストレス減少が自殺を減らした

と言えるのかもしれません。

会社の飲み会にせよ、友人同士の付き合いにせよ、ワイワイ楽しめる人とそうでない人が出てしまうものです。何気無い一言で実は傷付いてしまったり、気を使うことに疲れてしまったり…人との接触は陰と陽の2つの側面があります。

人には十人十色の価値観があって、皆でワイワイすることが幸せと感じる人と一人の世界が幸せと感じる人がいて、当然両極端だけではなくどちらかと言うと前者寄りかな?とか気分次第で後者の時もあるかな…?と様々です。

どちらかというと後者の人でも、社会で生きていく為には皆で足並みを揃えて、本当は嫌でも仮面を被ってワイワイ騒がないといけない部分はあるはずです。日本人は特に空気を読む文化であり、変わり者は村八分、が顕著でしょう。

そう考えると、人と会わなくなって自殺数20%減少、は正直納得してしまいます。


そういう意味では逆に、

外出自粛、テレワーク普及の今の状況を肯定的に見ている人

実は結構な数で居るのでは?


と思います。

私自身も現在、出社数が減っていますが、急にコロナ前の元の生活に戻るとなったとすると、テレワーク出来ない、残業時間は元に戻る…う〜ん、ちょっと鬱ですね(笑)

家に引きこもることが好きな人は、今なら世間的にバッシング受けずに好き放題引きこもれるはずですね(笑)

自殺数20%減は、新しい日本社会の第一歩が数字として現れた

のかもしれません。

それか、ただの気休めとして一時的な数字で終わってしまうのかもしれない。

経済的な視点だけで言うなら、好景気であれば自殺数は減るはずなのに、実際90年代初頭まで続いたバブル期では沢山の人が騒いで稼いでる人達が多い中、決して例年に比べて自殺数が減少している訳ではありませんでした。
実際この資本主義社会、稼いでる者がいれば借金している者もいる訳で、いくら経済が盛り上がった所で誰かが損を食うのが世の常です。

あ〜死にたい!という気持ちは、誰にでもある感情であり、衝動的なものでもあると思います。

求める自分と現実の自分との相違について、人と接することでより客観的に感じてしまうことでそう思ってしまいがちということです。

ですが蓋を開けてみたら
そんなことは時間が経てば忘れていくもの

怒りや悲しみをずっと感じ続けるのは結構体力が要ります。

人間、自分が悩んでいることよりも上位として
お腹が空けばご飯が食べたくなるし、眠たくなれば寝てしまいます。

しかも年を重ねていくごとになんであの時俺はあんなちっぽけなことでウジウジ悩んでいたんだろうと思ってしまいます。

私は学生時代失恋したり、卒業単位取れなくて留年したり、社会人1〜2年目辺りでは怒られまくって物凄く辛かったのですが(笑)
今ではあんなちっぽけな…と同様に思っています。自分の失敗体験はまたこれから詳しく記事にしていきます。

でも当時はそれが自分の中の「全て」であり、その「全て」が壊されたと思ったので絶望的な感覚に陥ってしまいました。

そんなことから私が学んだのは

人間は皆自動車と一緒であり、ガソリンが尽きれば走れなくなり、補給すれば長く走れるようになる

ということです。

当たり前のことを言っているようですが、
私は追い込まれると周りが見えなくなる性格であり、どうしても無理しようとして更に精神を削ってしまいがちです。時には「もうダメだ」と思うこともありました。

何だって生きていなければ何もできないというのが前提条件にあるというのに、それを軽視してはなりません。

当たり前ですが、
何かを挑戦して失敗した時に
「死ぬ」という選択肢は有り得ないのです。

「次はどうするか」
「別の路線に変更するか」
「一旦休憩するか」

そのようにして横道にでもそれながら前に進んで行ってもいいし、しばらく休んでもいいのです。

何事であれ、負ける、失敗するという価値観をどう捉えるかが、生き抜く為の力だと思います。

どんな人だって完璧なんて有り得ない。

今回の数字は、「生きる」ことを堅苦しく考えずに俯瞰的に捉えることを改めて教えてくれた気がします。

ここまでお読み頂きありがとうございました😊







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