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転職、すべきかどうかという話【意見】

最近、YouTubeや著名人を筆頭に
「今すぐ転職すべき」等の話が満ち溢れているので記事にしてみました。

この件について私がまず思うことは、

「貴方にとっては、それが合うのかどうかは分からない」

ということです。

確かに今の時代、転職しやすい世の中になりつつあるのではないかと思います。

戦後長く続いた年功序列制は崩壊気味、時代の転換により既存の大手企業ですらいつ倒産するか分からない状況、特に実力主義についてはこれから更に拍車がかかるはず。

なぜなら、昨今のテレワーク推進より社員が一緒に働いている姿が見えない→プロセスより結果重視への移行に繋がる為です。

結果が乏しくても、長く勤めて一生懸命誠実に頑張る社員に対しては、

「成績は微妙だけど、アイツはまあ真面目で頑張ってるしな。」

で評価を甘くしがちなのが人間の性だと思います。

テレワーク推進により、今まで職場の温情「のみ」で何とか生き残れていた社員が炙りだされ淘汰される、ということ。

要は、よりドライな社会になっていくと思います。

企業は新卒一筋で働いていた社員より、即戦力として転職者に目が向く可能性は大きいはずです。

また、その企業がいつ潰れるのかはこれまで以上に予測不可能でしょう。

コロナにより外国人客インバウンド需要が減少して観光、ホテル事業が大ダメージを受けるなんて誰が予測出来たでしょうか。

しかも更にAI化や5Gへとテクノロジーの分岐点が迫っています。どこの業界であれこれまでの常識とは一線を超えた業界構造になることは必須です。

というのが私達がネットや本でちょっと調べれば分かる内容ですね。

注意すべきなのは、

大枠での社会の動きと

貴方周辺の動きには乖離がある

ということです。

例えば、

「転職したい」

と考える時に自身がそれに行き着いた理由を考えると、「大枠の社会での動きがこうだから」という理由が大半であれば、転職活動は失敗する可能性が高いと思います。

確かに社会の動きはそうなっているが、その延長線上で自身に転職が当てはまるのかどうかとは相関関係があるとは言えません。

まず、

*貴方自身が転職するのに適当な人物かどうかということ

自身の生き方をどうしたいか、どうなりたいかを改めて照らし合わせることです。

また、今勤めている会社の価値観は何百万もある会社の中の一つの価値観でしかないということ。当たり前と思っていることも他では通用しない可能性があります。それにも器用に対応できる柔軟性を備えているかということです。

また、家族を抱えているのであれば転職に伴うリスクヘッジは当然すべきでしょう。

*転職する際の想定できるリスクが見極められているか

まず年収は今より下がると思っていた方が良いです。

自分の今居る会社のポジションが、長年居続けた上での恩恵で成り立っている側面があることを理解すべきでしょう。積み上げた信頼や職位が、一気にゼロからのスタートになっても対応できるかという話です。

また、当然ですが転職しようと決めた丁度良いタイミングで希望に近い募集が出ているとは限りません。


*自分が今の会社にずっと居続けることのリスクと転職する際のリスクを天秤にかけること

この3つ目が特に私は重要だと思います。

理想論を言えば、

「あまり労力をかけること無く今の年収を維持〜増加させ、人並以上のスキルを持って長く働く」

ことが一番良いのではないかと思います。

そう考えれば、
転職すればどんな職場なのか全く分からない、と思うと人間関係や信頼、スキルを積み上げてきた今の職場でこれからも働けるに越したことはない、という側面もあります。

ただ、そのようにこれからも過ごすと考えると

自身のスキルが固定、ガラパゴス化されてしまう、万が一会社が潰れてしまった時に新しい環境に身を投じざるを得なければより苦労してしまうというリスクもあります。

要は、いつ辞めてもいいように、今の会社で高い意識を持って働く

ということが出来れば転職リスクに大きく悩まされずに済むのではないかと思います。

その為には、今自分がしている業務以外でも勉強を惜しまないこと。横断的に学ぶこと。幅広い視野を持って日々、事に励むことが必要であると思います。小さくても本業以外で稼ぎ所を複数持っておくのも転職するよりリスクは低いです。

要注意なのは、自分が行なっている仕事についてはいくらエキスパートになったからと言って、決して驕らないことです。

私の経験則では、年数が長い、一社のみしか経験が無い社員であればあるほど職位関係なくそのような人が多いように感じます。
その人は社内では有能(に見える)だとしても一歩外に出れば、そうとは全く限りません。
そんな人から偉そうに接されても、内心そのように思っていれば良いものだと思います。


今現在、転職市場は活性化しているかと言えば、コロナショックの煽りを受けており当然そうではないと言えるでしょう。

勿論、それでも転職する人達のことが間違っていると主張するつもりはありません。

ただ、どうしても世間流れとして「一社勤めは悪だ」「転職が正義」という論調が先走りしているように思えてなりません。

転職して幸せになればそれが良いのですが、
世間の論調に流されて転職して不幸になってしまう人は一人でも増えてしまってはなりません。

それだけ、世の中が情報に溢れているということ。正解なんて無い。生き方は人それぞれだということに尽きると思います。

リスクリスク、と言っても本当に有能な人はそんなことは顧みずにバンバン結果を出しています。

それは、全体の一握りであり、大半の普通の人はそう上手くはいきません。そのような人達が「あたかも」皆上手くいく、というように情報発信していくのはこれまでも、これからも変わりないと思います。

ただ、これからはベーシックインカム的な何かはできる可能性が高いと思いますし、ちょっとの失敗しただけの普通の人ならそういった受け皿ができることで救われるかもしれません。

最も大事なのは

錯綜している情報社会の中で

どのように自身が幸せを感じて生きていくか

ということだと思います。

その中で取捨選択の上貴方が辿り着いた決心が「それ」ならば、一点の曇りもなくそれに突き進んでいくべきでしょう。

それが今後の必要とされる生き方だと思います。

ここまでお読み頂きありがとうございました😊



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