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「結婚式、是非来てください。」

正直、あまりゆっくり書いている時間はないのだが、どうしても今日のうちにこの気持ちを残しておきたくて、考えまとまる前にせっせと書いている。



始めに言っておく。ただの惚気である。



私には、中学3年生の頃からもう5年以上お付き合いしているパートナーがいる。
いや、相棒と呼ぶ方が近いかもしれないが。

私たちは中高一貫校と言うこともあり、中学、高校、そして今、大学も同じ学校に通っている。
そして今年、二十歳を迎え、彼は同窓会に成人式にと忙しい日々を過ごしている。

今日は、中学サッカー部の同窓会だったようだ。
6年間ほぼ毎日共にサッカーをした仲間、怖すぎた監督や愛に溢れた先生方、そして保護者の方々が参加し、ホテルでみんなスーツを着ての会だった。

そこで、元部員たちが一人ずつ短いスピーチをしたそうで、彼のスピーチを、彼のお母さんが動画で送ってくれた。



「……な、と強く感じています。
それも、学生の頃厳しい指導をしていただいた
先生方や、支えてくれた両親、または中学校か
ら付き合っている彼女の支えがあったから、
今、こうして頑張れています。
これからも中学校の頃を思い出しながらしっかりと頑張っていきます。
これからも仲良くしていきますんで
結婚式是非来てください。
ほんとに今日は、ありがとうございます!」



びっくりした。

気恥ずかしさと嬉しさで、笑いながら泣きそうだった。

リアルに鳥肌がたった。


当時怖すぎた監督も、突っ込みをいれてくださり、会場は大拍手、大爆笑だったと彼のお母さんが教えてくれた。



真面目が一番の取り柄で、
付き合いだした当初は、
人前で笑いを取ったり、
わざわざ人の印象に残るようなことはしない、言わない人だった。

人と同じがつまらないと感じてしまう私は、
何度彼に、
「もっとこんな内容にしたら?せっかくやけんあれ言ったら?」
とお節介を言ったことか。
それでも彼がそれを聞き入れたことは1度もないが。笑


そんな彼が、こんなにフォーマルな場で、
大勢の大人たちの前で、
たくさんのカメラの前で、
上手く笑いを取ってスピーチしたことに、
とっても驚いた。


そこで!?って感じかもしれないが、
ここで、時の流れを感じた。

何か、この5年のと少しの期間で、
ふたりで過ごした時間のなかに、
少しでも『成長』というものがあったのだと実感して、
とても嬉しかった。

ふたりで同じ学校に登校し、
同じような毎日を過ごすなかで、
気付けば5年の月日が流れていて、
たくさんのことを経験し、
たくさんの人たちに愛されてきたことが次々と思い出された。
 

そして何より、こんな場で、
しかも私のいない場で、
私の名前を出してくれて、
結婚式なんて言っちゃって、
ほんとに愛されていると実感した。

どんな場でももっと簡単に言える人はいると思う。
ただ、彼を知っているからこそ、
彼がこの場で言うその言葉の重みが、
私には分かる。


素直に、とても嬉しかった。
 


私ももっと、『信じよう』と思った。

気持ちは、『伝えよう』と思った。





しばらくは、この彼のスピーチの動画が、
私の宝物になりそうだ。



置いていかれないように、私もしっかり大人にならなければ。





出会えてよかった。ありがとう。



P.S. 他の部員のお母さんたちが、「ほんとに2人の結婚式私たちも行くから!!」と言ってくれていたことも、とても嬉しい。笑

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