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大失敗しても大丈夫、全てがダメになるわけじゃない

【写真:カナダ・バンフ】カナダの超メジャーな銀行の一つであるBank of MontrealのATM。1回使おうとして結局やめた覚え。


こんばんは。

今の自分にかけたい言葉があるので、ここに書こうと思う。それは、

「大失敗してもいい」

「失敗しても全てがダメになるわけじゃない、また立ち直れる」

ということだ。

なぜこの言葉を自分にかけたくなったのか、その背景を説明しておく。端的に言えば、卒論口頭発表が待ち構えていることが理由である。詳しく言えば、卒論口頭発表で失敗してうまく発表できなかったり、散々頑張って準備しても結局内容が薄い発表になったり、質疑応答がグダグダになったり、他者から「あいつの研究意味なくね?」と思われたりすることへの恐れがあるという心境が理由である。

何かが怖い、何かが心配だ…。その原因は大抵、「失敗への恐れ」だし、

何かしらで心が落ち込んだ、ショックを受けた…。そういったものの原因は、大抵「失敗したこと」だ。

つまり私の心がネガティブになる原因は、割と多くの場合、「失敗」にあるということだ。

そしてなぜ私がこれほどまでに失敗を恐れ、失敗に落ち込むのかというと、それは「失敗=一切してはいけないこと」だと捉えているから(無意識にも刷り込まれているから)だと思う。

「誰だって失敗はするものだよ」「失敗は成功のもとだよ」など、多くの人は、「失敗をすることは必ずしも悪いことではない」と言っている。私は特に大学生になってからというもの、数々の小さな失敗や先人からのお話を通して、それを身に染みて感じ、少しずつ考えを柔軟にしてきた。だから今は以前に比べれば少しだけ、「失敗」というものへの恐れは少ないし、それが起こってしまってからの立ち直りも早くなってきた。失敗は誰もがするものであり、避けては通れないことも、失敗は学習に繋がり、成功に繋がるということも、段々としっかり頭に入ってきたつもりだ。


ただ、ここからが問題である。失敗は失敗でも、それが「大きな」失敗である場合はどうだろうか?ということだ。一生の恥ともいえるレベルの失敗、しばらく周りの人に語り継がれた失敗、対人関係を失うような失敗、お金が絡むような失敗…そういった失敗であれば、どうだろうか。

これがダメなのだ。私には、「大きな」失敗への耐性が足りていない。その理由は多分、そういう失敗をした経験がないからなのだが、小さな失敗ならまだしも、これはより一層したくない。そして、「大きな」失敗は、(私にとって今のところは)比較的防ぐのが簡単っちゃ簡単なので、更に経験が遠ざかる。

ここで最初の背景に戻ろう。仮に私が卒論口頭発表でクソな発表をしたとして、それが大失敗だったとして、周りから「あいつの発表も論文もダメダメだったな」と思われたとして、私は死ぬだろうか?いや、死なない。周りからの評価がどうであれ、私は卒業していくだけだ。身体的には、何の害も及ばない。

(多分絶対ないが、極端な例を挙げてみよう)では、あまりに卒論本文と発表がダメだったせいで私が大学を卒業できなかったとして、私は死ぬだろうか?いや、死なない。金銭面で母に土下座はするが、幸運なことに母は、私が元気でいてくれればいいと思ってくれているので、もう一度チャンスをくれるだろう。更に幸運なことに、私の家族は経済的にものすごく困窮しているわけではないため、私は引き続き衣食住が可能であり、餓死することはない。

卒論口頭発表に限らずとも、私の思い浮かべる「大きな」失敗の多くは、私の生命を絶つには及ばないものたちだ。例えばアルバイトでお客様に迷惑をかけて謝ることになっても、私は死ぬわけじゃない。社会はそれでもちゃんと回る。例えば以前、国際インターンシップで「あなたは熱心さが足りなかったね、残念だよ」と言われてしまったが、それでも私は死んでいない。当たり前だけどね。

それに、これまで多くの「人生の先輩」たちのお話を聞いてきたが、今となっては素晴らしく尊敬できるような人々も、以前「大きな」失敗をしてきたらしい。それにその人々は口をそろえて、「学生や若いうちに大きな失敗をしておいた方が良い、まだ許されるから」「大きな恥を一度かいておくと良い」といっていた。

したがって、「大きな」失敗でも、小さな失敗と同じようなメッセージを送る。恐れすぎる必要はないし、してしまっても人生が終わるわけではない。爆発するわけじゃない。そこからまた立ち直って、やり直すことができる。私には幸運なことに、チャンスが色々な場面に複数回用意されているのだ。

卒論口頭発表、そして新社会人生活…。今後私には、数々の大小の失敗の日々が待ち受けている。でも大丈夫、たとえ大失敗しても、何とかなる。立ち直れる。そう自分に言い聞かせていきたいなと思った今日この頃である。

ではまた。明日も素敵な一日になりますように。

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