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「まぜそば」「油そば」で迷い、FDBに聞いたらヒット。食品メーカーのアイディアの泉に迫る。

皆さん、こんにちは。SARAH編集部の山中です。最近、朝時間がある時はビックブレックファストを食べています。ソーセージの塩味とパンケーキの甘みの食べ合わせはたまらないですね。


 今回はFoodDataBank(FDB)にかける想いの後半インタビューです。プロダクトマネージャーの倉内彰さんにFDBが目指す姿を語っていただきました。それでは倉内さん、よろしくお願いします。


――やはり分析するのは最新のトレンドを追いかけるような企業が多いのでしょうか。

倉内:そんなことはありません。もちろん最新状況は分かりますが、活用する企業によっては異なる使い方をしています。お客様の福しん様が良い例です。池袋を中心に約30店展開されている中華料理店チェーンである福しんのお客様は、男性で年齢層的にも比較的高め、普段使いをされる方が多く、商品開発は「トレンドの半歩後ろ」を狙っておられます。


 これまではトレンドを把握するのに、テレビの情報番組やグルメサービスの情報を参考にして「おそらく今これが流行っているだろう」という感覚的な商品開発をされていたとのことです。
 ただこれだと、ヒットする時としない時がどうしても出てきて課題に感じていらっしゃったそうです。そこでFDBを活用されることで、データも取り入れながら商品開発を行い始めました。
 すでにいくつも成功事例が出ています。その一つが「しびれあんかけチャーハン」です。FDBのデータの中で、中華料理のメニューで「しびれ」というキーワードが時間が経っても勢いがあることが分かりました。そこでこのキーワードを取り入れた商品開発を行い、ヒットにつながりました。

 メニューの名前を決める際にも役立てて頂いています。「まぜそば」と「油そば」で商品名を迷われた際には、FDBデータをご活用いただき、評価点が高い、「まぜそば」に商品名を決められました。
 ほかにも麻婆豆腐のメニュー改変において、麻婆豆腐とカレーが共通キーワードとして出てくることに気づき、マーボーカレー定食を開発されています。
 FDBは最新トレンドをキャッチアップし、ゼロから新商品を生み出す為のアイデア探しだけではなく、メニュー改変を検討する際にもお役立ちいただけております。


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福しん様の導入事例インタビューはこちら

倉内:お店の視点でいえば、お客様には満足度を高めていただきリピーターになっていただきたいと願っています。お客様の興味を引くための手法として新商品をたくさん出す風潮がありますが、効果検証が追いついておらず、新商品のポテンシャルを引き出せないまま終売になっているケースも少なくないと思います。「なんとなく」売れた、売れないという結果でしか評価しないのは、せっかく想いを込めて作った新商品がもったいないと思うのです。

――なるほど。福しん様のようなデータ活用の成功に導くにはどのようなステップが必要でしょうか

倉内:私たちが今一番直面している課題です(笑)。食にまつわる業界の皆さんは情報分析に費用をかけるという認識が乏しいものの、皆さんも必要性は徐々にご理解頂いてきました。ただ、どうやったら良いのかが分からない。そこは私たちが伴走しながら理解を深めていきます。自転車の乗り方でいえば、補助輪なしで、後ろから支えるイメージです。

―同業他社にも分析サービスがあります。それらとの違いについて教えて下さい。

倉内:大きく3つあります。ひとつは機能の話です。SARAHは一品ごとの評価ができます。同様の分析サービスを提供されている企業の多くはお店に対しての評価だと思います。たしかにデートや商談といった目的を分析するのであれば適しているかもしれません。商品開発の場合に大事なのは「そのお店で何を食べ、どんな評価がそこにあるのか」です。高評価なお店だとしても、メニュー単体で見ていくと人気にばらつきはあります。
 その点SARAHはユーザーに一品ごとに評価・投稿して頂いている強みがあります。同じメニューで業界を横断して検索することもできます。
 もうひとつが消費者の食べた感想も一品ごとにつかめることです。「良いお店の雰囲気だった」「おすすめの料理は最高だった」といった全体感ではなく、一品ごとの満足度まで見えてきます。データの細かさと奥深さに強みがあると考えています。

 最後に、分析に適したデータが揃っていることです。データを分析するには、分析には関係ない情報を除去しなければなりません。情報だけでいえば、SNS上には様々なものが溢れています。分析にふさわしい食事に関係しているものばかりではないことも確かです。
 その点、私たちのSARAHに投稿されてるレビューは、一品ごとにされているものなので綺麗な状態で集約され、傾向や流れを読めるようになります。まだまだ改善の余地があるので取り組んでいきます。

――FDBをどのような事業として育てていきたいですか

 食に携わるすべての人が当たり前のようにデータに触れる時代を作りたいです。検索エンジンといったらGoogleのように、FDBもその位置を勝ち取りたいです。データをベースにした商品開発が当然の世界になると、商品開発担当者が本来やらなければならない業務に全力投球できます。これまでは仮説を立てるために回り道していたからです。

 私たちにとってFDBはSARAHアプリと同等に事業の両輪です。より善いごはんと出会うために、お店にはより良いご飯を作って頂く。ユーザーは満足し常連客となり、お店にとっても喜ばしい状況を作り出せます。この好循環を高めていきたいです。

最後に
 今回はいかがでしたでしょうか? 次回の投稿も楽しみにして頂けたら嬉しいです! よろしければ「いいね!」を押して頂けると励みになります!

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