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【COOインタビュー】未来がくっきり見え、失敗ではなく、自分の進む道を信じられる。 未来を描けるPMの理想像について語る。

 こんにちは。SARAH編集部の山中です。11月より再開しましたnoteの更新ですが、今回SARAHの創業時からジョインし、ここまで会社を引っ張ってきたメンバーの中の一人で、現在も様々な領域でワークするCOOの酒井さんに本人のこれまでとこれからという視点で迫りつつ、SARAHのPM募集とその背景にある想いを伺っていきます。

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−−まず、今回SARAHのPMを募集することになった理由を聞かせてください。


酒井:今はCOOの僕がグルメコミュニティアプリ「SARAH」のPMを兼務しています。ほかにFoodDataBank(FDB)やSmart Menuといった事業もあります。私自身この1年間で資金調達で投資家と面談する機会だったり、セブン-イレブン ジャパン様や三井物産様といった株主の皆さまとのプロジェクトが増えてきました。FDBは倉内さんにお願いしているように、どなたかにSARAHをお任せしたいというのが今回募集するようになった背景です。

−−どのような方にPMを任せたいですか。

酒井:前職の経験は問いません。どんな経験をされてきたのかよりも、これからの社会をどう見ているのかをより深く聞きたいです。例えば5年後の将来がくっきり見える方ですね。その精度ではなく、どう論理的に考えているのかが知りたいです。急に未来のことは考えられませんから、その方の意見を伺いたいです。

 私たちは、食のエコシステムを作る構想を描いています。食のエコシステムとは、「外食」やコンビニをはじめとした「中食」、さらには自宅で食べる「内食」の情報を集約することです。消費者はおいしいごはんにたどりつくようにすること、食品メーカーは最短距離で消費者が求めている商品を開発できるようになります。

 このエコシステム構想を実現するうえで、グルメコミュニティアプリ「SARAH」は重要な役割を担います。3〜5年後にどんな絵を描くことが出来るか、SARAHをグルメアプリに限って考えるのではなく、ライフスタイルのサービスとして考えていくか、データサービスとして考えるのか。よりSARAHを広く大きく捉えられる方と仕事がしたいです。

ーー特に経験は不問だということですか。

酒井:そうですね。BtoBやBtoC領域といったことは問いません。お会いした時にはSARAHアプリの良いところ、悪いところを伺いたいです。この質問の答えでご経験を聞かなくても、人となりを理解することが出来ると思います。

 僕自身も大学生時代からかれこれ8年間SARAHに取り組んできました。僕自身も経験ゼロからSARAHを立ち上げて、ここまで育ててきました。業務実績がなくても大学時代に勉強し、大学の先生についていき企業経営者に自分のアイデアをプレゼンしたこともありました。PMとして完璧とも思っていませんが、ここまで率いてきました。ですから、新たなPMにも経験よりも論理力や構想力、実行力を大切にしていただきたいと思っています。

――ちなみに構想力はいつ頃から磨いているのでしょうか。

酒井:代表の高橋と僕は9歳違いますが、出身大学のゼミが同じでした。担当の小門先生(法政大学キャリアデザイン学部小門裕幸教授)がぶっ飛んでます。小門先生には創業の頃から見守って頂いておりますが、会うたびに「いつユニコーンになるんだ」と聞かれ続けています。何かアイデアを話すと「ジェフ・ベゾスだったらどうする?」「マーク・ザッカーバーグがやったらどうしていたと思う?」といつも本気で聞いてくるのです。いつも視座を上げてくれる人がそばにいてくれていて、大変心強いです。

 僕もSARAHが当初の目的だった「おいしいポテサラを見つける」といったおいしいごはんを探すためだけだったら、もうここにいなかったと思います。誰が何を食べたのかメニュー単位で分かる唯一無二の情報をどう活かすのか。どこまで大きな絵を描けるのか。もちろん理想像と現状との乖離はまだまだあります。でもより高いところにピンを立てて、その実現した世界をメンバーに説明し、行き方を伝えながら導いてほしい。PMに求めるのはプロジェクトマネジメントというよりは事業責任者に近いポジションかもしれませんね。

――大学の恩師に大きな影響を受けたのですね。

酒井:そうですね。創業して最初の4年間ほどは、ある程度の事業規模になるまでは、「来年はここまで伸ばしたい」というイメージかつ数字の積み上げで考えていました。ただ、小門先生に言われるような世界を実現するためには、足し算ばかりで考えていたら厳しいなと考えるようになりました。

 僕自身の話でいえば、SARAHに入社してから上長もおらず誰かに教えてもらった経験がありませんでした。そもそもSARAHの創業時も代表の高橋から「法人登記やっといて」と言われたため、自分で調べたり専門家に聞いたりしてひとつずつこなしてきました。高橋のスタンスとして、直接的に業務を教えることはしないですね。自分で勉強する機会を頂いていたと思っています。最初の4年間で戦う土台づくりと自分の芽が出るのを待ってくれていました。

当時の写真

当時の写真

 だから将来PMになって頂く方にも、現在の延長線上でSARAHを考えないで欲しいです。「1億人がSARAHを使ったらこんな面白い世界が待っている」といった大きく考えられる方と一緒にSARAHを創っていきたいです。


――企業経営の観点からみれば、グルメアプリ「SARAH」は主力事業です。自由とはいえ、やり方などはある程度決まっているのではないでしょうか。


酒井:いいえ。お任せします。先ほどもお話したように実現するべき世界へピンを立て、マイルストーンを作ってくださればそれで良いです。マネジメント手法もフェーズに応じて、そのときのベストを選んでくだされば構いません。
 僕への報告も必要なときだけで大丈夫です。ディスカッションは好きなので大歓迎ですが、ディスカッションの際に自らの意見を折れないで頂きたいですね。僕が「ちょっとこうしたら」と言ったくらいで、すぐに意見を変えないで欲しいです。逆に「酒井さんに言われた通りにしました」というのが、僕の中で一番嫌いです。芯を強く持たれている方と議論していきたいです。
 最終的にSARAHについて決めるのはPMです。SARAHの人事評価は、結果のみで行っていません。失敗しても良いので自分が正しいと思うことを全力でやって頂きたいです。

――ここからは新しいPMが一緒に働く酒井さんの人となりを伺いたいと思います。元々起業家になりたかったのですか。

酒井:自営業の家で育ち、小学校から私立に通っていましたし比較的裕福な家で育ったと思います。その家庭環境もあったからか、会社員として働くイメージがありませんでした。かっこいいオフィスで和気あいあいと働くことに憧れはありますが、会社員になることは無理だと思っていました。家族や親戚が経営している会社を継ぐ友人が多く、友人達は家業が「いかに売り上げをキープし続けるか」を考えていました。そういった考え方と自分自身の考え方にはギャップがあり、もっと学びたい、もっと成長したいという想いを持って上京し、大学生活を新天地でスタートしました。そういった思考は当時から今も変わっておらず、働く環境としても選択肢としてはスタートアップ企業しかなかったと思っています。

――なるほど。スタートアップを選んだのはそういった背景があったのですね。

酒井:もうひとつの原体験がインターネットとの出会いです。僕が高校生の時にTwitterやFacebookが日本へ上陸してきました。周りはほとんど使っていなくて、仲の良い友達二人でその流れを面白がっていました。この2つのサービスを通して、面識はないけど話したい人に気軽に声をかけられることがすごく楽しかったです。

 当時から有名人だったホリエモン(堀江貴文氏)さんに他愛もないメッセージを送ってみたんです。「MacBook Air11インチか13インチかどっちが良いと思いますか」ってどうでも良いことを聞いたら「11インチだろ」って返事を頂けたことが衝撃でした。兵庫県に住んでいた自分が、インターネットを通して簡単にテレビに出ている人とつながったことが面白かったのです。それからは知り合った人とご飯に行くようになるなど世界が広がりました。その繋がりの中でスタートアップという言葉を知ったのです。

――新しい世界と出会われたのですね。

酒井:僕はまっとうな競争を避けて育ってきました。というのも、3月30日生まれで学年のなかで誕生日を迎えるのがほぼ最後だからでした。それもあり、小学校も運動や勉強もどうしても不利になってしまうからです。人とは違う道を見つけるのが上手になり、高校の部活もサッカーや野球といったチームプレーではなく、水泳。しかもクラブチームで、学校とは別の組織で一人で鍛えてました。当時から一人で考え動くことを好んでいましたね。

――なるほど。孤高であることがカッコいいと思われてきましたか。

酒井:いえ、むしろ周りのみんなのことが羨ましいと思っていました。社会人になった後も、周りのみんなが綺麗なビルで働いて楽しそうだなとは思いましたが、僕には絶対できません笑。

 SARAHのメンバーも自律的に動ける人がほとんどなので、究極の理想はPMがいなくても業務がよろしく回っている状態を作りたいです。PMになって頂く方とは、将来の絵を描くことに時間をかけたいです。まずは気軽にお話できればと思います。

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