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今年の年末年始に何が流行るのか?忘年会からトレンドジャンルまでお伝えします。

 こんにちは。SARAH編集部の山中です。12月も半ばになりましたが、皆さん今年はどんな一年でしたでしょうか?オミクロン株の拡大懸念もあり、忘年会への積極的な参加を懸念されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 さて、今回はそんな忘年会からトレンドジャンルまで幅広くお伝えします。今年はどのような傾向が見られるのか、FoodDataBankプロダクトマネージャーの倉内さんにお伺いしました。

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 10月1日に緊急事態宣言が全面的に解除となりました。東京都など首都圏4都県と大阪府が飲食店への営業時間短縮の要請を解除したことで、通常営業ができるようになりました。東京と大阪で時短要請が解除されるのはおよそ11ヶ月ぶりになります。

 昨年は静かな忘年会シーズンでしたが今年も慎重に考えていらっしゃる方が多いかと思います。グルメコミュニティアプリ SARAHに投稿された内容から、今年の忘年会はどうなりそうか、FoodDataBank(FDB)のプロダクトマネージャーの倉内彰さんと分析結果を元に予想してみましょう。

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 消費者にとっても待ち遠しかったことでしょう。宣言が解除されてから投稿数も少しずつ増加傾向です。データをつぶさにみると面白い動きが分かりました。韓国料理とハワイ料理が伸びているのです。

 韓国料理はプルダックやブデチゲをはじめとした手軽に食べられる辛い料理のほか、チヂミといった辛くない料理に関する投稿も増えています。ハワイ料理といえば、ロコモコといったメニューが親しみありますよね。ハンバーグに目玉焼き、グレイビーソースが美味しさを引き出してくれます。子供から大人まで万人受けするメニューだと思います。

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 なぜこれらの料理が増えているのでしょうか。私は「旅行には行きたいけど、まだ行けないので気分だけを味わっているのではないか」と見ています。韓国やハワイは海外旅行の行き先として人気です。海外旅行に行く場合、14日間の自宅待機をしなければなりません。これまで以上にまとまった休みが必要となり、現実的に海外旅行を楽しめる雰囲気ではないですね。

 久しぶりの外食で親しい仲間と疑似体験しようという流れが投稿に影響しているのではないでしょうか。もちろん全体でみえるとモツ鍋をはじめとした定番メニューも並んでいますが、増加率でで見るとこうした韓国料理とハワイ料理が挙げられます。

 外食で非日常を味わう流れは以前からあります。外食産業の景気が回復するときには「食の親しみがある国の料理に人気が集まる」という法則があるのです。中華料理の火鍋も人気が出てきました。この流れに乗ると次は何か気になりますよね。

 実は過去データや同業の方々と話をすると、海外の料理が流行りだすと、次に人気が出る料理に傾向があることが分かりました。それは贅沢を求めることです。かつてはあん肝や白子といった豪華な食材を盛り込んだ「痛風鍋」が話題になりましたね。あとはInstagramにアップしたいニーズに応えた「デカ盛り」や華やかな盛り付けにも人気が集まりました。昨年は自宅で時間を過ごす巣ごもり消費が注目を集めました。その際のキーワードは健康志向でした。そして現在は昨年の反動もあってか華やかさをキーワードとしたメニューが伸長し始めています。

 これらは何も目新しいメニューで起きる変化ではありません。いなり寿司や押し寿司といった定番メニューでも起こっています。この写真をご覧頂くとわかりやすいですね。小分けしやすく大型化させ、華やかさも併せ持つ料理に人気が集まっています。

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 こうした商品は店頭で購入することもあるでしょうが、デリバリーでの需要も増えてきています。店頭の場合は盛り付けで消費者の関心を惹きつけられますが、デリバリーサイトだと写真でしか表現できません。同じいなり寿司であっても「映える」必要があるのです。外食店がお店の雰囲気を再現しようとしていることも「映え」が増えていることを象徴しているかもしれません。

 ちなみに昨年の巣ごもり消費が流行った時の贅沢はラーメンやカレーといった日常生活で食べるメニューでした。トッピングでチャーシューや煮玉子を追加するといったことで、ちょっとした贅沢を楽しんでいたのです。いつもなら700円のラーメンにトッピングを追加することで1,000円を超えた食事になります。外食頻度が減り「たまのことだから」ということで財布のひもが緩む傾向にありました。

 FDBで「贅沢」を検索すると、ステーキや、意外にもパンが上位になってきました。また、4位に炒飯、5位に中華そばがランクインしています。このあたりの動きにも注目しています。

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 総括すると「数人の方とシェアでき、彩りがあり映える取りわけ可能なメニュー」「海外旅行気分を味わえる異国の料理」「いつもの定番メニューに追加トッピングできる」が挙げられます。

 最近のFDBを見ていると丼ぶり系のワンプレートで済む食事だけでなく、居酒屋さんでお酒のつまみになるようなメニューの投稿も増えてきました。個食から徐々に会食の流れが出てきているかもしれません。感染対策を万全にしながら外食を楽しみたいですね。

 一皿単位で掘り下げた分析を行っていくことで見えてくる新たな気づきが私たちの強みです。商品開発のお困りや営業コンバージョンを高めたいご担当者様がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。

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