「毒」は完全にはなくせない。消せないから。

わたしは愛媛のおだやかな瀬戸内海・山並み、温かい気候のなか育った。
小学校わたしにとっては初めての社会。
学校生活の中でわたしは気づく。周りの人たちと話が全く通じない。

その生活が6年間続いたけれど、一緒に道草をしたり、鬼ごっこをしたり、砂遊びを楽しんだり、虫を発見したり、くらげに刺されたり、わたしとは全く考え方・言語コミュニケーションの違う友人と楽しく過ごした。
言葉が通じないことや他者との違いは重要ではなかった。受け入れられて、もらえていた。

インターネットをみれば誹謗抽象、言語コミュニケーションのすれ違い。地球温暖化による異常気象の豪雨自然災害。グローバル化によって世界中に広がるコロナウィルスの流行。
世界はわたしが持たない、予想できない、気づかない考え方・コミュニケーション「毒」であふれている。

「毒」になる前は私たちを生かしてくれるものでもあった、秩序でもあったものもある。
「毒」が薬になる時もある。
「毒」は完全にはなくせない。消せないから。

自分とは違う、受け入れられない「毒」でも一緒にいられる方法はある。

毒の性質に気づき、毒を見守り、一緒に過ごす方法をわたしはアートの側面から発信し、少しでも多くの人や自然が生きることのできる社会に貢献したい。

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コルクラボマンガ専科
社会に説得力を持って書く 山田ズーニー先生ワークショップより

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