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推しがほしいC子さん

マラソンを走るのは意外と好きだったりする。

何をしても続かない。ダイエットも3日で飽きる。コロナが落ち着いてきた頃に新しいことを始めようと思って、1ヶ月通いたい放題のヨガ教室も今月は通っていない。名字も3回変わっている。出会ったときには、ずっと一緒にいられると思っていたのにね。一緒に暮らしているとどうも許せないものが溜まってきてしまって爆発してしまう。3度目の正直だと思ったのだけれど。神経質すぎるのかもしれない。次から次へと好きなものが変わる性格かのかもしれない。でも、今日好きだったものが明日好きであるかなんて誰にも分からないでしょ。人間はみんな移り気だ。一発屋なんて言われている芸人もいるくらいだ。そう薄情だ。わたしだけじゃない。私には推しがいない。大抵の人は推しがいないとみた。

そんな私でも、マラソンをたんたんと走るのは意外と好きだったりする。なんでだろう。苦しいことが好きなのか。マゾなのか。そうゆうわけではないと思いたいけれど。私なりのコツがあって、あそこの電柱まで、あの建物まで、あの横断歩道までと人以外のものを目印にしてそこまでひとまずやってみてるだけ。歩けばそこには辿り着くからすごく単純で簡単。でもさ、ダイエットは違うんだよね。結婚も違うんだよね。推しも違うんだよね。マラソンも早く走ろうと思ったら難しいか。

私は売れない漫画家をしている。ファンが着くと売り上げが安定するらしい。ファンがほしくないといえば嘘だけれども、推しを理解できないから、ファンがほしいなんて嘘でも言えない。ファンになれる人はすごいな。推しが作れる人はすごいな。わたしだったらどんどん違う漫画を読みたいよ。マラソンの時にみる電柱や建物が、推しを見つけられる人、結婚を続けることができる人にはみえているわけだ。うらやましいに尽きる。

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