血縁関係がないことによる、生理的に受けつけられない負の感情。
前回の投稿で、血のつながりは幻想なんて書いたが一方で、どうしても当事者が感じてしまう感情もある。
血のつながりない(血縁関係がない)ことにより、みんな、言語化難しい遺伝子レベルの重みを感じている。
どのステップファミリー(子連れ再婚家庭)でも、継親と継子の間で双方がどうしても生理的に受けつけられない負の感情を抱く、これは当然である。
当事者たちはその負の感情に悩む必要はないと思う。だってそれは生き物なら当然でしょ。
同じテリトリーである家の中に血のつながりのなり、オス、メスがいたらそうなるわ。むしろそれでも喧嘩しながらも生活を営んでいることが人間の智慧の産物だと思う。
僕自身も継子が成長するたびに、同じオスとしての生理的な遺伝子レベルの嫌悪感を抱くこともある、でも繰り返すがそれは当然であり、健全なんだと思う。継子も僕に同じ感情を抱いているはず。
でもね、だからといって、他の一般的な家族と比較して問題だらけ、不幸せかといったらそうじゃない。ステップファミリーでも幸せに暮らしてる家族をたくさん知っている。
話はややこしいが、僕自身も14歳から継親父親に育ててもらった。なぜか喧嘩をしたことは一度もない。
かなり昔の大卒就活中に「あなたの尊敬する人物は誰か?」と面接で聴かれたが、迷わず、実母と継父と答えた。
未だにそれは変わらない。シングルマザーで14歳まで極貧の中でも愛情をふりそそぎ育ててくれた実母、そして14歳から今現在まで実子と分け隔てなく育て可愛がってくれる継父、自分がステップファミリーとなり学ぶべきものが多い神みたいな存在だ。
継父も70歳超え、最近、弱ってきた。僕が今の家族と幸せに暮らしてる姿を見せることが最大の親孝行だと思っている。
父も僕に対して、生理的に受け付けない負の感情を抱いていたんだろうな。でも僕は幸せです。
家族って、血のつながり、って本当に何なんだろうね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?