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【詩】月といるかとお話ししたよ♪


月といるかとお話ししたよ♪


昼でも夜でもなくて 青の支配する時
月といるかが話してる
僕は16km先から彼らの話しを聞いていたんだ
よせては返す波の音 満天の星の下
夜の領域から こっそりと 闇にまぎれて

”最近、どう?”

いるかが月にたずねました.
”僕の魔力が失われたと、人間だけがおもってるけど、そんなの間違いさ。人間達が耳を澄ますことを忘れただけだよ。昔はそんなじゃなかったのに、どうしたんだろう?”
月は、いるかに答えました

いるかも月に言いました
”僕らも一生懸命、人間と仲良くしようとがんばってるのに、彼らときたら、彼らだけが知性をもってると思い込んでて、僕達やくじらを保護しなきゃいけない使命があるとかなんとか、思い上がりもはなばなしいこと考えてて、いいかげん、頭にくるよ。 知の尺度が違うことを彼らの傲慢と彼らの無知さ加減が、そのことを隠してて彼らはそのことに気づきさえしないんだ”

なんだか 僕は 月もいるかも大好きなのに
彼らは僕らの愚痴をいってて
それで 僕はとても悲しくなって
涙が いっぱい いっぱい こぼれて

だけど
ひとしきり僕が泣いた後
僕がこっそり話しを聞いていたことに
気づいた 彼らはいってくれたんだ

いつか いるかが宇宙を泳ぐ時
波がとっても穏やかな
今日と同じ 昼でも夜でもない 青の時

地球がとても青くて美しいその場所で
今度は 一緒にお茶でもしましょうだって!

ちょっといるかからくじらに登場人物が変わってしまいましたが、後編です。
https://note.com/gogoyubari39/n/ncde39ac43110

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