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SACデザイナートーーク!vol.1  「フォントあるある」が止まらない!?(後編)

Septeni Ad Creative(通称SAC/サック)のデザイナーたちが、 様々なテーマで自由にトークを繰り広げるSACデザイナートーーク!
前編ではちょっと探り探りだったメンバーですが、盛り上がってきた後編ではさらにニッチな世界へと踏み込んでいきます!

私たち、使い分けてます、丸ゴシック!

長谷川:丸ゴシック、私は女性向けのデザインでしか使わないんですけど、動画だとどういう時に使ってますか?
たまに子供っぽくなっちゃうなと思ってて。その中でも年齢層高めなのが、「筑紫A丸ゴシック」「秀英丸ゴシック」かなと。
少し真面目っぽい、年齢層高めの丸ゴシックのイメージで、使うとしたらそこなんですけど。

梅野:上品な雰囲気にしたいときは、私も同じですね。「筑紫A丸ゴシック」の方が癖が強くて、「秀英丸ゴシック」は若干フラットで…って感じのイメージがありますね。
さらにフラットなフォントで…ってなったら、「新丸ゴ」も使うことがあります。線画っぽいイラストを使ったアニメーションのポップな動きだと、丸ゴシックでも合うかなと。
あとは、女性向けで可愛い感じを出したいなら「A丸ゴシック」とかが多いかもですね。

長谷川:「A丸ゴシック」良いですよね…ウェイトもいっぱいあって。

03_丸ゴシック見本

平下:視認性が…!

梅野:静止画チーム、視認性をトラウマのように言うじゃないですか笑

平下:トラウマみたいな感じですよね!ホントに。
「まだ足りないか!」みたいな時ありますよね。「もう一段階上げてください」って言われて、その一段階でだいぶ違うのはわかるんですけど「これ以上上げたらキツくなっちゃうけど良いのか…!?」っていう気持ちと戦いながら調整してます。

長谷川:そうですね…多分大体の人は視認性がトラウマ…笑

フォントはお友達♪

梅野:そういえば、フォントとの距離感ってありません?
自分の中で親しいフォントと、まだちょっとよく分からないフォントと…

遠藤:まだちょっと仲良くなれてないのありますね。

梅野:他のデザイナーの意見で「あ、こういうの使えるんだ」って知ったフォントとはすごく仲良くなれます。

平下:急に仲良くなれそうって気になりますね!

梅野:きっかけになるよね。「あの人が使ってるんだったら」って。

へ〜!その考え方面白い!
「あの人が仲良くしてるんだったら自分もなれそう」みたいな。

平下:お友達と一緒ですね笑

梅野:「あの人素敵なデザイン作ってるから、じゃあそのフォントもいいのかな…」とか。

長谷川:「これ使ったら私も素敵なデザインが作れる…!」とか。

みなさん、そんな感覚なんですか?

梅野:じゃないですかね。フォントの話すると、そういうところがある気がするな。「どういうの使ってるのか聞きたい!」っていう人たまにいると思うんですけど、そういう感覚なのかなと。

長谷川:たまに人のデータ見たりとかして笑

複数のフォントを組み合わせると、レベルが上がる!?

梅野:私、長谷川さんのデータめっちゃ見てました笑
数字と日本語の組み合わせをどういう風に作ってるんだろう…とかすごく真似してました。 

長谷川:ありがとうございます! 英語系のフォントは「DIN」「FUTURA」とか…その辺りばっかり使ってます。
丸ゴシックに合う欧文フォントを探したんですけど、分からないまま終わっちゃって。 丸ゴシックの日本語フォントのままにしちゃったり。
でもデザイン本見てると、「同じフォントで全部作るのは素人」みたいなことも書いてあって。 
「複数のフォントを組み合わせると、レベルが上がるよ」みたいな。 

一同:(ドキっ!)怖い!笑

梅野:私が前に看板屋さんで働いていた時の上司に、「英数字は絶対に欧文フォントを使え」ってめっちゃ言われて。その人はひたすら「新ゴ」「DIN」の人だったんですけど。
でもそう教わったものの、SACに入ってからはホントに変えたほうがいいな〜って時は変えるけど、まぁ大丈夫かな、って時は同じの使っちゃったりしますね。
個人的に「1」の下に“ちょん”と入ってるのが好きじゃない。

平下:あぁ〜!!わかります! なんかしっくりこない時あります。 

長谷川:明朝系だったらいいけど、ゴシック系はちょっと… 

梅野:そう、そうなんです。ゴシック系の下の“ちょん”は嫌なんですよね。 

長谷川:数字でいうと、「こぶりな」は数字が「1(上下の“ちょん”、がない一直線の棒)」じゃないですか。これは絶対変えなきゃいけなくて。

一同:わかる〜〜〜!そうそう。

長谷川:「こぶりな」可愛いけど、数字はやっぱり変えちゃいますね。「6」も、よりスマートな方が良いですね。

梅野:明朝でいうと、「リュウミン」の数字があまり好みじゃないかも?
こう、“キュッ”としていて…もうちょっと丸みが欲しいタイプなんですよ。私は。笑
使ってる人もいると思うんですけど、すごくタイトで横が“グイン!”と太いから変えたくなっちゃいます。 その点、「A1」の数字は結構好きですね。

長谷川:そうですね、「A1」「筑紫」は“シュッ”としてて良いですよね。

梅野:「筑紫」の数字は良いですよね!洒落てる。

長谷川:「6」の間が空いてるところがめっちゃお洒落って思いません? 

梅野:わかります! なんか…「筑紫」愛が明らかになりましたね笑 

長谷川:もうお洒落で…尊敬してます。

 梅野:そう考えたらすごいですよね、フォント作ってる人たち…
リスペクトですね!

座談会3

シュッとした『Century』、まるっとした『FUTURA』、マルチな『DIN』

(とうとうタイトルまでニッチになってきました笑)

梅野:欧文フォントのストックってあんまり無いな。「DIN」「FUTURA」をまず試しちゃいますね。 

長谷川:そうですね…
「DIN」は“シュッ”としたのがお洒落で、「FUTURA」はたまにトゲッとしてるのが使いにくくて。「3」とかだと上の方が“カンッ”ってなってません?

梅野:「4」の上が鋭いとかは思いますね。ウェイトによって「こっちは尖ってないのに、こっちだと尖ってる!」とか。

長谷川:たしかに、ウェイトで変わりますね。
でも、カクッとしたウェイトだとちょっと太すぎたりして。その辺の自由度がもっと高かったら良いなと思いますね。もう自分で削った方がいいのかなって思いながら。

そういうのって、完全に個人の好みで使い分けてるんですか?それとも担当案件ごとに「こっちの方が良さそう!」とかで分けてるんですか?

長谷川:ターゲットかもしれないですね。
「FUTURA」は、少し横太い…というか丸っとした感じが女性的だなと思っていて。そうすると「4」の尖ったところが気になっちゃいますね笑
ラインを合わせにくかったりして、結局性別を選ばなさそうな「DIN」になったり。 

梅野:「DIN」はマルチですよね。「FUTURA」だとちょっとファッションっぽさがあるんですかね。 

長谷川:そうですね、女性誌っぽいというか…「FUTURA」よりちょっと“シュッ”としてるのが「Century」かなと思ってて。
「FUTURA」で尖ってるなと思ったら「Century」で調整したりしてますね。 

平下:私は「人材・求人系」の業種を担当するようになってから「DIN」「Century」使うようになりました。男性向けだと特に… 

長谷川:たまに「DIN」指定の時ありますしね。

えっ、指定される時あるんですか? 

長谷川:前、適当なフォントを使ったら「ここはDINでお願いします」って指定あって。なので「DIN」使っとけば間違いないって思ってます。

梅野:ディレクターにも「英数字は和文フォント使わないで」って意識してる人がいるんでしょうね。

長谷川:そうですね…前に「ゴシックMB」を使った時に、「数字が少し太ってる…というか横長だから変えて欲しい」って修正が入って。

梅野:確かに。“コロン”とはしてますね。

長谷川:ウロコが数字にあると垢抜けない感じがするのかな…?

確かに、ほんのちょっとの差で全然印象変わったりしますもんね。

一同:フォントは奥が深すぎるっ!


…と、お喋りしていると時間が経つのはあっという間!
まだまだ話題がつきませんが、本日はここまで!
思った以上にみなさんフォントへの熱い想いがありましたね笑

SACデザイナートークvol.1「フォントあるある」が止まらない!?
いかがだったでしょうか。
次回vol.2でまたお会いしましょう!さようなら〜!

座談会_プロフィール


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