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勉強嫌いだった僕がつくった学ぶ制度

Septeni Ad Creative(以後SAC/サック)には、全スタッフが利用可能な「5%ルール」という学ぶための制度があります。
月の営業時間のうち8時間(約5%)は通常の業務をせずに、自分が今後伸ばしていきたい専門分野の学び(インプット)の時間として使っていいという制度です。

今回はこの5%ルールを発案し、制度として導入したPR部責任者の竹見に語っていただきました。
一体、どんな想いで5%ルールを導入したのでしょうか!?

気づきは実体験から

僕は採用から教育、働く環境づくりを担当してます。
最近はスナックタケミのママもしております笑

恥ずかしい話、僕は勉強することが嫌いで、それまで業務で得られる以外のインプットを積極的にしていませんでした。そんな僕だからこそ、業務以外の学びで得られる価値の大きさを誰よりも実体験で感じました笑

2017年、SACが分社化したタイミングで希望していた人事職に就きました。採用や評価、働きがいのある環境づくりなど今まで専門的に経験してこなかった業務をやっていくため、人生で初めてというぐらい自分の意思で何十冊かの本を読みました。

自分の意思で、必要な学び(インプット)をすることは発見や気づきがあり、知識やきっかけは本から多く学べ、すぐに実践(アウトプット)で使えることを実感しました。(読みながらSACの未来を想像し、ワクワクしていました笑)

それ以降、常に興味、疑問に持ったことがあったら、「まずは本を読んでみる」という”いいクセ”がつきました。(だいぶ遅咲きです笑)

もちろん、結果的に上手くいかなかった施策もあり、常に改善と挑戦を繰り返している状態ですが、SACの人事・働く環境づくりはそういった本達の「いいとこ取り」から大体スタートしています笑

このように本を読んで学ぶ習慣には、社長の金原さんの影響があります。
以前より、金原さんは経営やマネジメントなど様々なジャンルを本で勉強しており、僕にも「絶対に本を読んだ方がいいよ!」と勧めていただいていました。

それでも読まない僕のためにイベント要素を持たせた「書評会」が開催されるようになります。文字通り、参加者が同じ本を読んで書評していくというもので、これが本を読む習慣の「きっかけ」になりました。

5%ルール誕生のプロセス

SACが分社化して間もなく、金原さんと採用計画を考える際、「SAC社員に求めるもの」について検討しました。現在、それらは「We are SAC」(※)へ名称を変更し、SACで働く仲間の6つの特徴として掲げています。
「We are SAC」は採用や評価の一つの基準であり、SACらしい人を形成する非常に大切なものです。

(※) We are SAC ー私たちの6つの特徴ー
Study(勉強熱心)、Think(考えるクセ)、Action(行動に移す力)、Respect(素直)、Positive(前向き)、Enjoy(楽しむ力)
()は「SAC社員に求めるもの」時の呼び方

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「社員に求めるもの」を検討をした際、最初に金原さんが挙げたものが「勉強熱心(現Study)」でした。

新たな技術やトレンドが早い業界だからこそ、クリエイターは常に勉強をしなければならない。優秀なクリエイターは常にひたすら勉強していて、自分の生活の中にデザインの概念を取り込み、常にデザインとは何かを意識している。

と、クリエイターが多いSACだからこそ最初に出たのかもしれません。また勉強してきた金原さんだから思ったのかもしれません。
だとしたら「みんなが勉強できる仕組み」を作ろうと考えました。

そこでヒントにしたのがGoogleの20%ルールです。

<Googleの20%ルール>
従業員の勤務時間中の一定時間を、通常の職務を離れて従業員自身が取り組みたいプロジェクトに費やすことができるというもので、GoogleマップやGmailといったサービスもこのルールから生まれたと言われています。

ここから、「1ヶ月(約160時間)の1日分(8時間)」=「5%」をスキルアップの時間に充ててもOKという5%ルールを思いつきました。

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学びたい気持ちに会社は「機会」を提供する

「業務時間内」であることもこのルールの大事なポイントです。

忙しい業務中に勉強する時間はつくりにくいです。かと言って、業務時間外や、土日に勉強する時間を作ることも強要したくないと思っています。

ぼくは人事の仕事を始めた時、分からないことが多く、会社で本を読むこともありました。見る人によっては「なぜ仕事中に読書?」と思ったかもしれません。しかし、今後必要になることを業務中に学ぶことは、とても大事な仕事だと思いました。

こういった経験から、SACのみんなも業務時間内に学べたらいいなと思うようになりました。学びたいと思った時に、会社が認めてくれた制度を使って堂々と学んでほしいなと。

そんな想いで、5%ルールを制度化しました。

でも5%ルールは、あくまで勉強の時間を作れない人が使う制度です。業務時間の前後や土日に勉強ができる人は、必ずしも使う必要はないと思ってます。
制度を「使う」「使わない」は個人次第です。
大事なのは、「学びたい!」と思った時、その人の背中を押す機会を会社が用意しておくことだと思います。

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5%ルールの使用中は社内デザイナーが作ったおしゃれなポップを自分のデスクに置いて気分を盛り上げます!こういうのもSACらしい文化です笑

5%ルールを成長のきっかけに

5%ルールは、インプットしたものを必ずアウトプット(全社共有)する決まりにしています。インプットしただけでは単に知識が増えただけです。どんな方法でも構わないのでアウトプットすることではじめて知識が自分の経験になり、仕事で使えるものになっていきます。
 
少々矛盾してしまうのですが、新卒2年目までは全員に5%ルールを毎月利用させています。最初の数回はこちらから読んでほしい本を読んでもらい、その後は自分が勉強したいものに切り替えていきます。

社会人のスタートはとても重要です。最初に学び方を教えておくと、あとはいつでも自分で学ぶようになり、本人のキャリアにとって大きな支えとなります。
活用事例としては、実際の制作でうまくいかない部分や得意な部分を伸ばすための学びをしたり、5%ルールの時間を利用して外部コンペにチャレンジしたり(見事受賞したデザイナーもいます!)、様々な用途で5%ルールを利用させています。

みんな、すごく良い使い方をしていて若いうちから学びの習慣が身についているので、僕にとって嬉しい反面、驚異でもありますね笑
僕も負けないように学び続けていくので、お互い成長していきましょう笑

学びは究極のエンターテインメント

ぼくは、会社の自己啓発制度を利用してグロービス(経営やスキルを学べるビジネススクール)に通っていました。そこで講師がおっしゃっていた、とても心に残った言葉があります。

知らないことを知ったり、
分からなかったことが分かるようになったり、
出来なかったことが出来るようになったり、
学びは「究極のエンターテインメント」

これを聞いた時にハッとしました。

僕の息子(当時2年生)はいつも楽しそうに本を読んでいます。楽しそうに英語の歌を練習しています。すぐに「なんで?」って疑問を持ち、教えると「そうなんだ!」って嬉そうな顔をしています。

僕にもこんな頃がありました。いつから勉強が嫌いになったんだろう。。。

もしかすると、「勉強」という言葉に「強制される」イメージを勝手に持ち、いつの間にか「させられている」となっていたのかもしれません。
でも自発的に自分の関心や興味のあることを学ぶのはとても楽しいものでした!

勉強嫌いだった僕が言うので間違いありませんよ笑

そして、これからもみんなのために、何より自分自身がなりたい将来像のためにも学び続けていきます!


5%ルールの活用事例


プロフィール写真

竹見 大輔 PR部責任者/スナックタケミ ママ

2007年 セプテーニにデザイナーとして中途入社
2010年 Sapporo Ad Creative(現SACの前身)の
     立ち上げメンバーとして札幌へ1度目の転勤
2011年 クリエイティブ部のマネジャーに昇進
2012年 東京へ戻りディレクターチームをマネージメント
2017年 Septeni Ad Creative分社化に伴い出向。
     人生2度目の札幌転勤。
     現PR部の責任者としてバックオフィスを統括
2020年 スナックタケミ、オープン!

神奈川県出身。札幌に合計5年半在住。
働く上での個人理念は『無駄、非効率、直感、遊び心を大事に自分らしく働き、繋がる』です。今の仕事は生産性を求める仕事ではないからこそ、無駄、非効率のあえて遠回りをする事や、ときには数字ではなく直感を信じてみる事、純粋に自分が好きなこと、楽しいことを大事にすることで今までになかった新たな気付きや価値、アイデアが生まれて、それを元に自分らしく人と繋がっていき、多くの価値観に触れていく事で成長していきたいと思っています。


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