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メルカリで哲学

3ヶ月ほど前、使っていた財布に飽きてきたので新しいのを買おうと思い立った。
向かう先はメルカリだ。
ブランド物の財布でもある程度の値段で買うことができる。
中古など、特に気にしないのでメルカリはよく利用する。

そんな中ボロボロの財布を見つけた。
「なんだこれ?」と気になり目を止めた。

値段は「11900円」である。
「高っっ!!こんなにボロボロなのに!?」
と思ったが、ブランドをみて納得した。

メゾン・マルジェラである。
言わずと知れた世界に名だたるハイブランドだ。
1989年春夏にパリ・プレタポルテ・コレクションにデビューすると、それまで流行していたゆったりとしたシルエットに対し、細いジャケットやボトムを提案し、タイトシルエットが全盛となるきっかけを作ったと言われている。

このようなことからマルジェラのスタイルは「脱構築(デコンストラクション)」や、全ての常識を覆すものであったことから「デストロイ・コレクション」と称された。

しかし、いくらマルジェラでもこんなにボロボロならもう少し安くても、、
と思っていたら「っっっっっ!!!!」


「汚れ、ダメージありません!?あるだろ!!!!」
と思っていたら

そう実はこれダメージ加工の財布だそうな、、、
新品という概念も脱構築しはじめたマルジェラには脱帽です。
みなさん、是非ボロボロのものを売りに出すときは是非とも「ダメージ加工」と添えてみてください。

大丈夫です。嘘にはなりません。みなさんが使用することによって加工したんですから。れっきとしたアジというやつですね、この財布のように。

#眠れない夜に

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