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映画館に行きたすぎるので、映画館にドはまりした理由を叫びたい

新型コロナウイルス感染症流行の影響で休館していた映画館が、徐々に再開していますね。

自分が大好きな映画館である立川シネマシティも6月5日に再開して、歓喜しています。

いつもは映画のポスターがずらっと並んでいたHPのトップ画面が、下記のようなお知らせだった約1か月間は切なかった。

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自分は映画館で映画を観ることが大好きです。
ただ仕事柄、社外の人との接触が多いので、3月から映画館に行くことを控えていました。約3ヶ月程、映画館で映画を観ていません。

……フラストレーションが溜まっています!

もちろん、現代はネット配信サービスも豊富。自分もNetflixsやAmazon Prime Videoでたまに映画を観ています。映画館のような体験をしたいならホームシアターや、VRを用意すれば楽しめる時代です。

それでも、映画館に行きたい!

なぜそこまで映画館にこだわるのか、ありったけを書こうと思います。

大学2年生まで映画が大嫌いだった

実は高校生くらいまでは映画を観ることが嫌いでした。

ド田舎(広大な田んぼの中に牛が歩いているのが家の窓から見える)出身なので、映画館やレンタルビデオを借りるなどの娯楽はほとんど享受できない環境でした。

映画を観るなら、金曜ロードショー。しかし当時の自分は「なぜ、映画を観るためにテレビの前にじっとして2時間も座っていないといけないの?」と思っているくらい、映画やテレビがとても嫌いでした。15~20分に一回入るCMも、夜は眠いのに深夜23時まで見ていないといけないことも苦痛でした(驚かれるのですが、実家には中学生になるまでテレビを録画できるビデオデッキがなかったので、テレビは基本リアルタイムで見ていました)。

とはいえ、1年に一回くらいは地域の文化会館的な施設で映画上映会があるので、家族と行くことはありました。『スウィングガールズ』や『千と千尋の神隠し』などを観た記憶があります。
当時の自分の娯楽は読書でした。「2時間もテレビを観るなら1冊でも本を読むわ!」という姿勢だったので、テレビで観る映画が嫌いだったんですね。

映画館に通うきっかけになった映画

映画を積極的に享受してこなかった人生が変わったのが、大学2年生の時。

当時、アメリカ文学の授業に通っていたのですが、その教授が毎回授業中に映画を紹介してくださったんです。

『白いカラス』という映画を知っている人はいる?この映画には人種差別の深い問題を描いている作品でね……」といった風に、アメリカの文学や文化を理解するためにたくさんの映画を取り上げて話す教授でした。

しかし、当時の自分は全く見たことない映画ばかり。そのため、ノートの隅にタイトルをメモしていました。そして大学の帰りにTSUTAYAに寄り、その映画を探して借りてみることにしたんです。当たり前なのですが、CMがなく、物語が不自然にカットされることもなく、癖のある吹替ではなく字幕版で観られる映画は、没頭できました。2時間、映画を観ていることが惜しくなかった。授業とセットで映画を観ていくと、徐々にアメリカ文学や文化が理解できるようになってきて、面白かった!

しかし、小さなノートPCで映画を観ていたので、ちょっと物足りなさもありました。映画って本来はスクリーンサイズなんだよね?じゃあ、スクリーンで映画を観ないともったいないな~。と思って、大学近くの映画館を探してみたところ、「午前10時の映画祭」(確か4回目かな?)が学生500円で鑑賞できる。そこでアルフレッド・ヒッチコックの『裏窓』という映画を観に行ってみたんです。

そして衝撃を受けました。

この映画に出てくる、グレース・ケリーが超絶品だったんです!

とっかえひっかえ、様々なファッションに身を包み現れるグレース。とてもおしゃべりで活発でかわいらしい。綺麗な女優さんだなぁ、とほれぼれしながら鑑賞していました。
極めつけに、セクシーな服装でベッドに大胆に寝そべる姿がスクリーンいっぱいに映し出され、その美しさに驚嘆してしまいました。こんなに美しいシーンが眼前にこんなに広がっているなんで、なんて映画館は贅沢なんだ!と感激したんです。

こんな贅沢な体験ができるなら、映画館にもっと通いたい!

そこから、自分の映画館通いが始まりました。

今の街に引っ越した理由

新卒で就職したのは飲食店。接客担当でした。休みは週1日。かなりハードな仕事だったので、休みの日は体力を回復させるように休まないといけません。映画館に行くことは、そんな時にもマッチしていました。

映画館に行き、席に座っていれば映画が始まる。登場人物たちの喜怒哀楽を眺めているだけで癒される。毎週通いました。

東京の奥多摩に引っ越していて、通いやすかった映画館が立川のシネマシティでした。毎週、電車に揺られて通っていました。
新作もどんどん公開していつつ、マニアックな名作のリバイバルやコアなアニメのイベント上映などを行っているシネマシティ。毎週のように通っていたのですっかりファンに。

「こんなに好きなら映画館の近くに住んじゃおう!」と思いつき、転職を機に立川に引っ越しました。今、映画館に歩いていけます。

私が思う、「映画館に行くメリット」その他

個人的に映画館に行くメリットをざっと紹介。

・何も準備することなく最上級の体験が用意されている

コロナ禍の自粛生活の中、プロジェクターを買いホームシアター風にして映画を楽しむこともありましたが、やっぱり準備が大変なんですよね。他にも生活音が入ったり、片付いていない部屋に気が散ってしまったり、やり残した家事を思い出したように取り組んで映画を止めてしまったりなど。
その分、映画館に行けば時間になると映画が始まり、音響も上々。映画に集中するための空間なので気が散ることもない。それに、もともと映画はスクリーンサイズに作られているもの。一番最上な楽しみ方はやはりスクリーンで観ることだと信じています。

・映画を観ることはマインドフルネス

上記と似ていますが、映画館に行けば映画にのみ集中できる空間になっている。「あれをやり残してた…」「今日の夕飯どうしよう…」などと考えてしまうこともありますが、そんなことを考えていても映画は続いているし、その空間から抜け出すことはできない!だからこそ「いかんいかん、映画に集中しよう」と意識を戻す。これって、実はマインドフルネスの考え方の一つ「呼吸に集中する」に近くない?そう思って、わたしは映画館で2時間映画を観ることはマインドフルネスだっと(勝手に)思っています。ちゃんと集中して映画を観られた後の没入感はとてもヤヴァイけれども。

・映画館ではカメラワークを体感できる

例えば『ショーシャンクの空に』では、主人公が放送室に侵入して刑務所中に音楽を流すシーンがあります。その時に、刑務所の広場にいた囚人たちが一斉に空(スピーカー)を観上げる。その際のカメラワークはまるで「心を奪われていく」様を表現するように、すぅっと空へ昇るような動きをします。これをスクリーンで鑑賞したとき、まるで自分の体がふわっと浮いてしまったかのような錯覚があり、心が浮つきました。まるで神の視点にいるようだ!そう感じました。
他にも『サウンド・オブ・ミュージック』の最初、ヴェルフェン村の草原を高い空から眺めていきながら徐々に降りていき、最後に滑るようにして草原を走り主人公を映し出したシーンも、まるで風になって一緒に風景を眺めていた気分になりました。これらは映画館が身体を忘れて魂をむき出してくれるマジックなんだなと思っています。

・余談:映画はダイエットにもなるかも

90分のホラー映画を観ると、
30分間ほどウォーキングをしたのと同じ約113カロリーを消費することが
ウエストミンスター大学の研究で明らかになっている。

映画鑑賞って、座ってるだけじゃない意外な効果も期待できるかも?しかしホラー映画限定ダイエットとなります。自分はホラーが苦手なので、積極的にホラー映画鑑賞ダイエットはできない。

映画館でダイエットするなら『シャイニング』がおススメだとか。

映画館に行きたすぎて愛を叫ぶ!

さて、緊急事態宣言も一旦終わり、徐々にwithコロナの生活になりつつありますね。再開した映画館、行きたいです。最初の週末は、少し外出しただけで人の多さにおののいてしまい、とても映画館にたどり着くことができませんでした…。来週こそは行きたいです。

早く新作映画も公開されていくといいな。映画館業界は今後、どのように頑張っていくのか。一ファンとしてもできることはやりたい。まずは行こう、映画館へ。もちろんちゃんとコロナ対策はして。やっぱり映画館に行かないと潤わない心のスペースがある。


ありがとうございます!映画代・書籍代にします!面白い映画や本があったら教えてください!