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【きのうのにっき】5/31

数年前、近畿大学の卒業式で
ピース又吉さんが卒業生を前にスピーチをしていた。

当時それをニュースか何かで見て、
情報として知ってはいたけど内容は全く知らなかった。

ネタも小説も書ける売れっ子芸人さんだ。
きっと沢山笑いをとって
卒業生の学生最後の思い出として刻まれたに違いない。
正直その程度にしか思っていなかった。

昨夜、知り合いからそのスピーチ動画のURLが送られてきた。
話を聞いてみてほしい、とのことだった。
せっかくお勧めされたので、動画を観てみることにした。



又吉さんは、スピーチの中でこう言っていた。

世の中に出ると、予想していなかったことが起こる。
自分が思い描いているビジョンを一度疑っておくと、
そんな時、何かの役に立つんじゃないかと思う。
もし、自分が思いもしなかった評価を受けて
しんどいと思うことがあれば、
それは次にいいことが起こる‘“フリ”なのだと思う。



刺さった。恥ずかしながら、めった刺しだった。



私はこれまで、自分が思い描いたビジョンをあまり疑わず、
ズンズン突き進んでしまう生き方をしてきた。

とにかく立ち止まれない。止まることが大嫌いだった。
失敗するのはもちろん好きじゃない。
でも、失敗を実感しないと納得もできない。
本当にどうしようもないスタイルだ。

そして今。

目も当てられないような状況にまで、自分を追い込んでしまった。
身体が健康だったのが唯一の救いだった。(心はギリセーフくらい)

30歳。女性には心の変化が起きやすいと聞く。
通常でもそうなのだから、
私の場合はぐるぐる目が回って
訳分かんなくなってるような感じだろうか。
おいおいやめておくれよ、
どんな罰ゲームだよ、と自分でも思う。

こんな最中に聞けた、又吉さんのこの言葉。

次にいいことが起こる‘“フリ”なのだと思う。

落ちるところまで、とことん落ちた。
子供みたいに勢いよく思いっきり転んで、泥だらけになった。
膝も肘もズルむけだ。

本当にこの言葉の通り、いいことが起きるなら
これはかなりフリが効いているかもしれない。
単純だからワクワクしてきた。

ただ、また次も転ばないとは限らないのが人生。
そして私。

自分が思い描いているビジョンを一度疑っておくと、
そんな時、何かの役に立つんじゃないかと思う。

これだ。これがとても重要になってくる。
いい加減、受け身の取り方を覚えなくてはならない。
傷だらけの30女は見るに堪えないからだ。


今日はケツメイシの〈三十路ボンバイエ〉を
聴いて過ごすことにする。



甲羅干し用の丘を被って遊ぶ変わった子


幼稚園の頃から実家で飼ってるカメ。
ずっとオスだと思っていたのに、
中1の春に卵(無精卵)を産んで腰を抜かした。

ほんと、人生何が起こるか分からない。

しかし、愛嬌おばけで毎日かわいい。

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