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凡庸な歌詞から逃れる最も簡単な方法。
結論から書きます。あなたの友人になり切って曲を作ってみてください。
あなたはいつもあなたの想いを曲にします。あなた自身の私小説です。感想です。日記です。人は考える時に言葉を使います。その言葉をあなたは歌詞にします。似たような言葉ばかりが出てくるのはそのせいです。
あなたの友人を主人公にして作ってみると違う言葉が出てくるかもしれません。もちろんあなたの友人のことを思い浮かべる時もあなた自身の言葉があなたの頭に浮かびます。そうしてあなたは友人のことを考えます。
なんだか難しい言い回しになってきそうなのでちょっと修正します。
出来るだけあなたとはかけ離れた思考の持ち主の友人を題材にしてみてください。曲の主人公にしてください。あなたではなくあなたの友人の中に入ってみてください。もちろんあなたはあなたの友人では無いのでそれが真実では無いかもしれません。そして真実である必要はありません。物語を作る一つの手法です。
プロとアマの曲作りにおける最大の違いはそこに物語があるか無いかです。アマは私小説を書きます。書き続けます。プロは創作します。物語を作ります。架空の「想い」を曲にします。
あなた自身の束縛から逃れてください。あなたの友人の中に入ることで逃れることができます。こんな事は想わない、こんなことはしない、こんなことは考えない、そういうことを、そういうことこそを曲にしてください。
chilldspotの比喩根は「愛哀」という曲でそれをやってます。曲の主人公は明らかに彼女ではありません。その主人公に向ける彼女自身の気持ちを加えながらあくまでも赤の他人の主人公になりきってます。そこに物語が生まれます。見事です。未聴の人は全員聴いてみてください。
「生身のあなた自身」ではなく「あなたが生んだ物語」を聴かせてください。何か新しいものが生まれるはずです。
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