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「分かり易さ」の基準をどこに置くべきか。

これはプロを目指す若いミュージシャンに向けて書いてます。イメージとしては数100人キャパのライブハウスで演奏し始めて数年、そしてブレイクのタイミングをうかがってるような人に向けて書いてます。

あなたは今売れてるバンドを聴いてますか?「売れてる」と言っても色々なレベルがありますが、あなたがイメージする「売れてる」人より更にもう何段階か上の「売れてる」人の音楽を聴いてみてください。

きっと余りの分かり易さに驚くと思います。聴いてて恥ずかしくなるほどの分かり易さです。あなたのバンドの比較的分かり易い曲と比べても比較にならないくらいに分かり易いです。

この感覚の差を埋めてください。しばらくライブハウスで活動してると、その周辺のバンドがあなたの音楽的な基準になってしまいます。ライブハウス界隈での分かり易さ、歌の上手さ、演奏の上手さ、エンタテイメント性、プロ意識、などなど、あなたの中での基準がライブハウス界隈での基準にいつの間にかなってしまうんです。

その中で一生を過ごすことを良しとするなら良いかも知れませんが、更に上を目指すなら上での基準を知っておく必要があります。頭に思い描いておくべきです。頭に思い描いていない自分にはなれません。あなたのライバルはライブハウスにいるのか、それとも更に上のレベルにいるのか。

その一例が「分かり易さ」の基準です。何もあなたがそれを目指す必要はありません。ただ上のレベルの「分かり易さ」の基準を知っておいて損はありません。そして「分かり易い」曲が、バンドが、全てダサいという訳ではありません。ダサいかダサくないかはあなたの好みの問題です。

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