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音楽家の年齢に関して。

メジャーレコード会社にいて新人を発掘してた頃、上司にその音楽家の年齢をよく聞かれました。私は全く気にせず音楽そのものを良いと思い世に出したいと思うか否かの基準で探してました。今もそうかも知れませんが当時は特に新人の年齢を気にしました。

音楽家にとって年齢とは何でしょうか。実年齢とは。私自身もそのことを良く考えます。若い音楽家は未来の可能性がそれだけ大きい、伸び代が期待できる、世間は新人に若さを求める、容姿は若い方が良いに決まってる、その年齢でもし才能が開花してなければそこまでの才能しかなかったんだ、などなど、音楽家と年齢に関しては音楽業界関係者の意見や自身の考え、そして自問自答を繰り返して今に至ってます。

音楽家にとっての年齢とは音楽年齢です。

今はそう考えています。その人の産み出してる音楽自体の若さです。新鮮さです。瑞々しさです。キラキラしてるか否かです。活き活きしてるか否かです。実年齢は余り関係ない。容姿の若さに関してもごく初期に音楽を聴いて貰えるきっかけにはなるけれどそもそも音楽を聴く時に容姿など気にしません。容姿を知らないことすらあるくらいです。SNSで容姿でバズった人が全く音楽で成功してない事をみてもわかります。

音楽自体から発する若さ以外にはその活動の若さがあります。リリースやライブへの積極的な取り組み、前向きな姿勢、向上心、売れたい意欲、周りの若さ溢れる環境、そういうものが音楽家の若さの指標になります。

音楽家にとって年齢とは何かとはそういうものだと思います。もちろん若い方が良いです。そしてそれは実年齢とは関係ありません。

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