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デザイナーに依頼する前に決めるべき事。

ジャケットやフライヤーのアートワーク、デザイン、物販のデザインなど、自主でやってるアーティストはデザイナーさんにデザインを依頼する機会が多いと思います。ここでは正しいと思う依頼の方法、というより選び方を書いてみたいです。

あなたはどんな理由でデザイナーを選びますか?デザイナーに何を求めてますか?大きく分けて2つあります。一つはそのデザイナーのセンスです。二つ目は技術です。センスと技術の違い、わかりますか?

例えばあなたには次のアルバムのジャケットについてアイデアがあります。それも事細かなデザインまで頭の中にあります。デザイナーはあなたの頭の中にあるその画像を言葉によって平面に落とし込む技術が求められます。コミュニケーション能力や言葉の読解力が求められます。デザイナーを選ぶときにはそれを念頭におき、そしてそのことをしっかりとデザイナーに伝えた上で依頼すべきです。

もう一つ例をあげます。今度はあなたにはアイデアは全くありません。そのアイデアも含めてデザイナーに依頼しなければならない。デザイナーにはアルバムのコンセプトや音源からどんなジャケットにするか、その全く0からのデザインを依頼することになります。ここで求められるのは創造力とセンスです。あなたは全てお任せできるセンスを持ったデザイナーに依頼すべきです。

2つの例を挙げましたが、これが曖昧なままデザイナーにジャケットのデザインなど依頼してませんか?例えば最初の例ではデザイナーにはあなたの頭の中に思い描いたものを平面に落とし込む職人的技術とコミュニケーション力が求められます。二つ目の例ではあなたの音楽性やコンセプトに合ったアーティスティックなセンスです。求めるべきものが全く違うんです。

極端な2つの例を挙げましたが、多くの場合はこの2つの間のどこかにあると思います。「職人」よりかもしれないし「センス」寄りかもしれない。ちょうど真ん中くらいかも知れない。それをあなたもしっかり認識した上でデザインを誰にお願いするか考え、そしてデザイナーにその意向を伝えた上で依頼すべきです。

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