ハーベスト・メールマガジン 8月26日(月)「米大統領選最新情報」より
以下はハーベスト・メールマガジン 8月26日(月)「米大統領選最新情報」からの引用です。
2024年8月26日
「米大統領選最新情報」
はじめに
8月22日(木)にロサンゼルスに無事到着しました。時差調整のために2日間静かに過ごしました。このメールマガジンは、25日午前5時半(日本時間25日午後9時半)に書いています。到着して数日の間に、米大統領選に関する大きな出来事が連続して起こっています。「神の国と悪魔の国の葛藤」を現在進行形で見せられているような気がして、かなり興奮を覚えています。やはり現地にいながら直接情報に触れるインパクトは、日本にいるときとは相当違います。
これまでの文脈の確認
(1)7月13日(土)、ペンシルベニア州バトラーで行われたトランプ・ラリーの中で「トランプ暗殺未遂事件」が起こりました。犯人のトーマス・マシュー・クルックス(20歳)が、集会ステージから約130m離れた建物の屋上から発砲しましたが、弾はトランプの耳をかすめただけで大事には至りませんでした。集会に参加していた消防士が死亡し、2人が負傷しました。事件後、シークレットサービスのキンバリー・チートル長官が、責任を追及され、辞任しました。
トランプは、「神の助けがあった」と語り、神に感謝しています。そのように感じているクリスチャンは多くいます。私もその一人です。
(2)7月15日(日)、トランプ前大統領は、2024年の共和党大統領候補として正式に指名されました。ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された共和党全国大会(RNC)で、党の代表者による投票が行われ、トランプが公式に指名されたのです。
(3)7月21日(日)、バイデン大統領は、大統領選挙からの撤退を発表しました。6月27日(木)にアトランタで行われたCNN主催の討論会で、醜態をさらしたからです。この撤退は自発的なものではなく、民主党の陰の支配者たち(クリントン夫妻、オバマ夫妻、ナンシー・ペロシなど)によって強要されたものだと言われています。バイデンはすぐさま、カマラ・ハリス副大統領を民主党候補に指名しました。恐らく、バイデンによる意趣返しでしょう。
(4)8月6日(火)、カマラ・ハリス副大統領は、民主党の大統領候補として正式に指名されました。この指名は、民主党全国大会(DNC)に先立ち、正式な投票を経ずして行われたもので、民主主義の破壊そのものです。ハリスは、ミネソタ州知事のティム・ワルツ(極左として有名な政治家)を副大統領候補として指名しました。実質的にはこの時点で指名が確定しました。
(5)8月19日(月)~22日(木)まで、民主党全国大会(DNC)がシカゴで開催されました。この大会では、カマラ・ハリス副大統領が正式に民主党の大統領候補として指名され、ティム・ワルツが副大統領候補として選出されました。大会では、党の要人や支持者が集まり、民主党の統一と選挙戦への意気込みを強調しましたが、具体的な政策の提示は皆無でした。最大の強調点は、「トランプは悪い奴だ。トランプを支持する者たちも悪い奴だ」というものでした。大会は大いに盛り上がりましたが、私の目には、民主的な政治集会というよりは、支配者を称えるローマ時代の祭りのように見えました(人集めのために多数のミュージシャンがパフォーマンスを行いました)。
(6)8月22日(木)、カマラ・ハリスが指名受諾演説を行いました。この日は、私がロサンゼルスに着いた日でした。時差で頭がもうろうとしていましたが、大いに関心がありましたので、集中して演説に耳を傾けました。この演説は、「自分はバイデン大統領よりも信頼できる候補者である」ということを印象付けたという意味で、大いにインパクトがありました。
(7)8月23日(金)、大統領選の第3の候補であるロバート・F・ケネディJr.が、アリゾナ州グレンデールで行われたトランプ・ラリーにゲストとして登壇し、10州前後の激戦区での大統領選挙キャンペーンの終了を発表するとともに、トランプ支持を表明しました。この発表のインパクトはメガトン級で、前日のカマラ・ハリスの演説の印象を完全に粉砕するほどの力がありました。
2つの演説
(1)カマラ・ハリスの演説は浮足立ったものですが、ロバート・F・ケネディJr.の演説は歴史に残る名演説だと感じました。両者の演説を吟味していると、「神の国と悪魔の国の葛藤」が現在進行形で繰り広げられていることを感じます。
(2)カマラ・ハリスの受諾演説は、投票を決めていない中間層の人たちには、かなりインパクトがあったと思います。彼女は、これまでに見たことのないほど生き生きと輝きながら、スピーチライターが用意してくれた原稿を自分のことばのようにして読んでいました。しかし、この演説が茶番であるという印象はぬぐえませんでした。
①演説時間は40分弱で、歴代の受諾演説の中では最短だったと思います(重要な政策課題はほぼ省略されていた)。
②演説の冒頭で、かなりの時間を割いて、移民である両親や彼女のアメリカンドリームの道のりを強調していました(聴衆の同情と共感を得るための作戦である)。
③スピーチライターは、よい仕事をしたと思います。中身のない人物を持ち上げるにはどうしたらよいかの手本となるような内容でした(中身はアジ演説そのものだった)。
④民主的手続きを経ないで大統領候補に担がれた人物が、「民主主義を守れるのは民主党だけだ」と主張するのは、茶番です(ハリスの本質は共産主義者である)。
⑤個人的な自由の保護や経済改革などの政策に少しだけ触れていたが、そう思うならなぜ今から始めないのかという疑問が付きまといます(彼女は3年半にわたって政権を握っている)
⑥具体的な政策提示ができないのか、前大統領ドナルド・トランプに対する批判を展開することに終始していました。トランプは「不真面目な男」と断じ、その再選がもたらす深刻な影響について声高に警告を発していました(嘘が多いのでファクトチェックが必要である)。
(3)ロバート・F・ケネディJr.のトランプ支持演説には感動を覚えました。ケネディJr.に関しては、さほどの関心を払っていなかったのですが、彼の演説を聴いて、認識を新たにしました。彼こそ真の政治家であり、真の愛国者です。彼のことばには、嘘偽りがありません。
①彼の父は、ジョン・F・ケネディ大統領の弟に当たるロバート・F・ケネディ(RFK)です。ロバート・F・ケネディは、元アメリカ司法長官、上院議員でしたが、1968年に大統領選挙中に暗殺されました(ジョン・F・ケネディが暗殺されたのは1963年)。
②彼は、トランプの考え方に100%同意するわけではないが、重要な項目に関しては、協力できると考えています。「民主党はかつての民主党ではなくなった」と語り、反エスタブリッシュメントの姿勢を前面に押し出しました。国の現状に危機感を覚えるリーダーの痛みがよく伝わってきました。
③彼は、政治エリートと既存の権力構造に対する批判を繰り返し、トランプを「体制に対抗するリーダー」として支持しました。彼は、トランプこそが国民の声を反映し、エリートによる支配に対抗する存在であると判断したのです。
④彼は、アメリカの経済を強化し、国内の産業と労働者を保護するための政策を支持しました。トランプの経済政策がアメリカの製造業を再興し、海外からの圧力に対抗するものであることを認めたのです。
⑤彼は、公衆衛生と医薬品の透明性の確立を主張しました。彼は、ワクチンの安全性に関して懸念を抱いています。その上で、食品業界や製薬業界と政府の癒着を批判し、トランプがこの問題に取り組むための適任者であると述べました(このテーマは、日本にも大きな影響を与えると思われる)。
⑥彼は、アメリカの軍事介入主義に反対し、トランプの無駄な戦争を避け、外交を重視するアプローチを評価しました。
(4)トランプは、大統領に選ばれた場合、ロバート・F・ケネディJr.に政権内での役割を約束したようですが、まだ明確には公表されていません。ジョン・F・ケネディ暗殺事件の再調査も約束したようです。
2024年米大統領選は、今後の世界情勢の趨勢を決する重要な選挙です。もし民主党が勝利すれば、米国は修復不可能なほどに崩壊するでしょう。大手メディアのフェイクニュースに惑わされることなく、真実を見極める目を養いましょう。私は、トランプが当選することを祈っています。
あと数時間で、サンタアナでハーベスト・セレブレーションが開催されます。間もなく、ホテルを出て会場に向かいます。セレブレーションの様子は、次回のメールマガジンで報告します。
感謝。中川健一
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