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有酸素運動とウェイト・トレーニングが寿命を延ばす

 約 10 万人の男女の自己申告と健康データに基づいた調査結果によると、有酸素運動とウェイト・トレーニングを行っている人は、寿命が延びるとのことです。
  最近の研究で、有酸素運動とウェイト・トレーニングは、単独でも健康に大きなメリットを与えますが、これらを組み合わせることで、病気の予防や早死のリスク減少に関してさらに大きな効果が得られる可能性があることがわかっています。 
 British Journal of Sports Medicineに掲載された研究によると、週に1〜2回のウェイト・トレーニングと適切な有酸素運動を行った人は、早期死亡のリスクが最大47%減少したとのことです。
 この調査結果は、1993 年に開始された前立腺癌、肺がん、結腸直腸癌、卵巣癌のスクリーニング試験に参加した 55 ~ 74 歳の約 10 万人の男女の自己申告と健康データに基づいたものです。
 さらに2006 年には、参加者の多くに、過去 1 年間にウェイト・トレーニングを行ったかどうか、もし行っていたならどのくらいの頻度で行ったか、を質問しています。彼らはまた、過去 1 年間の中強度および高強度の身体活動の頻度と期間についても尋ねられました。 
 有酸素運動はやらないでウェイト・トレーニングを行った高齢者では、あらゆる原因による早期死亡のリスクが最大 22% 減少しています。週に1~2回のウェイト・トレーニングを行った場合のリスクは 14% 低くなり、ウェイト・トレーニングの頻度が高いほどメリットが大きくなりました。
有酸素運動だけを行った参加者では、ウェイト・トレーニングや有酸素運動をまったく行わなかった参加者と比較して、リスクが最大 34% 減少しています。しかし、リスクが最も低かった人たちは、週に適切な有酸素運動を行い、週に 1 回か 2 回のウェイト・トレーニングを行ったグループで、活動的でなかった人たちと比較して41% から 47% 低くなっています。 
 
ウェイト・トレーニングは癌の死亡率には影響しない
 しかし注目すべきことに、癌による死亡のリスクは低下しないようです。参加者の学歴、喫煙状況、体格指数、人種、民族性は調査結果に影響を与えませんでしたが、性別は影響を及ぼしました。関連性は女性の方が重要であることが明らかになっています。
 さらに、研究者は、ジムで行う場合、ウェイト・トレーニングは社交的な活動になる可能性があることを指摘しています。これは、より長く健康的な生活に関連するもう1つの重要な要素です.

 結論として、有酸素運動とウェイト・トレーニングの両方を行うことが、健康寿命を延ばす最良の方法と言えるでしょう。ただし、運動量と頻度は年齢によって変えることが重要です。中高年の方は、頻度や強度を求めると逆効果になります。若い時のイメージは捨てるべきです。また、勘違いしてほしくないのですが、どんなに理想的なトレーニングや栄養管理、生活習慣を実践しても、老化を止めることはできません。ましてや「若返る」ことなど絶対に有り得ません。金儲け主義のトレーナー、企業、医者に注意してください。
 
筋トレをするときの参考としてください。健康を維持することが主な目的(特に中高年の方)であるときは、筋体積の大きさを意識してトレーニングを行うようにしてください。*三角筋が大胸筋より大きくなっていることに、驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、大腿四頭筋・ハムストリング・下腿三頭筋・起立筋・菱形筋はまとめています。
1位
1913cm3
大腿四頭筋
2位
897cm3
下腿三頭筋
3位
876cm3
ハムストリング
4位
864cm3
大殿筋(単体筋ではNo1)
5位
792cm3
三角筋
6位
676cm3
大胸筋
7位
666cm3
大内転筋
8位
620cm3
上腕三頭筋
9位
550cm3
広背筋
10位
500cm3
腸腰筋
11位
458cm3
僧帽筋
12位
411cm3
中殿筋
13位
366cm3
上腕二頭筋
14位
359cm3
前鋸筋
15位
319cm3
肩甲下筋
16位
300cm3
脊柱起立筋
17位
266cm3
上腕筋
18位
236cm3
菱形筋
19位
231cm3
大円筋
20位
188cm3
長内転筋
 
 

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