チアシードがもたらす効果

　健康へのホリスティックなアプローチを優先する人が増えるにつれ、機能性食品への関心が高まっています。Journal of Medical and Health Sciencesに掲載された最近の研究によると、チアシードには驚くべき効果があるようです。正式には「サルビア・ヒスパニカ」と呼ばれるチアシードは、栄養素がぎっしり詰まっており、減量を促進する潜在的な役割があるとして人気を集めています。
 
●チアシードは減量に役立つかもしれない
　上記の研究では、低カロリーの食事と組み合わせてチアを摂取することで、かなりの減量につながることが詳しく述べられています。 レビューには7つの研究が含まれており、 そのうちの4つの研究では、参加者が低カロリー食を摂取した場合、大幅な減量が記録されています。 さらに注目すべきは、そのうちの2つの研究で、参加者が通常の食事を摂取した場合にも体重が減少したことが明らかになったことです。
　2007年と2013年に行われた以前の研究では、体重過多の2型糖尿病患者において、チアシードの摂取が大幅な体重減少につながりました。チアシードを毎日摂取した人は、空腹感が少なく、食事の量も少なかったのです。
チアシードを食品に加えると、1日の摂取カロリーが25％減少しています。 その結果、研究者たちは、チアシードには満腹感を高める効果があり、空腹感を感じにくくすると結論づけています。

●健康と美容を高めるチアシード
　チアシードは最適な健康をサポートし病気のリスクを減少させる "機能性食品 "としても認められています。
　チアシードの原産地はグアテマラとメキシコですが、アメリカ、ヨーロッパ、アジアでも人気があります。 化粧品業界までもがこの流行に乗り、この小さな種子を美容のための素材に取り入れ始めています。

●チアシードは体に良い素材
　チアシードは、その小さなサイズにとどまらず、健康増進に役立つ強力な特性を誇っています。 多くのビタミン、ポリフェノール、必須アミノ酸を豊富に含むユニークな化学組成に魅了され、世界中の消費者がますますこの種子に惹かれています。 中でも、スチルベン、リグナン、フェノール酸、フラボノイドを含むポリフェノールは、種子の強力な源として貢献しています。
　チアシードが心臓や脳などに与える影響は広く、注目に値します。 驚くべきことに、この極小の種子は抗炎症作用まで発揮することです。
 　先に引用した研究は、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB群（B1、B2、B3）など、チアシードに含まれる多様なビタミンや元素に光を当てています。 チアシードはその栄養の豊富さだけでなく、持続的なエネルギー源である良質な炭水化物でもあります。 さらに、チアシードにはタンパク質も含まれており、人間の生命を構成する基本的な要素にもなっています。さらに食物繊維も含まれているので、消化にも貢献しています。
 
●チアシードを食生活に取り入れる簡単な方法
　チアシードの健康効果を引き出すには、単に摂取するだけでなく、食事に上手に取り入れることにあります。 チアシードは、熱、特に焙煎のような工程で品質が変化し、生物活性化合物が減少する可能性があることに注意が必要です。
　心温まるスープやボリュームのあるシチューには、チアシードをたっぷり振りかけると、食感と栄養価の両方がプラスされます。 健康的なトッピングとしてチアシードを使えば、サラダの味も格上げされるでしょう。
　オートミールやシリアルなどの朝食にチアシードを加えれば、味も充実感もアップします。 また、自家製サラダドレッシングにチアシードを入れたり、オリジナルのチアシード・プロテインバーを作ったりするのも良いでしょう。