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はだかの太陽(アイザック・アシモフ)(3)※ネタバレあり

クェモット博士とベイリの会話を読んでいるのだが、これがどうにもなじめない。もし自分なら、異文化に育ち暮らす人間とこんな深刻な調子で会話しないだろうと思えてならない。クェモットもベイリも非常にストイックな追究になっているように思うのだ。日本人なら、もっとナアナアで終わらせると思われる。だからこそ、読むのが興味深く刺激的ではあるのだが、どうにも共感できず、感情移入が難しい。興味はあるのに、入り込めず、読み進めるのが難しい。これはとてももどかしい。
文明は、ピラミッド型の構造をしている、社会構造の頂上に向かっていくほど、余暇が増し、幸福を追求する機会も増えてくる。そのようにクェモットはいいます。(あ、文章は、文末の「だ」「である」「です」「ます」などは混在して用います。日本語のルールとしては混在はダメなわけですが、いろいろな理由があって、私は混在させて文章を書きます。)要は、クェモットはソラリアが理想社会だと思っているらしいのである。しかも、他の星もソラリアにどんどん近づいていくと。わたしは社会内にロボットが増えてほしいと思っている。その点ではソラリアが好きだが、過渡の潔癖症なのは嫌である。

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