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思考の原資その2

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2016年6月の記事一覧

続・父の入院

 手術後、三週間で退院と聞いていたが、母からの連絡で、来週いっぱいで退院の見込みとなったことを知った。これについて、諸手を上げて喜べない自分の心は、何によって支配されているというのか。

 退院が早まったことで喜ばしいのは、懸念していた認知症がさほど進むことはないだろうという、まあ、気休めのようなもの。父にとっては、家に帰るのではなく、病院が変わるだけのことだ。可能性として、今入院している状態より

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「未来を生きる君たちへ」が示唆するものとは

 この映画には考えさせられた。登場人物は少ないけど、いくつかの役に持たせた意味が、強く現代社会の問題を浮き上がらせている。社会への問題意識があればあるほど、複雑にその問が自分自身に持ち上がってくるのだろうと思う。あらすじについてはここで語るまでもなく、Wikipediaで網羅されている。だが、一点だけ足りないと感じるのは、エリアスの母マリアンと父アントンが離婚寸前で、エリアスはそのことで心身が不安

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父の入院

 先々週、父が庭で作業をしている時、古い脚立に乗ったために、その脚立が傾き、尻餅をついて動けなくなった。このことを母から聞いた時はまだ、医者にかかるほどの痛みはなく、家で寝ていれば楽で、歩行には支障もなかったようだが、起き上がるのが次第に辛くなり、時間もかかるようになったため、車で30分ほどの私の息子に連絡をして、二階からベッドを降ろしてもらったと聞いた。長男が祖父母のちょっとした助けになってよか

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