人の体は万通り
こんにちは、不食家ミニマリストです。
突然ですが、私の妻は鬱病です。糖尿病と更年期障害も患っています。お酒が大好きでアルコール依存症の毛もあり、肝臓の状態を示すガンマGTPが「1,000」を超えることもあります。
ガンマGTPが「1,000」というと、肝疾患でいつ倒れてもおかしくない状態なそうです。いや、いつ死んでもおかしくないでしょう。
というのも、ガンマGTPの正常値は「50」前後だからです。「1,000」はその約20倍です。ちなみに最高値は「2,500」です。医師からも見たことがない数値だと驚かれました。
最近は、200~400を保っています。「保っています」と自慢できるレベルの数値ではありませんが……(苦笑)鬱病による心の落ち込みを少しでも緩和させる理由もあって、とりあえずお酒はまだ飲ませています。
お酒自体が好きなこともそうですが、お酒のおつまみを作ったり、そのためのメニューをいろいろ考えたりすることも楽しいらしく、それは妻の生きるモチベーションを支える一つにもなっています。
お酒を飲むために、シャワーを浴びて身支度を整え、スーパーにお酒と食材を買いにいき、家に帰って料理を作り、お皿を並べて出来上がった料理を盛り付け、グラスに氷とお酒をいれて、乾杯する。
お酒を飲むという楽しい目的がなければ、シャワーを浴びることもなく、どこかへ外出することもなく、ずっと布団に籠ってスマホゲームをやっています。だから完全に禁酒させることはできないのです。
一応、週に二日は休肝日をつくるように頑張っています。月に一度通院している糖尿病専門内科で、血糖値やヘモグロビン値の他、ガンマGTPも必ず検査してもらっています。その検査の前は三日以上お酒を飲まないこともあります。
というより、ガンマGTPが「1,000」や「2,500」という、医学的にいつ死んでもおかしくない数値を出しながら、普通にお酒が飲めること、一方で、完全なアルコール依存症まで至っていないことは、主治医からも指摘されるとおり、ある意味とても不可解なことでもあります。
それだけ人間の体の状態というのは、個々によって異なるため、医療が基準とする数値や治療の枠組みをもって、一様に判断(診断)することはできないということでしょう。
同様に、私はこのnoteで、1日1食や断食による健康法を推奨していますが、それらの健康法も、個々の体の状態に合わせて慎重に行うべきと言えるでしょう。
特に、何かの疾患を抱えていたり、幼児や高齢者、妊娠中の方などは、無理な減食や断食は避けたほうが良いと思います。
実際、妻は糖尿病ですが、通常の糖尿病と違い、かなり痩せている(160センチ35キロ)ため、むしろ1日4食でも5食でも、とにかく食べたい時にいつでも食べるよう、医師からも指導されています。
また、1日1食や断食をはじめて行うという場合も注意が必要です。それまで1日3回の食事を摂っていた人が急に極端な減食をしてしまうと、胃腸がそれについていけず、消化不良や深刻な体調不良を引き起こすこともあるからです。
「人の体は万通り」です。持病の有無や、年齢、性別の他にも、生まれてきた環境、育った背景、過去の体験、遺伝的要因、日々の食事や運動、精神的なストレスなど……さまざまな要素が複雑に絡み合って、私たち一人一人の体や心はつくられています。
そのため、同じ病気の名前がつけられても、それを感じる症状やその影響の度合いは、人によってまったく異なることも多々あるそうです。
とはいえ、医学的な数値や指標を完全に無視するわけにはいきません。医学的な数値や指標を参考にしつつ、自分や家族の普段の健康状態や生活習慣、今の自分の体と心がつくられた背景に至るまでを、できるだけ総合的に判断することが大切です。
そのために、普段から自分自身の体や心と真摯に向き合うことが、結果として、病気や不調を未然に防ぎ、長く健康的な生活を送るための鍵となるでしょう。
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