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「熱いこと」は信頼関係の上で吐露するものであるべきで、システムとして組み込むのは論外だよ、滅ぼすぞ。

ブラック企業の朝礼

「ブラック企業の朝礼」と検索すれば、とんでもなく気持ち悪い会社朝礼を見ることができる。夢を無理やり語らせたり、めちゃくちゃに大声を張り上げたり、手をたたいて滑稽な踊りをしていたり、とにかく気持ち悪いものがたくさん出てくる。

僕は独善的な人間であるから、僕が気持ち悪いと判断した前時代的慣習は、徹底的に浄化したくなる。冷静で優しい時の僕は、その朝礼に巻き込まれている社員が、なぜこうなってしまったのかを考え、寄り添いたくなる。しかし、大体こういう気持ち悪い慣習を見ているときの自分は苛々しているので、そこにいる奴ら全員死ねばいいと思っている。

気分はエレン・イェーガー。僕の仲間、友達、愛する人が、こういった醜悪な慣習・作法に巻き込まれてしまう前に、その慣習に染まった人間たちを根絶やしにしたくなる。ビルごと「ならし」たくなる。その会社に入ってしまったことも、偶々なのだろうね。こんなところに入っていなかったら、違う環境だったら、もっと清々しい朝を送れていたんだろうね。ごめんね。

「気持ちの悪い企業の習慣を浄化する」
これは、あまりに個人的で、あまりに身勝手ではあるが、ひとつの僕の夢である。
(ちなみに「触法者の支援のあり方を考え続ける」、「逸脱を考え続ける」なども夢として持っている。夢というか、これからの人生の方向性。この話はもっと勉強してから、また改めて書きたいね。今回のnoteは思い付きと勢いと苛々から書いているから)

「熱」は「思わずこぼれ出るもの」であるべき

「熱」という表現を、僕は使っている。この「熱」の定義をしっかりすることはできないが、なんとなくイメージを持ってほしい。

大声をあげるとき、そこには「熱」がある。
思わず拍手するとき、そこには「熱」がある。
夢を語るとき、そこには「熱」がある。
涙を流すとき、そこには「熱」がある。
怒るとき、そこには「熱」がある。

ブラック企業の朝礼には、夢を語る時間、ビジョンを語る時間などがある。ブラック企業の朝礼はやけに大きな声を出す。
ブラック企業の朝礼は、無理やり笑顔を作って、大声を出させられる。
企業内の仕組みとして、「熱」をアウトプットさせようとする。

しかし、「熱」はそうあるべきじゃない。
「熱」は、飲み会などのインフォーマルな場で、思わずこぼれ出るからこそ、よりよい形で伝播する。その人自身の気分をハイにする。
「俺実はさ、こういうことやってみたいんだよね…」
仕事の場で淡々とコミュニケーションを交わすだけだった同僚が、酒を飲みかわす場になって、「今なら言ってもいいかな…」と恐る恐る漏らす「熱」である。
「すげぇ、そんなこと考えてたんだな。めちゃくちゃいいよ、それ。実は俺もさ…」
この飲みの席で、彼らはひそかに「熱」を共有し、その「熱」を胸中で原動力にしながら、次の日の仕事や活動に向けて歩き出していく。
社内にいる時、個々人は仕事に淡々と向き合う、冷えた存在になる。しかし、その冷えた見た目とは裏腹に、心の中で「熱」はエネルギーになっている。

だが、今すぐ放逐されるべきどこかの無能な糞尿以下のごみカスども(ごめんね)は、「『熱』の共有が社員のやる気を上げるんだな!利益を出すためにも、そういう機会を積極的に設定していこう!」とか考えやがるのである。

本当に頭が悪いと思う。表面的なところだけ取り入れて、それが有効だった文脈とかをまるで理解していない。
信頼関係ができて、インフォーマルな場で、言っていいのかなどうなのかなって、恥ずかし気を消しきれずに共有された「熱」。壇上で、思わず台本から外れて、夢中になって伝えてしまった「熱」。
「熱」は、予測不可能性や管理のない場所で、共有されたりされなかったりするもの。

なんなんだろうね。コミュニケーションに対して考えを巡らせたこととか、人間の脆さとかについて考えたこととか、他者理解について挫折した経験とか、社会の不気味さとかについて議論したりとか、そういう経験がすごい少なそうなんだよ。「熱伝播」を仕組化しようとするゴミどもってさ。

職場で真面目に無駄なことグダグダ叫んだりしている奴ら、そしてそれを美徳と感じているような独り身の恵まれないハゲオヤジども。元気に振舞おうとする前に、死んだような顔でもいいから、冷静に考える時間を持てよ。

多分、ここまで口が悪くnoteを書いたのは久しぶりだと思う。でも、心の底から憎んでいるんだよね。気持ち悪い朝礼を作る人間たちをさ。インフォーマルを経験する機会が少なくて、なんでもフォーマル化しようとしちゃう人たちをさ。
「その人はそうなるしかなかったのよ。気持ち悪い朝礼がある毎日にしか、人生の張り合いを見出せなかったのよ。」
「そうか、残念だね。じゃあ少なくとも、僕と僕の愛する人たちの前には現れないでね。都市の隅っこの汚いオフィスの中で、盲目さん同士でやっていてくださいね。その村の慣習は、村から出さないでね。迷惑かけないでね。勝手に滅びてね。」

こんなにひどいこと書いていて、自分のこと嫌いになってきそう。
でも、村社会に犯されるくらいなら、僕はひとりぼっちでいたいから。
「きもすぎ」って一緒に笑えるパートナーが見つかってくれれば、なお良し。

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