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過去に救われる

旦那さんが昔のデジカメで撮った写真や映像を見ていました。

私が実家の近くの大きい公園の周りの道を走っているところを、スーパースローで撮っていました。

たぶん、その頃の(旦那さんの?)ブームだったんでしょう。

私が緩い坂の下から走って行くシーンが、ロングヘアーやストールが風になびいて、まさか50mを9秒台後半で走る鈍足とは思えぬ、疾走感溢れる映像でした。

旦那さんが言いました。

「この映像には、クラムボンのサラウンドじゃないか!」

へー。

YouTubeで旦那さんが上記のミュージックビデオを流しながら、もう1つのモニターで私が走っている映像を流して「まさしくこんな感じだよ!」とご満悦でした。

そして、私が走っている映像の後に、旦那さんが走っている映像もありました。

旦那さんが言いました。

「この映像には、真心ブラザーズのサマーヌードだな」

エンドレス、ではないところも、たぶんミソ。

同じくYouTubeでこちらのミュージックビデオを流しながら、旦那さんが走っている映像も見ました。

旦那さんがスーパースローで走って、ジャンプもしているのですが・・・それが、全然飛べていないし、その映像を旦那さんが何度もシャシャッと巻き戻したり、進めたりして、ゲラッゲラ、涙が出るほど笑っていました。

・・・むしろ、この映像に合うのは「ピエール瀧の体操42歳では?」ということになりました。

仕事でちょっぴりお疲れな旦那さんが言いました。

「ありがとう。何年か前の僕」

過去の自分に救われるなら、本望だと思います。

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