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誰にでもわかるシナリオの書き方 入門編①

こんにちは。
私の持っているスキルの1つにシナリオを書くというのがあります。
今日はそのことについて書きたいと思います。

まず「シナリオ」と言われたり「脚本」と言われたりしますが、どちらも同じことを指しています。
脚本というのはテレビや映画、舞台劇などの世界で使われている呼び名です。
シナリオというのは主にゲームの世界で使われている呼び名です。
さて、シナリオは下記のように書き方のフォーマットが決まっています。

〇東京駅丸の内口・朝
  快晴の秋空の下、40代男性が小型のスーツケースを持って立っている。   そこへ小走りで駆け寄ってくる10代後半の女性。
  同じくスーツケースを転がしている。
真由美「ごめん、待った?」


〇が柱と呼ばれて場所、時間帯、天候などロケーションに必要な情報だけを記します。
一段下がって記載されている部分をト書きといって状況説明です。
小説のような文の装飾は不要で、むしろ役者や監督、演出家が演技などを把握するために必要な情報だけを記載します。
人物名「」がセリフです。
基本の約束事はこれだけです。
それ以外にモノローグの場合の表記、回想シーンのための表記など細かいものがいくつかある程度です。


このように文体にこだわる必要はありませんし、大切なことは「どこで」「誰が」「どうした」を書き分けてあればOKです。


書き手の「主観」が出た方が面白くなります。
そうでなければ個性は出ますし、その人らしさが出ませんから他の誰が書いても良いものになってしまうので大事ですが、あまり入れ過ぎるとそれはそれで独りよがりでお客さんが置いてけばぼりになってしまうのでダメです。
なんでもバランスが大事です。


とにかく悩まずにどんどんアウトプットした方が良いです。
どうせ一発で完璧なものなど書けませんから、開き直って書いてみることの方が大切ですし、前へ進むことができます。
なので閃いたら、まずは1シーンだけでも簡単に書き留めることと良いです。
それが後々の創作で役に立つことが結構あります。


ドラマを引っ張る「謎」は読者を惹きつけて引っ張っていくものなので、この謎を芋づる式に考えてみるのは秘訣の一つです。


主人公が格好良くて2枚目である必要はありません。
仮にそうだとしても、なんらかの弱点が必要です。
なぜかというと、ドラマの中心にいる主人公は、トラブルを起こしたり、巻き込まれたりして、それを乗り越えていくところがドラマなので、そういう役割のキャラクターが完璧だとドラマが起きづらいからです。
もちろん、最近のなろう系では天武の才能を持ち合わせてるキャラクターが主人公だったりしますが、その場合は周囲にいる仲間などが足枷になったりするように構成になっていたりします。


何はともあれドラマ構成の基本は起承転結です。
誰が、いつ、どこで、というのを書くのが起です。
天地人
とも言います。
 天が時代
 地が場所
 人が人物
これらを明快にして、ドラマが始まります。
承は展開部分、話が転がっていきます。
転はいわゆるクライマックスシーンを含んだ一番の盛り上がりがある部分で、謎や伏線が次々と繋がりが見えたり解決して行ったりする部分になります。
結は、字の通りで物語がドラマが決着を見る部分になります。


作品の雰囲気は、ファーストシーンで決まります。
どんなシーンで始まるかというのは、その後の展開とも関係してきます。
最初に提示されたものが結末に繋がっているからです。
もちろん、作品によって異なるケースもあります。


主人公を魅力的に見せるためには、シンプルに徹することです。
もちろん複雑な心理はあるのですが、行動原理、判断基準を明快にしておくということです。
ドラゴンボールの孫悟空、ワンピースのルフィなど大人気作品の主人公たちを分析してみるとよくわかります。
彼らは明快な動機、目標を元にした行動をしているのがわかると思います。

今回はここまでして、しばらく連載をしていきますのでよろしくお願いします。

有料記事ですが、下記にシナリオの基本形パターンについてまとめた記事を書いていますので、もしよろしければ見てください😄
8000字弱の内容でわかりやすく書いています。
そして、毎週末ですが内容の書き足しをして中身を拡充してます^^

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