どっちが正解？右脳派と左脳派の創作アプローチ

おはようございます!
昨日とガラッと変わって、今日はクリエイティブについて書きます。
２つに分けて語ってしまうのはだいぶ乱暴なのですが、巷で右脳派、左脳派診断とか、一般化していてみなさんの理解もしやすいと思うので、右脳派的アプローチと左脳派的アプローチという例えを使うことにしました。

川邊一外 - Wikipedia

大川タケシ - Wikipedia

このテーマで記事を書こうと思ったのは、私にはストーリー工学と銘打って、体型的に脚本術を何冊も執筆されていてまさに左脳的なアプローチの師匠と理論理屈は後からで良いからまずはとにかく書きなさい、そして様々な人生経験を積みなさいという右脳的なアプローチの師匠を持っていたからです。
お二人とももう天国へ行かれてしまっているのですが、とても贅沢なことだと思っています。
そして私なりの結論があるのでそれを紹介したいと考えたためです。

左脳派の先生が書かれた本や、仰っていることは学生の時は正直難し過ぎて、頭の良くない私には理解不能でした^^;
いや、なんとなく分かることは少しはありましたが使って脚本を書くことは正直できませんでした。
そして、右脳派の先生のいうようにとにかく習作しなさいということは、分からないなりに悩みつつも、それでも書かないと書けるようにはならないという言葉を信じて頑張っていました。
まあ、今見たら酷いものもたくさんありますがw

理論理屈のアプローチは当時の私には難しかったので、体験から学ぶという形で学生時代からゲーム会社の中での実践をしていき、なんとなくできているかもという手応えを感じ始めた頃に、左脳派の先生の本を読み返した時に天啓を受けたように「なるほど!」という感じで体験的にできるようになったことが、論理的に説明されていて自分がたどり着いてやっていることは間違っていないのか、言語化するとこういうことなのかという感じでスッと入ってきました。

左脳的なアプローチが良いのか右脳的なアプローチが良いのかというのは、私としてはどちらでも自分に合った方法で良いと思っています。
創作に正解も不正解もないからです。
それぞれの人のそれぞれのやり方という余地はありますから、これだけが正解などというものはありませんし、ましてや右脳か左脳かなどという二択なんてありえませんw
色々と選り好みせずに試行錯誤して自分に合った方法を見つけていくことが大切だと思います。

職業人として会社員としてなんらかのクリエイティブな仕事をするのであれば、私の結論は左脳と右脳の両輪のやり方に到達した方が良いと考えています。
現代はお客様の時間の使い方が短時間でたくさんのことを細切れでという行動が日常では際立っています。
そんな中では、如何にニーズを掴み適切なベネフィットを提供できるのかということは左脳的なアプローチも必要だからです。
その方が確度を上げることができますし、アート作品のように世界でたった1人しか認めないけど1億円で売れるような商売であれば、自分の感性のみでも問題ありません。
ただ、それでも体験的な中から体系的なアプローチにたどり着くはずです。
ルーティンと言ったりすると思いますが、再現性のあることは体系化可能だからです。
但し、アートの場合はその人だけにしか適用できない体系化かもしれませんw

ちなみに私は、脚本だけではなく、ゲーム開発者として20代後半の時に勤めていたnamcoでマーケティングを学ぶ機会があり、左脳的、科学的アプローチで商品企画をする方法を学ぶことで、右脳的なアプローチとの両輪のスタイルへと到達しました。
これと自分のレベルが格段に上がったと実感できるもので、今でもそれは活かされていますし、より高い確度で売れる製品が作れるようになったと思っています。
また、その方法を関わってきた会社の中で伝えてきました。
と言ってもまだまだ学んだことの30〜40%ぐらいしか理解して使いこなせていないですが^^;
人生は死ぬまで修行なので、頑張っています!

結論としてはどちらも必要だし、どちらから言ってもたどり着く先は同じ山頂であるということです。
左脳で言ってもどこかで右脳的なアプローチもできないと、乗り越えられない壁にぶち当たります。
ロジックだけで作れるのであれば、AIが作る脚本も面白いのでしょうけど今のところそのようなものは生み出せていないです。
そういうアプローチをハリウッドでは試したようですが、論理的にはただしいが面白くない脚本しか作れなかったようです。
もっと時代が進み、AI技術が進化したら実現するのかもしれませんが^^;

ということで本日はこの辺で終わります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました🙇🏻‍♂️