リノベーション7 ~無垢材のワックス
リノベーションが無事完工し、ついに無垢材床と対峙するときがきました。
そう。ワックスがけ、です。
↑ ↓この床です
決行日は、よりによって最高気温をこれでもかと更新中の真昼間。
クーラーはまだ、ない。
そして、4階建ての4階。
大きな掃きだし窓から容赦なく降り注ぐ日差し。
立っているだけで滴る汗が、無垢材の床にパタパタと落ちる。ああ、染みになるなぁ。
これまでこの部屋を作ってくれた方も、同じように暑い中作業されていたと思うと本当に頭が下がります。改めてありがとうございました。
***
さて、今回は、無垢材床のワックスに関して。
無垢材のまま住まれる方もいらっしゃるようですが、無垢材は水に弱く、すぐに染みになってしまうとのこと。まぁそれも味だといえばそうなんですが… 。やはり、キッチンなど水周りが気になります。なるべく長く育てていきたい。そんな思いからワックスを塗ることにしました。
リフォーム会社から薦められたのは、WATCOとオスモカラーです。
ワックスとオイルはどう違うのか?
このサイトによると、ワックスとオイルはともに浸透性で、無垢材の表面を守るために使用するもの、と定義されています。
オイルは塗料を木材の表面から内部に浸透させて、木の表情をしっとりと浮かび上がらせることのできる仕上げで、主に植物油を採用しているようです。
対してワックスは、オイル塗装のように木に浸透して木を保護するというより、木の表面にとどまって汚れから守る塗装とのこと。無垢材本来の質感が残りやすいようです。蜜蝋のように動物性のものから、椰子などから採取される植物性まであるようです。
WATCOが「オイル」、オスモカラーが「ワックス」ですね。
WATCOは他に持っている物件で使っているとのことで、思い出してみると、結構、つやがあったような・・・。何かフローリングの上に一枚うすーいテカテカした膜が貼られている。そんなイメージ。
ここでは、もうちょっとナチュラルな感じで、傷もつくし、染みもできるかもしれないけど、育てていくような。そんな感覚を望んでいたので、いいのないかなー、とネットで探したところ、蜜蝋ワックスを発見しました。
実は、WATCOや、オスモカラーは、結構高価なんです。例えばオスモカラーだと、6352円の0.75リットルでたった9㎡ほど(材質により違いがあると思うけど)。30㎡となると … 2万円くらいは軽くかかってしまうんですね。(本国ドイツでは半額くらいらしいのですが)
蜜蝋ワックスは、30㎡なら300mlで十分足りると思います。価格は2760円!
口に入れても(まぁ入れないですが!)安全な素材というのも気に入りました。
というわけで、ワックスの準備です。
始めるにあたり、準備したものを紹介します。
1.未晒し蜜蝋ワックス(タイプC) 300ml × 2
2.マスキングテープ
3.乾拭き用タオル
4.カッター(マスキング用)
5.スポンジ(なんでもいい)
☆ 後から気づいたあったらよかったもの
ずっとひざをついて塗るため異常にひざが痛くなります。なんらかのひざサポーターは必須かと。あと、夏場は汗拭きタオルを大量に!ヒエピタもね!
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まずは実験。試し塗りです。
試し塗りにあたり、リフォーム会社より事前に同じ材料を入手する必要があります。同じ木材でも、産地によって特性は変わるらしいです。かならず使用しているものと同じものを入手しましょう!
写真の上が蜜蝋ワックスを塗ったところ、下が無垢材です。(材料はオーク材)
2度塗りのほうが若干濃くなっている気がしますが、そんなに変わらない感じです。(メーカーサイトでも特に2度塗りは指定されていません)
そして気になる撥水効果ですが・・・
見事に撥水しています。
無垢材のままではすぐに染みこんでしまいます。この染みこみが続くとムラや劣化につながります。
さて、実験もすんだので、本番開始です。
まずは軽くマスキングをします。今回は白塗装した壁だけマスキングしました。
蜜蝋ワックスをスプーン半分取り出し、スポンジに伸ばします。
塗ります。かるーく伸ばすように、大体0.5㎡くらい塗りこみます。
ムラなく伸ばし終わったら、乾拭きします。表面がべたっとせず、さらっとしていたらOK。基本この繰り返しです。
塗った後と前でこんな感じ。
暑さに負けず、少しずつ塗っていきます
1時間半ほどで、なんとか10畳くらい仕上がりました
… … …
… …
…
… 終わったー! ここまで多分3時間くらいかかりました。(かなり休憩入れてます)
仕上がりはこんな感じです。少しムラが… という場所はありますが、まぁ、こんなもんでしょう!
一番初めに載せた写真と比較して、木目がより強調されて出ている感じが分かりますでしょうか?
広さは30㎡ほどでしたが、300ml缶一つで十分足りました。購入していた残りは来年のメンテで使用することにします。
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