(55日目)全部自己満足社会
◆ その動機はどこから?
誰かになにかしてあげたい
誰かの役に立ちたい
これらはすべて利他的、といえるかもしれないけど、僕は利他的、という言葉はあまり好きではありません。(利己的の反義語として、では好きです)
人間は集団で生活する社会的な動物でありながら、個として存在しています。
個である上に人間は「自我」という概念があるわけで、利他的、という考え方は究極的には自我を否定することになる、僕はそう感じています。
まぁ卵が先か、鶏が先かという議論になるのであくまで個人の好みですが ・・・ なんとなくですが保守的な人は利他という言葉を好み、リベラルな人は自己満足という言葉を好むと感じています。
僕はリベラルなので、「他人にするなにか」もすべて「自己満足」でいいのではないのかな、と思っています。
何かを行うという「行為」の「動機」はその人を作用点として発生する物理現象のエネルギー源なのですから。
◆ 行為の持続性について
自己満足って「自己を満足させること」なんですから、他人によいことをする、役に立つことをすると、貢献感が得られるし、社会の中の存在感が得られるし、何かあったときには助けてもらえるし ・・・ など、よいことづくめなわけですね。与えたものが戻ってくる。自己を満足させる。だから、また行う … よい循環。
これが「他人のため」という目的で行うと、その行為に持続性がない、そんな印象をうけます。
面接をする人から聞いたのですが、志望動機の答えとして、利他的な発言をする人より自己満足から行っている、(いわゆる好きだから行っている)と発言する人のほうが圧倒的に安心感があるし、仕事も続けてくれると認識するようです。
キャリアカウンセリングでもまず自己一致、自己理解をしていることがとても大事だといわれています。
まずは他人ではなく、自分の「好き」をきちんと認識し、その「好き」を社会にどう還元できるか?そう考えたほうが、生きやすくなるし、社会にも受け入られやすい。下手な依存も少なくなるし、過度な期待もしなくなる。
そして、そんなあなたを受け入れてくれる社会はきっと存在する。
これはもう信じるしかありません。
信じることって結構勇気要りますよね。
ただ、まぁ、ね。 根拠のないものなんて世の中ごまんとありますし、そんな頼りないものにすがって日々ぼくたちは生活しているわけです。
揺れ動く地球という天体にぽつねんと存在している自己。
お互い信じて頼って、でいいんじゃないですかね?
違ってたらさっさと出ればいいんですし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?