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デザイン思考テストについて【誰でもA〜Sはいける?】

1.はじめに


これまで数多くのnoteを出してきました。ESと面接と企業や業界研究については特に念入りに。

逆にWEBテストやGDについては書いてきませんでしたね。

WEBテストは結局のところ、自分でどれだけ青本を回せたから次第ですし、GDはインターンの参加経験を積んだり、Twitterの発信を見ていれば分かる、というか実践が一番早いと思ったからです。

ただ書こうかどうか悩んでいたものが一つあります。

それがデザイン思考テストです。

正直SSとかが取れた事はありません。S止まり。

あまり大層なことは書けないのですが、ただデザイン思考について、今一度皆さんに考えてもらう機会を作りたいと思い書くことにします。


2.デザイン思考とはなんぞや


Wikipediaによれば次のように定義されています。

『デザイン思考とは、デザイナーがデザインを行う過程で用いる特有の認知的活動を指す言葉である』



ではデザイナーとは?

同じくWikipediaでは、「視覚領域において意匠計画や図案、設計を手掛ける人」と定義されています。

どうやら視覚的なもの、例えば建築物とか、アートなどの視覚的に見えるものについて制作を行う人が、どうすれば理想のものが作れるかを考えるための思考プロセスが「デザイン思考」と呼ばれるようです。

そしてこのデザイン思考には5つのステップが存在します。

共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストの流れです。

http://www.nara-wu.ac.jp/core/img/pdf/DesignThinking5steps.pdf


共感はユーザーがどのような考えを持っているか、ヒアリングや情報収集をする。
問題定義はヒアリングした内容から、ユーザーが何を問題と思っているのか明確に表現する。
創造はアイデアを正しさではなく、可能性を広げるためにどんどん発案する
プロトタイプはアイデアから加工してソリューションを作り出す。
テストは最後にユーザーからプロトタイプのフィードバックを貰う。

ざっくりこのような流れになっています。


3.量は質を凌駕する


上記に挙げた情報と、もう一つ重要な観点を付け加えます。

それは「量は質を凌駕する」という言葉です。

誰が言った言葉なのかは定かではありませんが、デザイン思考テストでは提出数が少ないと、もっと数を増やしてみるようにアドバイスがされる事があります。

「量」が無ければPDCAを回す事は出来ません。よほどセンスがある人でなければ一発でお目当てのソリューションを作り出す事は不可能です。

Googleもサービスを提供する際に何十回もミーティングを行ったようですし、スティーブジョブズも気に入らなければ何回でもやり直させてmacやiPhoneを作り出しました。

また「神は細部に宿る」という言葉もあります。

デザイン思考テストは文字をダラダラ書くものではなくソリューションを短時間で打ち出して回数を増やすため、文字数が少なく詳細な部分が伝わり辛いという事もあるでしょう。何回もやり直して、細かい部分を修正する事で、美しいソリューションが完成するのです。

また、メタ視点にはなりますが、有料でデザイン思考テストについて記載されている方は文面に必ず「多く受験」した事を書いていると思います。

やはり量は質を凌駕するのです。


4.5つのステップをデザイン思考テストに活かす


3章をもう一度見て、5つのステップを振り返ります。

共感→問題定義→創造→プロトタイプ→テストですね。

まず多くの人は共感部分から基礎固めをする必要があります。共感のためには情報収集が必要ですが、この情報収集を自分が好きな媒体だけで行なっていないか注意が必要です。

例えばインスタグラムやTwitterだけで情報収集をしている人は新聞や経済ニュースサイト、書籍など若干お堅いものも使った方が良いでしょう。

また、新聞しか読まない人は逆にスマートフォンで色々なアプリを入れて、UIが使い辛かったり、案外使いやすかったり、視覚的に分かる部分を自分で言語化しながらとにかく使いまくりましょう。

自分が今まで触れてこなかったものに触れるという動作が、まさに世の中の多くの人に共感をするために必要なものとなります。

共感がしっかりできれば、今度は溢れた情報を整理する作業に入ります。多くの情報の中から、自分が理解出来る言葉や表現に再定義しながら、そこで自分が「負」を感じたもの、その感覚を大事にしてください。それが問題定義に繋がります。

創造はとにかく量あるのみです。どんな突飛なものでも良いので、この段階で人の目は気にする必要は無いです。

プロトタイプの段階では、拡散したアイデアを収束させていきましょう。今度はユーザーの視点からどのようなものが受け入れられるか考える必要があります。

最後にテストです。この段階がデザイン思考テストですね。ここの段階は自分は評価する側に回った気持ちでいましょう。評価セッションは今まで自分が多くの人に共感し、その情報を整理した観点を持ちながら、他の人のソリューションを客観的に判断しましょう。


この流れを日常的に練習していくと、短時間でテストをされた際に数秒で思考がまとまるようになります。

結局最強の答え方なんてものは1日で身につく訳ではなく、日頃の習慣によって成り立つのです。

「ローマは1日にして成らず」


5.定型ノウハウは時代遅れになる


現時点で、もしかしたらこの通りに答えればいいよというアドバイスは存在し、その通りに答えた人が良い評価をされるという可能性はあるかもしれません。

しかし、それが1年後、2年後と同じように評価される保証はありません。

例えば1990年代にiPhoneそっくりのものを発明できれば英雄です。天才的なデザイン思考の持ち主と褒め称えられるでしょう。

しかし、2022年にiPhoneそっくりのものを発明した人はデザイン思考が優れていると評価されるでしょうか。もちろん、凄い事には変わりませんが、新たなものを創造するという意味ではデザイン思考を持っているとは言えないという見方が大半を占めると思います。

このように定型ノウハウは時代遅れになりますが、試行錯誤するプロセスは決して時代遅れになりません。一つ目に、その過程をわざわざ辿ろうとする人が少ない事。二つ目に、常に新しい情報をキャッチアップする事に繋がるという点が理由です。

皆さんも、トークスクリプトやノウハウではなく、思考するプロセスの方に力を注いでください。


6.どこで練習すればいいの?


量は質を凌駕すると言いましたが、日頃頭の中で練習するだけじゃ不安ですよね。こちらから練習できます。


また、就活生ならHello,Visitsがよく無料でデザイン思考テストそのものを受けられる機会を提供しています。

住友商事やサッポロビールのインターンといった、毎年行われているもので練習するのも良いですが、無料で使えるやつはジャンジャン使っちゃいましょう。

後はケース問題を解く事ですね。東大生が書いたケース問題ノートを読み、daily caseを解いていくのが良いと思います。



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