坂本龍一さん
「世界のサカモト」「教授」と呼ばれ、世代や国境を超えたリスナーから愛され続ける音楽家の坂本龍一さんが、2023年3月28日にご逝去されました。
今年の1月に、高橋幸宏さんが永眠されたばかりだというのに。
「ユキヒロさんよりもずっと前から闘病生活を送っている坂本さんが、近い将来お亡くなりになる可能性も・・・」と、ある程度の覚悟はしていたつもりでした。
それでも、やはり大きなショックを受けています。
最も好きな坂本さんの曲は「カクトウギのテーマ」。
1979年に坂本龍一&カクトウギ・セッション名義で発表されたスタジオアルバム『サマー・ナーヴス』の収録曲です。
坂本龍一&カクトウギ・セッション
『SUMMER NERVES』
坂本龍一&カクトウギ・セッション 『SUMMER NERVES』
LP (25AH 507) / Japan / 1979
80年代の『全日本プロレス中継』で、次期シリーズの予告に「カクトウギのテーマ」が使用されていました。
この曲を聴くたびに、強豪外国人レスラーの来日を知らせる予告を楽しみにしていた幼いころの記憶がよみがえります。
忌野清志郎さんとのコラボレート曲「い・け・な・いルージュマジック」(1982年)で坂本龍一というミュージシャンの存在を知る以前から、メロディを口ずさんでいた「カクトウギのテーマ」は、最初に好きになった坂本龍一の曲ということになるんですよね。
なお、このアルバムでドラムを叩いているのは、ユキヒロさんです。
ピアノ曲で好きなのは、タブラ奏者のU-zhaanさんとのコラボ盤としてリリースされた「Asience」。
Ryuichi Sakamoto + U-zhaan
『Tibetan Dance / Asience』
Ryuichi Sakamoto + U-zhaan 『Tibetan Dance / Asience』
7" (TANX-20008) / Japan / 2015
この音源を聴けるのは『RECORD STORE DAY 2015』限定商品として発売されたこちらの7インチだけかも。
「Asience-fast piano」を貼っておきます。
坂本さんがプロデュースした90年代の中谷美紀作品も素晴らしくて。
中谷美紀
『MIKI』
中谷美紀 『MIKI』
2LP (WQJL-162/63) / Japan / 2022
坂本さんと中谷さんが生み出した名曲をコンパイルしたベストアルバム『MIKI』(2001年)。
『レコードの日 2022』限定商品としてアナログ化した2枚組LPです。
D面に3曲のインストを収録。
「エアーポケット - Instrumental」を聴きたくて、レコード棚から引っ張り出しました。
海外からの人気も高い大貫妙子さんの名盤にも、坂本さんが大きく関与しています。
大貫妙子
『SUNSHOWER』
大貫妙子 『SUNSHOWER』
LP (GW-4029) / Japan / 1977
坂本さんがアレンジと演奏で全曲参加している2ndアルバム『SUNSHOWER』。
配信で音楽を聴いている若いリスナーは、本作のアレンジを坂本さんが担当していることをご存じないかもしれませんね。
1978年に発表された山下達郎さんのライブ盤にも、坂本さんが全面参加。
山下達郎
『IT'S A POPPIN TIME』
山下達郎 『IT'S A POPPIN TIME』
2LP (RVL-4701~2) / Japan / 1978
1978年3月8日と9日に六本木ピットインで録音された2枚組のライブアルバム。
サブスク解禁されていませんが、9月に復刻盤LPが発売されます。
多くのファンが紹介していると思うので、あえてYMOのレコードには触れていませんが、最後にこの1枚だけ。
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
『X∞MULTIPLIES』
YELLOW MAGIC ORCHESTRA 『X∞MULTIPLIES』
LP (ALR-28004) / Japan / 1980
坂本さんにお会いした際に、サインをお願いしたのは『X∞MULTIPLIES』のLP。初めて買ったYMOのレコードです。
謹んで哀悼の意を表します。
坂本さん、ありがとうございました。
※以上で終了。「投げ銭」でサポートしていただけましたら大変助かります。
ここから先は
¥ 100
サポートしていただけましたら大変助かります。 いただいたサポートは、両膝の前十字靭帯再建手術と変形腰椎症の治療に使わせていただきますので。