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【COCOBAT vs BB】 ココバット『Devil's Rondo』レコ発 with BB

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2023年1月9日、アンダーグラウンド・シーンをサポートするHELLO FROM THE GUTTERの企画イベントSILENT RUNNING vol.28が、渋谷サイクロンで開催された。

昨年(2022年)13年ぶりの単独CD作品『Devil's Rondo』をリリースしたCOCOBATのレコ発ライブで、対バンはBB

2023年1月9日 @渋谷Cyclone
SILENT RUNNING vol.28
COCOBAT / BB

【BB】

photo by Hiroaki Gobe

先攻はBB。

ご存じの方も多いと思うが、BBのRyujiはCOCOBATの初代ヴォーカリスト。
WRENCHの坂元東(g)、MINOR LEAGUEの駒村将也(b)と広野与一(ds)というラウドミュージック界の猛者が集結したBBは、2010年の結成以降、精力的に活動を続けている。

2017年11月に、今回のイベントを主催するHELLO FROM THE GUTTERからREDSHEERとのスプリットシングル『In The Beginning Of Noise Slaughter』を発表。
2019年3月には、Daymare Recordingsから待望の1stフルアルバム『BLACK BABEL』をリリース。

しかし、2021年12月10日に行われた配信ライブを最後に、広野が脱退。
2022年は楽曲制作に専念していたため、今回の『SILENT RUNNING vol.28』は1年ぶりのライブとなる。

元REDSHEERのKATARAOをサポートドラマーに迎えてプレイされた全6曲中、2曲目の「Shadowy」以外はすべて新曲。
張りつめた空気を切り裂くような鋭さと、重厚さを兼ね備えたこれまでのスタイルを踏襲しながらも、「キャッチー」ということばが脳裏をよぎるほど印象的なフレーズがちりばめられている。

(有観客ライブでは初披露となる)Ryujiのギターを加えたことによって厚みを増した新生BBサウンドを爆音で体感し、すでに彼らが新たなフェーズに突入していることを知る。

心地よい疲労感に浸りながら、これらの新曲が音源化すること、そして再びライブで聴ける日が来ることを早くも願っていた。

photo by Hiroaki Gobe

BB
 Ryuji - voice, guitar
 Azuma Sakamoto - guitar
 Masaya Komamura - bass
 KATARAO - drums

 1. new song (untitled)
 2. Shadowy
 3. new song (untitled)   
 4. new song (untitled) 
 5. new song (untitled) 
 6. new song (untitled)


*     *     *

【COCOBAT】

photo by Hiroaki Gobe

後攻は、HELLO FROM THE GUTTERから『Devil's Rondo』を発表したCOCOBAT。

「Devil's Rondo」と「Discipline」をカップリングして、2021年に発売された7インチは早々に完売。
そして2022年7月には、7インチの2曲に新録曲を加えた5曲入りCDがリリースされた。
なお、本作のタイトル曲となった「Devil's Rondo」は、80年代に活躍したヘヴィメタルバンド、SABBRABELLSのカバー。

レコ発として開催されたこの日のライブは、7インチ収録曲の「Devil's Rondo」と「Discipline」からスタート。

15分の大作インスト曲「Dolphin Ear Bone」を含む『Devil's Rondo』収録曲はすべてプレイされ、『I versus I』(1999年)、『GHOST TREE GIANT』(2001年)、『SEARCHING FOR CHANGE』(2009年)といったアルバムの曲も披露。
30年以上の歴史を網羅するような充実のセットリスト。

SNSで発表されていた終演予定時間が近づいてきたころ、『Devil's Rondo』に再録バージョンが収録された「Struggle」、そして「Grasshopper」。
名盤の誉れ高い『STRUGGLE OF APHRODITE』(1993年)と『RETURN OF GRASSHOPPER』(1996年)のリード曲でフィニッシュ。

photo by Hiroaki Gobe

COCOBAT
 Hideki - vocals
 Seiki - guitar
 Take-Shit - bass
 Kimu - drums

 1. Devil's Rondo
 2. Discipline
 3. Drop Dead
 4. Spaghetti
 5. Hand Nuts
 6. Araña (Spider Is OK)
 7. Dolphin Ear Bone
 8. Far
tunening
 9. Tetrad
10. Eye Eye
11. Digitate
12. Struggle
13. Grasshopper

場内に拍手が鳴り響く中、Hidekiがステージを去り、ニット帽を深々とかぶったRyujiが登場!
COCOBAT在籍時代を想起させるRyujiの出で立ちに、当時を知る古参ファンから歓声が上がる。

「Take Care of Your Ass」「Ugly Shit Need More Paper」のショートチューン2連発から「Cocobat Crunch」。
久々に同じステージに並び立つTake-ShitとRyujiの姿を見て、胸が熱くなる。

嵐のように過ぎ去ったRyujiとCOCOBATの邂逅は、この場所にいたすべての人間にとって至福のひとときだったはず。
その証拠に、終演後もフロアに残って談笑していた誰もが皆、満面の笑みを浮かべていた。

photo by Hiroaki Gobe

COCOBAT feat. Ryuji
 Ryuji - voice
 Seiki - guitar
 Take-Shit - bass
 Kimu - drums

 1. Take Care of Your Ass
 2. Ugly Shit Need More Paper
 3. Cocobat Crunch


*     *     *

【information】

▶BB



▶COCOBAT



▶HELLO FROM THE GUTTER


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