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追悼 ドクター・ロニー・スミス ~サイン入りレコードA to Z (note版) 第16回 LONNIE SMITH

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すっかりご無沙汰してしまったnote版A to Z。
前回のBiz Markieに続き、今回も追悼回です。

アルファベット順ではありませんが、ご容赦ください。

第16回 LONNIE SMITH


9月28日にオルガン奏者のDr. Lonnie Smithが逝去されたことが、所属レーベルのBlue Note Recordsから発表されました。享年79歳。


残念ながら、彼のライブは一度しか観たことがありません。

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Dr. Lonnie Smith (Hammond B3 org)
Jonathan Kreisberg (g)
Xavier Breaker (ds)

私が観たのは、2018年7月29日の2nd.ステージ。
軽い気持ちで観に行ったDr. Lonnie Smithのライブは、こちらの想像をはるかに超えるものでした。
この年の5月に観たLeRoy Hutsonと並んで、2018年のベストライブです。

実のところ、この日のライブを観るまで、私はDr. Lonnie Smithの熱狂的なファンではありませんでした。
もちろん、好きな作品があるのでライブを観に行ったわけですが、全ての作品を聴いているような方や、来日するたびに足を運んでいる方に比べると・・・。

それでも、この日のライブは本当に素晴らしくて。
とても70代とは思えないパフォーマンスと、革新的な音楽に魅了されたのです。

彼が使用していた杖は、叩くとベースのような音が出る電子楽器になっているんですね。その杖から鳴り響くリズムが、まるで最先端のダンスミュージックのようで。

「世界に一台しかない楽器だよ。元々はスティックというタッピング奏法のための弦楽器だ。僕は杖をつくので、スティックとステッキの両方を持つのは嫌だから一体化してもらったんだ」

こちらのインタビューから引用させていただきました。
興味深い内容なので、ぜひ。


終演後、Dr. Lonnie Smithにサインをお願いすることができました。
持参したレコードは、この2枚。

【 1 】

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LONNIE SMITH
『AFRO-DESIA』 LP

Dr. Lonnie Smith
2018年7月29日 @Blue Note Tokyo

Dr. Lonnie Smithの作品の中で最も好きなのが、この『AFRO-DESIA』(1975年)。


【 2 】

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THE JAZZ FUNK MASTERS featuring LONNIE SMITH
『LIVE JAM!』 LP

梅津和時
2017年2月24日 @赤坂B-flat
Dr. Lonnie Smith
2018年7月29日 @Blue Note Tokyo


そしてこちらは、1992年5月12日に高円寺ジロキチで録音されたライブ盤。
メンバーは、Dr. Lonnie Smith(org)、梅津和時(as)、片山広明(ts)、吾妻光良(g)、佐野康夫(ds)。

Dr. Lonnie Smithの存在を初めて意識したのは、ディスクユニオンで見かけたこのレコードでした。
「あれ? このLonnie Smithって人、ブルーノートからレコードを出してる人だよな。そんな人がジロキチに出たことあるの?」と思ったんです。

Dr. Lonnie Smithにサインを入れてもらった前の年に、梅津和時さんにもサインを入れていただきました。その際に梅津さんが、しげしげとジャケットを見つめながら「・・・かろうじて全員生きてるな(笑)」と仰ったんですよね。

2018年11月13日に片山さんが他界され、そしてDr. Lonnie Smithまで・・・。

謹んで哀悼の意を表します。安らかに。

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