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CD全盛時代もずっとレコードを買っていた

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レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。

先月、MIONアップサイクルのサイトにこちらの記事が掲載されました。

CDで音楽を聴くことが主流になった時代にリリースされた海外アーティストの輸入盤LPについて書いた記事です。

この記事を作成していたとき「そういえば、国内盤のレコードっていつ頃まで買えたんだろ?」と思ったんですね。

自宅のレコード棚を確認したところ、80年代に生産されたもので最後に(リアルタイムで)購入したのは、渡辺美里の7インチ。1988年10月21日に発売された12枚目のシングルです。

渡辺美里
『君の弱さ / 10 years』 7” (1988)


DOOMやOUTRAGEといった国内スラッシュメタル・シーンで活躍していたバンドが1989年にLPをリリースしていますが、それらを入手したのは高校卒業後に上京した90年代以降。私が育った田舎のレコード屋にはCDしか入荷されなかったので。

OUTRAGE
『BLIND TO REALITY』 2LP (1989)

橋本直樹さん(vo)、阿部洋介さん(g)、安井義博さん(b)、丹下眞也さん(ds)のサイン入りです。

サインを入手した経緯はこちらをご覧ください。


1989~1992年に出た国内アーティストの新譜はCDを購入しましたが、それほど多くありません。ライブを観に行っていたスラッシュメタルバンドのCDを買っていたくらいで、J-POPのCDを買ったのはほんのわずか。
当時は主に海外のメタルやミクスチャー、オルタナティヴロックを聴いていたので(ヒップホップも少々)。海外アーティストの作品は、輸入盤のレコードが買えましたからね。


1993年くらいになると、国内の好きなバンドが7インチを出すようになりました。

DOOM / COCOBAT
split 7" (1993)

H.G. FactからリリースされたDOOMとCOCOBATのスプリット盤。

DOOMの藤田タカシさん、PAZZさん、COCOBATのTAKE-SHITさん、元COCOBATのRYUJIさん(BB)、SUZUKIさん(PULLING TEETH)、アートワークを手掛けたPUSHEADのサイン入り。

サインを入手した経緯はこちらを。


渋谷系周辺のアーティストは、90年代初頭にもアナログ盤を出していましたよね。

pizzicato five
『pizzicato free soul』 2LP (1992)

小西康陽さん、野宮真貴さんのサイン入り。


まれに海外アーティストの国内盤LPが発売されることもありました。

LENNY KRAVITZ
『ARE YOU GONNA GO MY WAY』 LP (1993)

1993年5月7日に発売されたレニー・クラヴィッツの3rdアルバム『ARE YOU GONNA GO MY WAY』の国内盤LP。邦題は『自由への疾走』。

EUプレスのオリジナル盤よりも高かったけど、帯付きだったので買っちゃいました。

名曲揃いの大傑作。
一番好きな曲は「Heaven Help」です。


90年代半ばになると、アナログ盤を出すハードコアやミクスチャーロックのバンドが増えたし、日本語ラップの12インチもガンガン発売されていましたからね。

で、DJブームと共にアナログ盤も流行って、J-POPの人達もリミックス盤を出してみたり。

その後も根強くアナログを出し続けてくれたレーベルのおかげで、なんやかんやと日本人アーティストの新譜をレコードで聴き続けることができました。ありがたいことです。


と、ここまでご覧いただいたように、一般的に音楽を聴く手段としてCDが主流だった時代にも、レコードは絶滅していなかったってこと。
日本にもわずかながらアナログ盤を作ってくれる人達がいて、レコードを買っている人達が存在していたのです。

海外ではレコードを出して続けているアーティストも多かったし。
(MIONアップサイクルの記事に掲載したレコードは、全てリアルタイムで購入したものばかりです)

現在のレコードブームがいつまで続くかわかりませんが、ブームが去ってもレコードをリリースしてくれるアーティスト、レコードを聴き続ける音楽ファンがいるに違いありません。



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