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情報のアンテナよりも己の中での思考を突き詰めよう

私は戦術に興味を持った小学生の時から
いつも戦術の勉強をしたくてウズウズしていました。
いまでもです。

何か新しい概念はないか?
新しい専門用語はないか?
少しでも最新の情報を漁り、知識を詰め込む事に夢中になっていました。

これはサッカー戦術だけではなく、あらゆる事に起こる現象かと思います。
勉強に飢えている様な状態です。

子供の時はテレビや本で、パソコンを手にしてからはインターネットで
毎日のように情報を詰め込んでいたある日、

「情報を待っていてもいつまで経っても最先端にはいけない。
  もう情報を追いかけるのをやめよう、自分で作っていこう」

そう思ってから、私は戦術の理解度がより高まったと思います。

例えるなら
いままでが、情報をという「エサ」を口を開けて待っていた雛鳥が
エサをもらう事をやめて自分で飛ぶ事を決心したイメージとでも言いましょうか?
言葉の概念がないプレーにもどんどんと言葉をつけるようにしました。

もちろんそれは、わかりにくい言葉ではなくわかりやすい言葉を自分の中で使い、戦術観を高めていきました。

ご覧になられている方はイメージできますでしょうか?


例えば「5レーン理論」という戦術の概念があります。
この言葉を初めて見聞きした時、この様に感じませんか?
「あ~それ~5レーンって呼び方にしたのか?」
「ふ~ん大外をワイドレーンというのか~」
”ワイドレーン”という言葉は初めてでも
その場所の事を今まで
”大外”だったり”
タッチラインぐらい”だったり
様々な言葉で自分の中では呼んでいたかと思います。

言葉は新しいが、概念はよく考えたら今まであった。
自分の中には確立されていた。という感覚。


このような感覚がわかる方であれば、私の言いたい事がわかると思うのですが、なかなか文章にするのが難しいですね。笑

とにかく、情報というのは待つ物ではなく
自分がその学問を創っていく物とイメージしていただくとわかりやすいと思います。

5レーンという言葉が出回ってから
人の配置の仕方やピッチに対するポジショニングを考察された方もいると思います。
ですが、自分の中でもし5レーンと同じような言葉を作っていたならば
きっと今はもっと深い場所だったりもっと本質的な部分を考察しているはずです。

そうする事で、自身の頭の中で戦術はどんどん進化する。
   

より早く局面を理解し
より効果的な対策を打てるのです。

選手が戦術力を身に着ければ、
試合中のあらゆる場面で戦術的解決策が即座に頭からイメージされるはずです。

後半、点が取れるFW
90分守り切れるDF
試合を通して安定感のあるMFになるためには戦術眼のレベルアップは必須です。

今回伝えたかった事は、戦術に限らず何かを勉強しているときは
その学問を創るぐらいの気持ちで、自己の中で突き進むと
新しい世界が見えてくるという事です。




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