見出し画像

【続編】海外遠征におけるモバイル通信。品質のドコモが完全に終わったので、楽天モバイルに切り替えた話。

今年3月に以下の記事を出したのだが、あれから事情が変わって ahamo から楽天モバイルに切り替えた。


トレイルランニングの海外遠征に限らず、普通の観光目的での海外旅行を快適にするには、スマートフォンの通信がどこでもつながることは重要であると考える。従来ですと、現地の空港に到着後にプリペイド SIM を購入して、SIMフリーの端末でつなぐというのが一般的な流れであった。

しかし、2021年3月に ahamo が登場して以降、日本のいくつかのサービスでは月額料金に海外データローミングがそのまま利用できるプランが登場。ただし、ahamo が登場したのはちょうどコロナ禍で海外渡航も出来ない状態でもあったので、なかなかシームレスな海外データローミングの良さが分からなかったが、これが実感できたのは2022年秋以降、海外渡航が自由化されたときにいったフォルモサトレイルのときだった。

ドコモの品質神話の崩壊

SNS 上では 2023年はじめ頃から報告されていたようだが、私自身このドコモの回線品質が落ちたなと感じたのは、2023年4月頃ですかね。

大阪の梅田や心斎橋といった大阪の繁華街での通信が不安定なのは仕方がないと感じていたのだが、私が住んでいる大阪府郊外でも、回線品質が悪化していて、いわゆるパケ詰まり現象が発生して、通信が遅いもしくは出来ない状態が顕著にではじめる。

そして、2023年4月に台湾にいったときも、ahamo の回線で国際データローミングしても、前回の2022年11月と明らかにパフォーマンスが落ちていて、快適に通信が出来ない状態になっていた。このときは、最初の2日間は墾丁という台湾の最南端の田舎だったので仕方がないと思ってはいたが、台南に移動してからも同じ事象が発生続けていた。さすがにこれはまずいなと思ったため、台南で現地のプリペイドSIMを新たに契約して使ってみるとめっちゃ快適という感じだった。

国際ローミングって、現地の回線を間借りして、そのまま日本国内のネットワークに接続しに行きます。そのため、結果的に日本国内のドコモのネットワークにつながるので、そこでボトルネックになっていたのではと推察しています。

ドコモの回線品質低下は、ドコモの 5G ネットワーク戦略のミス

「ドコモは高いけど、回線品質がいいのでドコモを使っておけば大丈夫」「ドコモが一番エリアが広い、田舎や山間部でも安心」というのをよく耳にしたものだが、これは2023年ではもう一切通用しない。

モバイル通信技術の詳細は専門外なので詳しくは語れないが、一言でいうと 5G ネットワークの設計や戦略に大きな判断ミスをしたのが一因ではないかと私は感じている。一応、チューニングレベルでは若干改善はしてきてきているものの、残念ながら根本的に解決するには、基地局やバックボーンの設計の見直しもしないと厳しいのではと感じている。数ヶ月でリカバリーできる話ではなくて、おそらく数年単位、この問題は続くと私は見ている。

というわけで、当面はドコモ回線の利用は厳しい(docomo、ahamoに限らず、MVNO回線含めて)。

現在は、楽天モバイル + IIJmio(KDDI回線)で運用

昔、Vodafone の回線品質の悪さを揶揄して「世界で使えて自宅が圏外」という言葉が2ちゃんねるで流行ったのを記憶しているのだが、正しくこれに近い現象が2023年4月頃から発生。さすがに、年に数回の海外遠征のために ahamo の回線を持ち続けるのは厳しいなあということになったので、回線の切り替えを模索。

結果、現在は以下のようになっている。

  • メイン:楽天モバイル(毎月980〜2980円(外税))

  • サブ:IIJmio(毎月850円(税込み))

私の使い方の場合、楽天モバイルでも毎月1980円(外税)しかかからず、両方合わせてもほぼ ahamo と月額料金が変わらない上に、回線冗長も出来ているので、万が一片方のキャリアが障害が発生しても安心な状態。あと、楽天モバイルは、毎月2GBまで海外データローミングが無料で使える。

先月渡航した韓国では、楽天モバイルの海外データローミングでネットに接続していたが、回線品質に問題なし。普通に接続できるし、タイムラグが発生するといったこともなかったと思う。

ちょっと心配だった 2GB という少ないデータ容量は、ホテルでは WiFi に繋いでましたので、3泊4日で 800MB に抑えられた。韓国のインターネット速度は日本よりもいいらしくて、ホテルも普通にめっちゃ快適に繋がりました(台湾のホテルの WiFi は速度が遅いところが多くて、結局 モバイル回線使ったほうが快適な場合が多い)

2GB だと全然容量足りないと考える人は、現地のプリペイドSIMの契約は考えたほうが良いだろう。その場合でも、海外現地の空港到着直後からプリペイドSIM契約までの「つなぎ回線」としても利用しても良いだろう。

※ 楽天モバイルの海外データローミングの容量は500円で 1GB 追加することもできる。

3日4日の韓国でのデータ通信消費量(800MB)


楽天モバイルの回線品質は良くなっている

楽天モバイルの回線品質は、サービス開始当初と比較するとかなり良くなったと実感している。サービス開始当初は、1年間無料のときに使わせて頂いたが、あのときは正直実用に耐えられなかった。しかし、ここ数ヶ月の楽天モバイルの回線品質が良くなってきてる。特に大阪の梅田の繁華街では、正直なところドコモよりも繋がっている。

阪急梅田駅ビルのなかにある無印良品で、MUJI パスポートのアプリを起動させると、ドコモ回線ですと MUJI パスポートのバーコードが全然表示されず困ったことがあったのだが、楽天モバイルだとすぐに表示される。もちろん、ビルによっては楽天モバイルが弱いところはあるが、その場合は予備の IIJmio の回線に切り替えれば問題なし。これで不自由なく、生活は出来ている。

あと、山の中はどうかというと、私がよく行く山々(箕面〜池田、六甲山系、京都)あたりではそこまで不自由に感じたことはない。また、2023年5月に行った山口の秋吉台においても基本的に楽天回線でも問題なかった。ただ、場所によっては、やはり IIJmio(KDDI回線)が頼りになるのは事実なので、楽天モバイル + 何らかの予備回線(KDDI もしくはソフトバンク系)の運用が望ましいかなと思う。

まとめ

  • 数年はドコモ回線から手を引くべき

  • 楽天モバイル + 予備回線の運用が望ましい

  • 楽天モバイルは毎月2GBまで海外データローミングが付いている

正直、楽天モバイルは海外ローミングの容量3GBまで拡大していただけると非常に嬉しいのだが、どうなんだろうね。いま、楽天モバイルへの設備投資の影響で、楽天グループ全体が赤字なってしまっているので、厳しいだろうな。。。ただ、赤字は縮小化傾向にあり、2024年にも黒字化も見えてきているらしい。ドコモの回線品質低下が追い風になっているかもしれない。楽天モバイルには、ぜひ頑張ってもらいたいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?