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少しの変化の先にある、私の知らなかった世界に感動した

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

みなさんこんにちは。わさびです。
コロナがきっかけで都心に住むのを辞め、千葉の古民家に移住した33歳です。

私が現在住んでいる地域は、車が無いと生活できません。そんな生活から、新しい気づきを得たときの話です。

幼少期からずっと徒歩と電車でどこにでも遊びに行ける生活が普通だった私は、古民家移住を決意すると同時に、今まで考えもしなかった“車の免許を取得する決意”もしなければなりませんでした。

新潟まで免許合宿に行き、どうせ合宿に行くなら一緒に取ってしまおうと、ずっと興味があった普通二輪(中型バイク)の免許も同時に教習。3週間後、新潟から帰って来た時には「ハンドルなんて触ったこともない私」から「マニュアル車とバイクを運転できる私」に進化していたわけです。

人生の、そのたったの3週間で、私の世界は一変しました。乗り物を運転できるようになったら、行動範囲がとてつもなく増え、見える景色が大きく変わってきたのです。“景色そのもの”も変わりましたが、特に私が感動したのは“人間の景色”がよく見えるようになったことでした。

人間の景色。ドライバー同士のやりとりがないと交通は成立しないのだということに、私はひどく感動しました。

全く知らなかった。

路上での運転は、人と人とのコミュニケーションの上に成り立っていたことに気づかされました。
なぜウィンカーを出すのか。なぜ対向車を待つのか。急に進路変更する人、周りが見えずに突き進む人。待てる人、譲れる人。車の運転って、人の優しさも、余裕のなさも、すべて丸裸になってしまう。そして思わぬところで、人の優しさに触れることができる。

徒歩や自転車で生活していたら、全く知らない人の優しさや底意地の悪さのようなものに沢山触れることはありません。電車だと、人との距離も近くトラブルも起こりがちですが、車ほど多くの“人の意志”を目の当たりにすることはありません。
道路がドライバーひとりひとりの協力から成り立っているというのは、助手席などにただ乗っている時は想像すらしていない感覚でした。

合宿から帰ってきた二日後から、私はほとんど毎日車を運転しています。
よく歌詞で「人生の道」とか「人間交差点」とかっていう表現をするけれど、毎日車を運転していて初めて、その言葉たちの真の意味が理解できた気すらします。

私は昔、乱視の酷い子供でした。メガネをかけるのがどうしても嫌で、どうにか裸眼で生活していたのですが、小学校5年生の時に初めて視力矯正をすることに。初めてメガネをかけたら、やっぱり世界がガラリと変わって、今まで見えていると思っていたものが全然見えていなかったことに気づいたんです。

まずは、世の中がこんなにゴミだらけで汚いということにショックを受けました。そして街の汚さとは反対に、人の表情がこんなに柔らかだということに感動したのです。メガネというものを思いきってかけてみてよかった。小学校5年生の私がそう強く思ったのを覚えています。

世の中そのものは、少しずつしか変わりません。ですが、自分の“見かた”を変えることで、自分の中の世界は180度変えられる。良い方にも、悪い方にも。メガネも車も、それを知ることができる最高の機会でした。

今まで考えもしなかったことをやってみると、新しい世界を見つけ出せる。そう考えると、このコロナ禍も悪いことばかりではないのかもしれません。

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