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芥川賞作品『推し、燃ゆ』を読んでみた!

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、乳桃みゆさんのコラムです!「女性に戻って、結婚したい」そんな目標に向かって頑張る彼女の姿をお届けします。

ハロー、乳桃みゆです。

文学に触れよう、なにか感じるかも。という気持ちがわりとあるので、先日、芥川賞を受賞した、宇佐見りんさん著の『推し、燃ゆ』読んでみました。

本の帯に書いてある簡単なあらすじだけを読むと、個人的にはあまりピンとこなかったので、芥川賞を受賞していなければ読まなかったかもしれません。

そういう普段読まないような作品でも、芥川賞受賞作とついていると、お、読んでみるかという気持ちにさせてくれるし、そのおかげでいろいろなお話に触れられるチャンスをいただいているように思います。

「本は追体験」

読書とは、他者の人生の一部を感じることができるものって誰かが言っていました。

登場人物の立場や気持ちになろうとしてみる。それを続けていくことで、他人の気持ちを慮れる人になれるのかもしれませんね。

例えば、自分の理解の範疇にない人がいたとして、その人の生き方をそれだけで「否定」して終わらせちゃうっていうことをしなくて済むようになるかもしれない。それが、私の目指している考え方。

『推し、燃ゆ』の簡単なあらすじとしては、主人公はある男性アイドルの熱心なファンなのですが、そのアイドルがファンを殴ったらしいというニュースが流れ炎上してしまい、彼のことを見守り続ける話って感じです。

読んだ感想は、「主人公生きていくの、生活していくの大変だなぁ、今後どうしていけばいいんだろう。」でした。私の心も少々疲弊しました。

なんか純文学とされてるものって救いがない話が多いですよね。最近読んだ『星の子』という作品でも、ええ……となりました。

なんで?そういうものなんですかね。精神消耗させられる。

あと、読んで何を思えば良いのかもあんまり分からないんですよね。どう思えば正解なんだ?と、正解を探そうとしちゃいます。

『推し、燃ゆ』の本の帯に書かれた、色々な作家さんのコメントを読むと、ここまで考えられることとか、言葉にできる脳がすごいなぁ……と。そこまで思いつけない自分のレベルの低さを感じてしまいます。

推し燃ゆ、の話に戻りますが、主人公って発達障害や学習障害があるんじゃないのかな?と思わせるような表現がいくつもありました。そのために、普通の生活がままならないということになっていて、あー絶対しんどいなぁって。ズンときます。

私もジェンダーのことで悩むことはありますけど、別に性別が普通だとしても、このように他の問題で苦しんでる人もたくさんいますよね。両方に当てはまってる人もいるでしょうし。

それでもできるだけ生きていかなければならないですもんね。

ぴえんですな。(可愛い言葉で重さを軽減)

作中で解決するわけでもないし、後にどうなったかも分からないのですが。もしかしたらめちゃくちゃハッピーなことが読者の知らないところで起こってるかもしれないし。そうだったら嬉しい。

このようにね、自分以外のことを知る機会になりましたのでやっぱ読んで良かったっす。

この沈んだ気持ちをどうするかが問題ですが笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑(笑の連続突撃で気分上々へ誘う)

編集者コメント:本は追体験、まさにそうですね。特に1人の人物に焦点を当てた作品などでは、生い立ちから追体験をすることで個人的な事情を深く知ることができて、様々な価値観が相対化されます。つまり、その分、人に優しくなれますね。宇佐美りんさんの処女作『かか』もお勧めですよ。

前回の記事はこちら>性別なんて関係ないんだって思えた!

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