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コーヒーが会話を生む!

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

去年の11月に、仕事で熊本県に行った時に飲んだ屋台のコーヒーがやたら美味しかったのが忘れられなくて、共同生活をしている仲間とお金を出し合い、自宅にコーヒーミルとドリッパーを買いました。

正直に言うと、熊本で飲んだコーヒーの味はそんなに覚えていないのです。でも味も香りもその場の雰囲気もひっくるめて、とにかく美味しいコーヒーでした。

寒空の下で湯気と一緒にコーヒーをすする時間もなんだか特別だったし、一緒に屋台を周っていたお仕事相手の方がコーヒーにとても詳しくて、産地や特徴をかいつまんで教えてくれたのもすごく良かったのです。

毎日インスタントコーヒーを適当に淹れて飲んでいるこだわりゼロの私が「ミル挽きしてドリップしたコーヒーが飲みたい!」と思うきっかけになった出来事でした。

私は18歳の時に、地元の喫茶店でアルバイトをしていたのですが、その時はコーヒーに全く興味が持てませんでした。その喫茶店はコーヒー好きのマスターが脱サラして始めたこだわりの純喫茶で、草刈正雄似の50代のマスターは私に、コーヒーの淹れ方や豆の特徴などを厳しく仕込んでくれました。

しかし当時の私はやはり興味を持つことができず、アルバイトを辞めるとすっかり知識も抜け落ちていました。18歳の私は、コーヒーの味や香りの違いがわかるほど、杯数を飲んだことがなかったのです。

あれから15年。「挽きたてのコーヒーはやっぱり違う」と話には聞いていたけれど、その噂は本当でした。自分で挽いて淹れたコーヒーはまろやかで、味も香りも舌触りも格別でした。

だけどやっぱり正直に言うと、酸味がどうとかコクがどうとか、そこまでの違いはわかりません。ただ、自分で挽いて淹れ、会話しながらそれを楽しむその空気感とコーヒーの味と香りを全部まとめて「格別に美味しい」と感じるのでした。

コーヒーを挽いて飲むようになったら、食後に“コーヒーだけを堪能する時間”が自然とできていきました。コーヒーの周りに人が集まり、また新たな会話が生まれます。

「こうやった方が美味しいのかな?」「こうらしいよ」「へぇ、そうなんだ」。まるでみんなで冒険をしているような、そんな会話が飛び交います。そんな素敵な時間をみんなで共有するようになりました。

昔のナンパ台詞の代名詞として「お茶しない?」という言葉があります。よくある漫画の描写で、寒がる女の子にコーヒーを手渡す男の子がいたりします。そして大事な打ち合わせにはコーヒーや喫茶店がつきものです。

今まで全然気づかなかったけれど、コーヒーって、人々が関係性を始める上で結構重要なアイテムなんだということに、気づいてしまいました。実はコーヒーが会話を生み、きっかけを作り、場を和ませてくれていたのです。

大事な人や、大切な自分との会話に、淹れたてのコーヒーを使ってみるのはいかがでしょうか。

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