見出し画像

「M-1グランプリ 2020」を楽しもう!

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

以前、テレビに食らいつかんばかりに箱根駅伝を見る父に「駅伝って何が面白いの?」と聞いたら「選手やスタッフの背景にあるストーリーが面白い」と教えられたことがあった。

努力や苦労のバックグラウンドを知って感情移入すると、選手の走りが何倍にも美しく見えるそうだ。

私がこの記事を書いている前日に、今年のM-1グランプリの決勝進出者が決まった。ファイナリスト9組の顔ぶれを見て、私は思ったのだ。

「今年のM-1、マジ箱根駅伝なんですけどぉ……!」

私は父のように興奮した。
2020年のM-1グランプリ決勝は、全組に応援したくなるストーリーがある。

今年はコロナ禍のステイホーム。せっかくだから家で賞レースでも楽しんでみるかという人に向けて、超簡単かつ雑にそれぞれの芸人さんの“駅伝ポイント”をまとめて書きたい! そう思った。

自分から楽しむ気持ちで見ると、お笑いは何倍にも面白い。

今年のM-1グランプリは予選から話題を呼んでいた。

特に、【EXIT(吉本)】や【ミキ(吉本)】【四千頭身(ワタナベ)】など、既にお茶の間の人気を獲得している“第7世代”の若手スター芸人たちが予想外の早期敗退をしていることは、知っている人も少なくないだろう。

今をときめく【ぺこぱ(サンミュージック)】と【ラランド(フリー)】も、準決勝まで残ったものの決勝には進めなかった。

逆に、残ったファイナリスト9組の中で、現在バイトをせず芸事だけで食っているのは、【ニューヨーク(吉本)】【アキナ(吉本)】【見取り図(吉本)】の3組だけなのではないかと、私は勝手に思っている。

しかしその3組も、全国的、全世代的に顔が売れているかというとそうではないし、じゃあそれ以外の6組は突然ポッと湧いてきた人たちなのかというと、それも違うのだ。

全組が、もがいて、努力して、くすぶって、みんな売れてもいい実力があるのにまだ売れていないのだ。

おそらく一番コンビ歴が長い【見取り図(吉本)】は、昔からずっと同期の芸人や先輩たちから一目置かれる存在だったそうだ。他の賞レースでは結果も残し、漫才もコントも平場も面白くて、2人それぞれに個性がある。

最強じゃないか! でもなぜか爆売れしていない。なぜか私が奥歯を噛み締める。

【ニューヨーク(吉本)】はずっと「吉本さんのイチオシ芸人なんだろうな」と感じる位置にいる。

実力は絶対的なのに、いつもちょっと尖ったネタをやるからか、プロレスで言うヒール感が漂い、テレビでは爆売れしておらず、苦労している。

【アキナ(吉本)】は、関西では売れっ子、知らない人はいない。だがまだ全国のお茶の間には浸透せず、苦労している。

見取り図と同じくらい歴の長いコンビ【マヂカルラブリー(吉本)】は、2017年のM-1決勝で審査員の上沼恵美子氏に叱られ一躍有名になった。

また、ボケ担当の野田クリスタルはピン芸人としての活躍も目覚しく、R-1ぐらんぷり2020(来年は大会の名称が「R-1グランプリ」に変更)では自作のゲームを操作するネタを披露し、見事優勝した。

しかし、独自性の高い2人のネタには、真面目すぎる一部の視聴者から「それって漫才なの?コントなの?」「ゲームやっちゃダメなんじゃないの?」と指摘されることもあり、きっと苦労しているはずだ。

【オズワルド(吉本)】の伊藤俊介さんの妹は、人気実力派女優である伊藤沙莉。

オズワルドも独特の世界を作り出す漫才で大人気だが、知名度では妹さんと大きく差がある。お兄ちゃんも売れたら面白いことになるだろう。

【ウエストランド(タイタン)】の苦労はすごい。M-1準々決勝以上の常連で、会場にいるお客さんの爆笑を毎回かっさらうのに、M-1に愛されず毎年足止めを食っていた。今年初の決勝進出、悲願の決勝進出だ。

【東京ホテイソン(グレープカンパニー)】は、いわゆる第7世代であり、決勝組では一番若くてフレッシュ。

岡山の伝統芸能"備中神楽"を取り入れた独特の言い回しでツッコむ、という芸風を長くやっている。

そのツッコミ方や漫才のシステムが霜降り明星のパクリなのではないかと世間から言われることもあるが、私に言わせると実際そんなことはなく、全くの別物である。

反対に一番おじさんなのは【錦鯉(SMA)】。というかこのコンビのボケ、長谷川まさのりさんはM-1決勝史上最年長の49歳だ。それだけでもう苦労がうかがえる。

東京の劇場ライブでは常にトリを務める人気コンビ。だが全国的知名度はほぼゼロ。おじさんの星、とても応援したくなる。

最後に今回唯一のユニット(普段はコンビではなく互いにピンで活動している)コンビ、【おいでやすこが(吉本)】。そのうちの一人、おいでやす小田さんはピン芸人としてR-1ぐらんぷりの決勝常連者。

R-1は来年から大会ルールが改変され、芸歴10年以内でないと出場できなくなってしまったことが先日発表されたばかり。

新ルールになると、おいでやす小田さんとこがけんさんにはもう出場資格がない。そんな中でのM-1決勝進出なのだ。

ピン芸人同士のユニット。他のコンビより未知の領域となるわけで、お笑いに詳しい視聴者たちのことも、大いに楽しませてくれるだろう。

決勝大会は12月20日(日)午後6時34分から生放送。

私はやっぱり、仲のいいウエストランドさんに肩入れしてしまう。
あなたは、どのコンビを応援しますか?

***

わさびさんの情報はこちらからも配信中!Twitter / Youtube

わさびさんの出演動画も公開中!リポーターとして、20代女子についてお勉強してきました。こちらの動画からご覧ください。チャンネル登録をしていただけますと嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?